内容紹介
父は虎になった――。そんなこと、簡単に信じられるものではない。ぼくだってそうだった。
しかし、父に会った、という人物からもらった手紙には、父がその場で詠ったという一篇の漢詩が書かれていた。その詩には、虎になった人間にしかわかりえない、悲痛な心の叫びがこめられていた。
父の血をひくぼくも、いつかそうなってしまうのだろうか。それはちょっと勘弁してほしい。
父がどうして虎になったのかを知りたい。それが波乱万丈にして、不思議な旅の始まりだった……。
中島敦『山月記』に想を得た、奇想天外な青春ミステリー。
内容(「BOOK」データベースより)
父は虎になった―。そんなこと、簡単に信じられるものではない。ぼくだってそうだった。しかし、父に会った、という人物からもらった手紙には、父がその場で詠ったという一篇の漢詩が書かれていた。その詩には、虎になった人間にしかわかりえない、悲痛な心の叫びがこめられていた。父の血をひくぼくも、いつかそうなってしまうのだろうか。それはちょっと勘弁してほしい。父がどうして虎になったのかを知りたい。それが波瀾万丈にして、不思議な旅の始まりだった…。言葉の魔術師・柳広司が放つ中島敦『山月記』に想を得た、奇想天外な変身譚。