Product Description
BMW物語 BMWを「最も安定した、強靱な、奥の深いブランド」と自動車ジャーナリストの著者は表現する。それを構築できた背景には、一貫したポリシーに基づく製品開発、マーケティング戦略などがあると言う。
BMWは常に、「走りに完璧な歓びを求める人の欲望を満たす高速・高性能の車」をテーマに新車開発を進めてきた。1970年代に「究極のドライビングマシン」という広告コピーを作って以来、このメッセージを変更していない。自動車業界で5年間同じブランド方針を守り通す企業はめったにない。一貫して運転の歓びを追求してきたことこそ、BMWブランドの神髄だと著者は分析する。その成功を担った重要人物として、前製品開発担当役員のヴォルフガング・ライツレ氏、デザイン担当役員クリス・バングル氏の2人を取り上げ、彼らが、製品にどのような影響を及ぼしたかも解説する。
一方、40年にわたる経営の唯一の失策として94年のローバー・グループ買収を挙げる。結局、ローバーはBMWの足を引っ張るものでしかないと判明し、2000年に売却したが、総額80億ドル以上の損失を計上した。この経験はBMWが自らのブランドや価値を見直し、再評価するきっかけになったと意義づける。
(日経ビジネス 2005/02/07 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
「世界で最も優れた自動車ブランド」と称讃されるBMW社。本書は、その一貫したポリシーに基づく製品開発からマーケティング戦略、そして徹底した秘密主義の大株主・クヴァント家まで、BMWの全貌を克明に記したビジネス・ノンフィクション。
なぜBMW社は、自動車業界はもとより、他のメーカーからも注目されているのか?
その最大の理由は、BMWブランドの高い信頼性にある。創業以来「運転する歓び」を追究した自動車だけを作り続けているBMWは、時代の流行を追うことも顧客の意見に左右されることも絶対にない。さらに、30年以上一貫して「究極のドライビング・マシーン」あるいは「駆けぬける歓び」というキャッチフレーズを使い続けているこからも、高い信頼性に裏打ちされたブランド力を知ることができる。また本書では、今まで決して語られることがなかった大株主・クヴァント家の実態が赤裸々に記述され、現代産業史を俯瞰する上でも一読に値する。
自動車業界だけでなく、マーケティング戦略やブランド戦略に携わる全てのビジネスマンにとって必読の1冊だ。