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移りゆく「教養」 (日本の“現代”)
 
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移りゆく「教養」 (日本の“現代”) (単行本)

苅部 直 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ほんとうの「教養」とは何か?あらゆる人間活動に通じる「知恵」や「判断力」とはどういうものか。


内容(「MARC」データベースより)

ほんとうの「教養」とは何か? 「政治的判断力」と「教養」と日本の伝統文化、その三者の関係はこれまでどのように論じられてきたのかを検証し、今後のあり方を考える手がかりを探る。

登録情報

  • 単行本: 252ページ
  • 出版社: NTT出版 (2007/10)
  • ISBN-10: 4757140967
  • ISBN-13: 978-4757140967
  • 発売日: 2007/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 「すべき」と言わない教養論, 2007/10/21
By ビブリオン (東京都練馬区) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
市民が他者を、裁く裁判員制度が始まります。有罪か無罪か、有罪の場合の刑に関する裁判員の意見は、裁判官と同じ重みを持つそうです。市民の見識・教養を前提にした制度です。その教養の現況を知りたくて本書を読みました。

著者は、大学や大学院でこの関連の演習を、10年以上持っているそうです。明治期の型修養の教養から旧制高校の教養主義を通って現在までの変遷を綿密に追い、日本の教養概念の特殊性をあきらかにしています。和辻や丸山を精読した論考があり光っています。歴史を省りみて、内省思索や伝統文化の受容による個人の熟成ではなく、今後は公民としての活動を意味する英・仏的な政治的教養が大事だそうです。公民活動の実例として、長野県飯田市の公民館活動の調査が報告されています。

ではどうすれば教養は実際培われるのか。著者は、己以外の存在である「世界」・「他者」との関わりを重要視しています。世界は、理解できる対象で、折り合いをつけることができるもの。また他者は、自分と同じ志向は持たないが、新たな関係を持ち作り上げていくことができるもの。そう考える心の習慣が教養の営みの基盤になるそうです。たしかに、それがないと、人に教えを乞うとか、自分から他人の本を読もうとすることもないでしょう。ここから著者が薦めるのは、時間を掛け、肩を張らずに、じっくり「読書」して教養を培う道です。

あやうい水の表面に漂い、しかも水面からは上に跳び出せない現代社会。そこを漕ぎ切る操舵法は、たしかに読書を通して自分で学ぶのがよさそうです。個人はこれですむでしょう。しかし義務教育の内容が揺れ続け、さらに高校・大学の生き残り競争が激化する現代では、組織教育での教養の内容と方法とは、さらにイノベートしなければならない状況に追い込まれるのではないでしょうか。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 良書です, 2009/2/7
苅部氏の文才には脱帽です。ほぼご同学と思われる竹内洋氏と双璧です。教育に携わりながら、教育や教養問題について疎い小生には大変参考になりました。アリストテレスのいわゆる「フロネシス」についても、知識を深めることができました。巻末の<資料>も、「なろほどねー」と感心することしきりです。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「まわり道」も悪くない, 2008/3/21
By 清高 (仙台市) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
たしかに、著者が書くように、「いかなる「教養」を身につけるべきか、そのための教育制度はどういうものが望ましいのか」(p149)がなかなか出て来ない本だ。教養とは何かを考える上では、たしかに「まわり道」のように感じる。

しかし、「まわり道」は、それなりに成功していると思う。「教養」の歴史(概念は一定でない)
、現在の長野県飯田市の公民館の話(読書だけでなく、普段の生活や実践も教養の一端であることに気づかせてくれる。もちろん、読書が大事なのは言うまでもない)、メインテーマである「政治的教養」の話の詳しさなど、教養とは何かを考える上で有益な内容が多いように感じた。

ゆえに、「まわり道」を我慢して読む価値のある本だと思うので、星5つ。
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投稿日: 8か月前 投稿者: アマゾネス

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