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粉飾答弁 上
 
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粉飾答弁 上 (単行本)

木村 剛 (著)
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商品の説明

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 『通貨が堕落するとき』『キャピタル・フライト』などの著書で知られる気鋭の論者、木村剛が、なんと1998年以降の不良債権問題に関する国会答弁すべてを読破し、要点をまとめ、解説を加えたという労作である。

   1万ページを超える国会議事録を読み、上下2冊にまとめたというだけでも十分価値があるが、本書の魅力は、著者の鋭い視点が盛り込まれた解説にある。そのため、国会答弁特有の回りくどい表現もすんなり理解できる。幸い専門用語には脚注が加えられているので、国会中継を見て挫折した人にもわかりやすい。ここに掲載されているのは当然、金融当局や政府要人の発言であり、注意深く読めば彼らの重要な意図が読めてくる。プロの投資家や経営者はもとより、個人にとっても資産運用の重要なヒントとなるだろう。

   上巻だけで400ページを超える分厚い本であり、通読するには骨が折れるが、すべて会話文なので読みやすく、かつトピックごとにまとめられているので、関心のあるところから拾い読みすることもできる。普段、国会答弁を見る機会のない人や、要人の発言を今後の経済動向を読むヒントとして活用したい人に、ぜひおすすめしたい。(土井英司)



出版社/著者からの内容紹介

なぜ、不良債権は減らないのか?「通貨が堕落するとき」著者の木村剛が、金融当局、柳沢大臣、銀行の嘘と裏を徹底告発!

登録情報

  • 単行本: 443ページ
  • 出版社: アスキー (2002/07)
  • ISBN-10: 4756141358
  • ISBN-13: 978-4756141354
  • 発売日: 2002/07
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 565,141位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

    563位 ─   > 投資・金融・会社経営 > 銀行・金融業
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5つ星のうち 4.0 熱い真剣な議論だからこそ、厚い本, 2003/6/12
不良債権処理の基本は「あ・い・う・え・お」で有名な木村剛。
曰く、「あっという間に」「一斉に」「有無を言わさぬ」
「えこひいきなしで」「終わらせる」

そんな木村氏の著書、といっていいのだろうか。
このような表現になったのは、
本書のベースが1万ページにもわたる金融問題についての国会議事録だかである。
そこに、鋭い指摘を加えて上下巻併せて1000ページにまとめている。

そこで繰り広げられる議論は、「匠の技」である。
追い詰める議員、はぐらかす柳澤(前)大臣。
間抜けな質問をする議員、あしらう柳澤(前)大臣。
そういった形で委員会室で対峙し、白熱した議論を繰り広げる。
熱いな議論なのだ。
「そこだ、パンチだフック」などと訳の分からない合の手をうちたくなる。

うちたくなるのには、訳がある。
そこで行われている議論に情熱がこもっているのだが、よくわからない話はある。
それでも打ちたくなる合いの手が出てくるのは、
著者による親切な解説が理解を助けてくれるからだ。
そういった付け焼刃での知識を持っただけでも、
目の前に繰り広げられる熱い論戦に引き込まれていく。
なにしろ、登場人物は政策を作っている第一線の人物なのだ。
また、発刊された時期がタイムリーだったということもある。
実際、刊行された後、内閣改造で柳澤氏は更迭され、
著者は不良債権処理特別チームに入ると報道された。

熱い議論と書いたが、そこに問題があったわけではないことは、
タイトルの「粉飾答弁」が示している。
どのように粉飾されたのか、またその影響はどのようなものだったのか。
当時の金融庁は「大本営」であったのか。
そんなさまざまな視点から読める本書は、
金融に興味のある人はもちろんのこと、
合いの手打つような門外漢にも有益な計二冊である。
T.T

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31 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 経済関係の本は生臭い, 2002/10/3
発売されたときから注目していた。理由は二つある。

なぜ、ここまで執拗な個人攻撃を柳沢氏と次官に対してするのかということ。
アスキーのような出版社から、内容からいってそう売れそうにも思えないのに、こんな大冊で二冊、しかも相当な廉価で大量に出版されたこと。

かなり的確な批判であったし、それなりにもっともな意見が書かれているから、高い評価を与えてもいいのだが、どうも上記二点が引っかかったので、眉につばをつけて読みなさいよという趣旨で次のような引用をしてはみたが、レビューは差し控えていた。

須田慎一郎「メガバンク破綻・再生の法則」(角川書店)によれば、木村氏は金融機関の不良債権の核をなす「大手30社」リスト作成して、2001年夏以降に金融不安を煽った人物である。これは、「金融庁の(銀行が抱える不良債権に対する)検査スタンスがいい加減だとの批判をする一方、金融機関に模擬検査を行うというビジネスを手掛けており、その”中立性”に疑問も出ている」(p.43)このような木村氏のマッチ・ポンプ行為を見ると、今回この本は何を目的としたマッチなのかと訊きたくなる。

待つべき時には待ってみるものだ。ようやく、この本の目的が一部明らかになった。柳沢金融庁長官が更迭された(9/30/2002)と思ったら、金融相を兼務することになった竹中大臣が二日後に「不良債権処理の加速を検討する特別プロジェクトチームに木村剛氏を起用する方向で調整に入った」(時事通信 10/2)というのだ。須田の本によれば、当時(も現在も)「不良債権問題に業を煮やしていた、木村氏と親密関係にある竹中経済財政担当相はこのリストを基に、「大手30社問題」を声高に喧伝していったのである」(p.46)

木村氏が竹中大臣と組んで今後どんな火遊びをするのか注視しよう。

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13 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 柳沢更迭のために書いた本?, 2002/10/3
By カスタマー
本屋に並んだ時期を考えると、小泉内閣の改造をにらんだ物であったのだろうか。とにかく、内容は、いかに柳沢前金融相が公的資金に後ろ向きであったのか、いかに銀行に危機はないといい続けたのかが、国会答弁を通じて明らかにされている。鋭い質問をする議員もいるが、逆に馬鹿な質問をして柳沢氏に軽くあしらわれる議員もいる。議員の金融問題の理解度を知る上でも、おもしろい。かくして、9月30日の内閣改造で柳沢氏は更迭され、今度は著者自身が不良債権処理特別チームに入ると報道されている。著者はここまでを射程に入れていたのであろうか。一人の人物の更迭を目指して書かれた珍しい本である。
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