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明るい部屋―写真についての覚書
 
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明るい部屋―写真についての覚書 (単行本)

ロラン バルト (著), Roland Barthes (原著), 花輪 光 (翻訳)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

本書は、現象学的な方法によって、写真の本質・ノエマ(『それはかつてあった』)を明証しようとした写真論である。


内容(「MARC」データベースより)

現象学的な方法によって、写真の本質・ノエマ(それはかつてあった)を明証しようとした写真論。私事について語ることの少なかったバルトが、直接的に母の死について触れると同時に、写真の核心に迫った彼のイメージ論の決算。

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5つ星のうち 5.0 バルトがその母に捧げた『鎮魂歌』, 2002/6/6
 バルトにとって唯一「存在している」写真は、彼の死んだ母の幼い頃の写真であった。彼はその幼い少女の純真無垢な態度に、彼の母が生涯維持してきた姿勢を見出したのである。

 バルトは、「一般関心」「文化コード」に左右されずに、野生のままで写真を見る事を望んだ。母の幼い頃の写真は、バルトが唯一野生のままに、認識した写真だったのではないかと、私は考える。ゆえにバルトはその母の写真を公開していない、それはバルト本人にしか価値のない写真であるからである。

 本書はジャンル分けする事が難解のように思われる。『写真論』であり『哲学書』であり『エッセイ』のようでもある。ただもしどこかの本棚に収めなければならないとしたら、私は『鎮魂歌』の本棚に大切に収めることだろう。<!BR!> 
 

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11 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 写真の本質とは?, 2006/11/4
昔、大好きだった人。離れていった人。まだ若い頃の父と母。生まれたばかりの自分。失われた時間、風景、感情...。

時々、僕らがそっと手にとってみる写真のイメージは、なぜこれほどまでに僕らの心を深く捉えるのだろう。

「それは、かつて、あった」。

写真の本質的な意味を、バルトはそう表現する。失われたものとは、かつて確かに存在したものに他ならず、その事実こそが、時として僕らをこれほどまでに切ない気持ちにさせる。フィルムに固定されたイメージへの思索を通して、緩やかに記憶を遡行していくような感覚を与えてくれる希有な一冊。
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18 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 写真を読む快楽, 2002/2/12
バルトの遺作,写真論。『テクストの快楽』の写真版といってもよい。「写真については素人ですらない」といいきるバルトは写真の細部を観ることに楽を感じる。そして自らのエクリチュールすら楽しんでいる。
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