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何年も英語を勉強したはずなのに、海外のビジネス現場では使いものにならない。多くの日本人がこうした苦々しい経験をしていることだろう。本書は、そういった人を対象に、同時通訳の訓練に使われる学習メソッドを駆使して、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションで通用する実践的な英語力を身につける1冊である。
同時通訳方式の学習法とは、聞いた英語の後について同じように復唱する「シャドーイング」、スピーチを一定の長さまで聞いてから口頭で再現する「リテンション」、意味のかたまりで聞き取っていく「スラッシュ・リスニング」などだ。一見難しそうに思えるが、付属CDを聞きながら学習を始めると、そんな不安は払拭される。著者2人の掛け合いで進む講義はラジオ講座のようにわかりやすい。シャドーイングなどの訓練法も実演されるので、学習者はそれに倣って練習できる。新しいスポーツを教わるときのような感覚で取り組めそうだ。
使われる素材は、アメリカ人のゼネラルマネジャーが行った8分程度のスピーチだけ。これを同時通訳方式のさまざまなテクニックを使って、徹底的に学習する。素材はたった1つでテクニックが多彩なのが特徴だが、身につけたテクニックは他の素材にもそのまま応用できる。また、英語のリズムをはじめ、リエゾン(音の連結)、強勢、あいまい母音といったリスニングやスピーキングに不可欠な知識も身につくようになっている。
中級以上の学習者が、ネイティブのレベルに向かってさらに飛躍するのに適した学習書だといえるだろう。(成重 寿)
内容紹介
付け焼き刃ではなく、英語力を「根本的」に変える学習法登場!
同時通訳者として活躍する著者の頭文字をつけたK/Hシステムは、English Journalの連載で大反響を呼んだ、まさに革命的な英語学習法です。同時通訳の訓練法を応用して開発したこのシステムは、シャドーイングやリテンション、スラッシュリーディングなどの複数の学習法を体系的に組み上げたものですが、なかでもシャドーイングの正しいやり方、真に効果のあがる手順のマスターに重点を置いています。目的を大きく「音をつかむ」と「意味をつかむ」に分け、それぞれ「力試し→仕込み→体得」の3段階のトレーニングを行って、音と意味の一体化を図ります。高校レベルの単語力や文法力はしっかりある、TOEICテストでいえば550点程度は取れるのに、“知っている言葉がなぜ聞き取れない!”とお悩みの方の英語力を、使える英語へと劇的に転換させます。
*CDには著者自らによる練習見本や、講義形式の詳しいポイント解説も収録されています。