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心の影〈1〉意識をめぐる未知の科学を探る
 
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心の影〈1〉意識をめぐる未知の科学を探る (単行本)

ロジャー ペンローズ (著), Roger Penrose (原著), 林 一 (翻訳)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

前著『皇帝の新しい心』につづき鬼才ペンローズが放つ“心”の理論。人間の脳はコンピュータでシミュレートできるか?科学によって意識を探る道はあるか?新しい物理学の世界への誘い。


内容(「MARC」データベースより)

鬼才ペンローズが放つ「心」の理論。人間の脳はコンピュータでシミュレートできるか? 科学によって意識を探る道はあるか? 物質的世界、心の世界、プラトン的世界をめぐって量子重力論の姿を鮮やかに示す。

登録情報

  • 単行本: 248ページ
  • 出版社: みすず書房 (2001/12)
  • ISBN-10: 462204126X
  • ISBN-13: 978-4622041269
  • 発売日: 2001/12
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 434,165位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 5.0 現在の多様な分野にわたる脳の研究者からすれば、この著書は、ある意味Penroseの魅惑あるSF-Novel的になってしまった感がある?, 2009/9/15
数学者Penroseの輝かしき業績は誰もが認めるものである。前著書「The Emperor's New Mind: Concerning Computers, Minds, and the Laws of Physics」で述べられたPenroseの議論は、一般読者が思うほど易しいものではなく、専門家でさえも理解の努力を必要とする著書であった。主著は二つあり、一番目のものは“脳はコンピューターではありえないことを、Goedelの不完全性定理で証明できること。二番目のものは脳を理解するには、一言でいえば量子重力理論の完成がカギとなる。というもので、特に二番目の主張はPenroseのこれまでの業績をあげた分野からすれば当然と思われるが、大胆な提案ではある。Penroseが語るのであるから、ツイスター理論等の議論は時空の概念、重力理論には不可避でしょう(将来的には)。脳の意識についての量子力学的議論において、量子飛躍について新解釈を採用している(正統派のコペンハーゲン解釈では、彼の議論はうまくいかない)。そして、量子状態の自発的収縮による素過程(非決定論的)が充分にマクロ(!)な微小官(細胞骨格内蛋白組織)で生じるという物理的スケール・ミスをしている(量子飛躍はミクロな系に特有な物理過程であり、微小官のようなマクロな物質と関わるような場合には起こらない)。「当時既に、梅沢博臣によって“量子力学はミクロの世界にのみ適用出来るが、場の量子論はミクロにもマクロにも適用出来る。場の量子論は単に量子力学の拡張ではなく、量子力学とは全く異なる。”ことが示され、さらに、梅沢博臣、高橋康によって“量子場脳理論”が提唱されており、安江、冶部等が後継者である。」。その後、量子飛躍の場所を微小官から背後の時空構造の中に量子状態の自発的収縮が生ずると意見を変えた。このようにして、Penroseは意識等の発動は脳組織の物理現象で発動するのではなく、その背後にあるミクロな時空構造の量子飛躍が意識を生みだしていると主張する。
脳の意識の研究のアプローチは他にも興味深いものがあります。意識について多くの研究者の議論が必要です、脳、意識等の我々の理解への道はまだまだ遠いのですから。数学者PenroseのPenroseらしい意識へのアプローチは非常に興味あるものです。
[☆☆なお、本著の議論の要点は次の著書でも広い話題の要として議論されていることを記しておく。
J. Trefil: Are We Unique?: A Scientist Explores the Unparalleled Intelligence of the Human Mind (1997) ; 邦訳: 人間がサルやコンピューターと違うホントの理由(1999)]


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22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 2巻が待ち遠しくなるが、まずは前哨戦を。, 2002/3/24
By 金子書店 - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
 今回は分冊での出版ということで「皇帝の…」に比べると、薄っぺらく、手にとりやすかった。ペンローズは論敵を意識しているため、かなり注意深く議論を進めており、読んでいてスピード感に欠ける面もあった。しかし、ペンローズ自身「読者への注意」で言っているように、専門的な箇所は飛ばしてもかまわないということだ。

「心の影」でペンローズが注意を促すのは「数学的理解力」と「計算システム」のちがいである。理解力は問題解決のアルゴリズムを見つけ、心の代行をするのだが、これこそが人工知能には不可能なものなのだ。たとえば、次のような例。1に6の倍数を足した7,19,37…などを六角形数といい、平面上で六角形の配列に並べることができる。これを1+7+19+37のように足し合わせいくと、六角形数の!!和は8,27,64,125というような立方数になる。このことは球を立方体状に配列した図を描けばわかる、配列は六角形に見えるのだから!

 人間の数学的理解力はしばしば直観的であるように見えるが、数学的推論の方法としても完全に健全である。理解力を計算的システムに還元することは不可能だ(カオスやランダムは近似的でしかない)。だから意識は計算不可能な物理法則からできている。1巻の議論はここまでで、2巻では実際に計算不可能なふるまいをする量子系に、心の実在を求めていくことになるのだという。なんとも楽しみだ。

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18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 意識の物理学の基礎となるか?, 2003/7/11
By 加納 裕 (神奈川県藤沢市) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
知的満足をこれ以上得られる本はないと申し上げて過言ではありません。

上巻で論理数学をカバーした著者が、下巻では物理学に舞台を移し、量子力学に関する有名なパラドックスを切り口として、魅力ある議論を展開します。著者はパラドックスを2つに分類します。「EPRパラドックス」はZミステリーと呼び、確立された事実として受け入れますが、「シュレーディンガーの猫」はXミステリーとして、断固受け入れません。ここからはペンローズの独壇場で、重力による状態ベクトル収縮の理論、そして微小管内の収縮と意識との関連に迫っています。このあたりは推理小説の犯人探しをしているようなスリリングな展開です(最も真犯人はまだ検挙されませんが)。

前著「皇帝の新しい心」でも感じましたが、翻訳の素晴らしさもペンローズの世界に引き込まれる大きな理由のひとつです(ペンローズが日本語で書いているような)。

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