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日本アニメーションの力―85年の歴史を貫く2つの軸
 
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日本アニメーションの力―85年の歴史を貫く2つの軸 (単行本)

by 津堅 信之 (著)
3.0 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

国際的な評価が高まり、国や自治体までも大きな注目を集める日本のアニメ。その日本アニメが、どのようにして今日の地位を築いたのか。手塚治虫と宮崎駿の対立軸に象徴される「二つの軸」に着目しつつ、日本アニメ85年史を解説した、読み物としても面白い日本アニメ史入門書。

内容(「BOOK」データベースより)

世界中から熱い評価を受け、国内でも官民両者が「売れる」コンテンツとして注目する日本のアニメ。何故これほどまでに受け入れられ、愛されるものとなったのか。歴史を通底する2つの軸によって、互いに刺激しあい加速し続けてきた日本のアニメーション。まったく新しい視点からその魅力を読み解く。

Product Details

  • 単行本: 246 pages
  • Publisher: NTT出版 (2004/03)
  • ISBN-10: 4757101236
  • ISBN-13: 978-4757101234
  • Release Date: 2004/03
  • Product Dimensions: 8.2 x 5.8 x 0.7 inches
  • Average Customer Review: 3.0 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
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9 of 11 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 日本アニメの発展の原動力は, 2004/5/5
 今日の日本アニメーションの発展に中心的な役割を果たした手塚治虫と宮崎駿を対比させながら、アニメにおける作家性の意義を論究している。手塚治虫は「鉄腕アトム」でTVアニメの先駆けとなり、コマ落としやバンク方式などアニメにおける省力化の技法をとことん追求し、TVアニメの大量生産方式を確立した。しかし、本来アニメーションは膨大な労力と資金を必要とする媒体であり、手塚治虫の創り上げたチープアニメは当然の結果としてフルアニメーションを手がけていた宮崎駿らを苦しめる結果となった。そのため、手塚の死後、宮崎駿の口からは辛辣な手塚批判が飛び出し大きな話題となった。その後の宮崎駿作品は莫大な資金と時間を費やし、より緻密に計算し尽くされた洗練された動きを得て、世界を制するまでになったのである。
 本書では、この対立軸をアニメーションの本質的な特性ととらえ、大正期の日本アニメーション草創期の3人の作家を引き合いに出して、芸術性を重んじるか、効率性を重んじるかの2つの方向性が草創期から存在したことを示している。

 私は本書を読んで、その双方が今日の日本アニメーション全盛期を生み出す原動力になったのではないかと感じた。大量生産こそが技術的進歩を資金的に支えることを可能にする唯一の手段であり、芸術性ばかりを追求していては少量の工芸品しか生み出すことができないのである。アニメも資本主義社会の中においては、自動車などの工業製品と同じように、売れて初めて産業として成り立つのである。今日の日本アニメの興隆の源は手塚治虫の創り上げた大量生産方式であり、その基盤の上に宮崎駿の作家としての感性が発揮できるフィールドが拓けたように思う。

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17 of 29 people found the following review helpful:
2.0 out of 5 stars 豊富なエピソード、間違った分類, 2004/7/14
By A Customer
これまで日本アニメーション史の基本文献といえば、あの『日本アニメーション映画史』でしたが、あれは劇場版『ヤマト』のところで記述が終わっていました。

この本はその平成改訂版、にあたるのかな。ただ、かなり問題のある本です。

私個人の見立てとしては、日本のアニメ史はマンガ史の一部、といって悪ければマンガをその水源地にして発達した文化であります。極論すれば、マンガからの視点が抜けたままアニメ史は語れないはずなのですが、『映画史』の影響を受けてかそのあたりのことに著者が気がついていないようです。

また日本アニメ史を概観するにあたって、手塚と宮崎を対立項においているのですが、多少でも戦後マンガ史を心得ている者にはトンデモにしか映りかねない危うさがあります。

名門・東映動画出身とはいえ、マンガの子という点では宮崎もまた手塚スクールに含まれます。彼が大貢献した映画『ホルス』にしても、その出発点は白土三平の劇画でした。宮崎スクールとてマンガ文化の申し子なのです。

この二人を相容れない対称的なものとして日本アニメのスペクトラムの両端にすえてすべてを分析・分類していくというのは、まるで虎とライオンを対立項にして地球上のあらゆる動物を分類していくような乱暴さすら覚えました。

また、ANIMEの海外進出についての読みもかなり浅い。世界に通じる日本文化だなんてマンセーしているのは当の日本のみです。実態はいまなおマクドナルドのハンバーガーかマニア向けのマイナー・リーグ。日本の外部からの視点がすっぽりと抜け落ちているのがどうも気になりました。

よくがんばってはいるけれど、アニメ評論のレベルはまだここまでなのだなという軽い失望と未来への期待をこめて、辛口の☆☆であります。

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3 of 5 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars もっとアニメを知りたい, 2005/3/21
タイトルにもあるように’2つの軸’はわかりやすいです。歴史については著者曰く、わかっていないことも多いようです。はじめてアニメの歴史にふれる私にとっては、可もなく不可もなくで観点の違う’歴史書’にも触れてみたいと思いました。
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