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アニメ「評論家」宣言
 
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アニメ「評論家」宣言 (単行本)

by 藤津 亮太 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

アニメ評論の新旗手、「2003年アニメーション評論文コンテスト」最優秀賞受賞作を引っさげ、颯爽登場!!

 かつて、アニメブームと称された時代があった。
 それは77年の『宇宙戦艦ヤマト』の劇場版公開から本格的に始まり、翌78年の『さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち』公開と本格的アニメ雑誌『アニメージュ』の創刊、そして79年には宮崎駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』の公開や『機動戦士ガンダム』のTV 放映開始など、アニメとアニメファンにとり新たなムーブメントが確実に巻き起こりつつあった。
 ビデオもまだまだ珍しかった当時、アニメファンたちはお気に入りのアニメの放映を食い入るように見ていた。まさしくこの機会を逃したら次にいつ見ることが出来るか分からない、一期一会である。その頃から アニメ関連の出版物は、お気に入りの作品の絵を手軽に自分の手元に置くことが出来るものとして、アニメファンに支持されていた。
 その後もアニメムック本は多数発行され、アニメ雑誌も幾度かの創廃刊を繰り返しながら、現在に至っている。一連の謎本ブームや研究本など、アニメ関連出版物も様々な形態で発刊された。
 ただ、それほど百花繚乱状態であったアニメ関連本の世界において、これまでこのジャンルを俯瞰する本格的な「評論」本は殆ど存在しなかった。映画評論家や演劇評論家は存在しているのに、我々は世間に向けて自分たちの気分を代弁してくれるアニメの評論家を、これまで持ち得なかったのではないだろうか。

 著者は、「アニメーションを言葉で語る」ということに重きを置くという。しかも、それは独善的な思い込みによるものではなく、あくまでフィルムと制作スタッフにこだわり、愚直なまでに取材を行うというその真摯な姿勢から生み出される文章でだ。著者のフィルターを通して語られる宮崎駿・高畑勲、富野由悠季、そして押井守などファンには既にお馴染みとなった各氏の作品も、読者にとってきっと新鮮な発見があるはずだ。
 また著者はこの本において、わざわざ時代遅れともいえる「アニメ評論家」という呼称をタイトルにし、それを引き受けるという覚悟を見せた。
 アニメファンがアニメブーム以来26年ぶりに得ることが出来た、本格的「アニメ評論家」のデビューである。かつてのアニメファンそして、今アニメを愛するすべての方にご一読をお願いしたい。
(text by:扶桑社『アニメ評論家宣言』サポートチーム)


内容(「BOOK」データベースより)

『ガンダム』『千と千尋の神隠し』『ほしのこえ』…。富野由悠季、宮崎駿らに精力的に取材、執筆活動を続けてきたアニメ評論の俊英、ここに堂々のデビュー!アニメーション評論文コンテスト最優秀賞受賞。

Product Details

  • 単行本: 303 pages
  • Publisher: 扶桑社 (2003/11/28)
  • ISBN-10: 4594042112
  • ISBN-13: 978-4594042110
  • Release Date: 2003/11/28
  • Product Dimensions: 8.2 x 5.9 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.0 out of 5 stars  See all reviews (4 customer reviews)
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13 of 15 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 小奇麗で鋭く、そして、つまらない, 2004/8/11
By A Customer
クラシックのCDを買うと、音楽評論家による解説がついてくる。作曲者はどういう生涯をおくり、この曲はいつごろに作られたもので、指揮者はどういう才人でなんとか管弦楽団は200年の伝統を誇る老舗でどうこう・・・

作品それに演奏者その他についていかにコンパクトにまとめ、そのうえ知性の香りも漂わせるか。それが腕の見せ所なのだそうだ。

本書の筆者はアニメDVDやムックに寄稿するものかきだそうで、これはそうした過去の文章をまとめたものである。そんなわけで、『カリ城』『ガンダム』『キングゲイナー』『エヴァンゲリオン』といった人気作について洗練されたライナーノーツが本書では堪能できる。

これはいちおうほめ言葉のつまりだ。しかしそれ以上を期待すると裏切られる。

ラブコメ『ラブひな』にある、原作にはなかった二人のヒロインの台詞を抜き出してそこからアニメ版のほうの深層主題を抽出してきたりと、随所に鋭い洞察があって感心させられるものの、結局いずれもライナーノーツの枠のなかに小奇麗に完結してしまう。実はこの手法、駄作や凡作をいかにも秀作に思わせるときに使うテクニックでもある。

CDやDVD解説は基本的にその作品を褒める、いやもっと身もふたもない言い方をすれば、購買者に向かって、あなたの買ったそれは10年に一つの逸品ですよお目が高いですねーとおだてあげその気にさせてあげるものである(実際この筆者はなかなかの詩人である)。そしてそれゆえに評論としての限界を本書には感じてしまうのだ。

心地好いけれどどこか閉じたアニメ・エッセイ集。珠玉の文章にうっとりするもよし。しかし、ジャパニーズ・アニメーションの本質はもっと歪んだところにあるようにも思うのだが。

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3 of 7 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 純粋な感性, 2003/12/17
By アマゾン太郎次郎 (東京都江東区) - See all my reviews
2003年、東京国際アニメフェア主催、「アニメ感想文コンテスト」で最優秀賞を受賞したフリーライターによる初の単行本。教えられることや、言葉で書き表してくれてありがとうと感謝したいような文章が多数収録されていて、おすすめである。「エヴァンゲリオンのキャラクターは人形に似ている」「『エヴァンゲリオン』ほど、キャラクターを「死」や「狂気」に追いつめることで、キャラクターに生々しさを与えようとした作品はない。そこに、所詮セルのキャラクターであるにもかかわらず生まれる、エロティシズムがある。それは人形の持つ魔力と同質なものだ」などと指摘している。ただし、かれはフリーライターという立場からか、文体が平明でわかりやすい反面、純真でうぶな少年のような印象をあたえるのだが、本人もそういう人なのだろうか。
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1 of 8 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars (続)言葉とアニメーションと二人の監督, 2006/2/3
By kazoo256 (静岡県浜松市) - See all my reviews
昨夜、宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」が地上波で放送されていたので2度目に見た。漫画版は何度か読み返している。
当時から違和感は感じていた。新たに世界を作りだし、そこにそっと伝説を埋め込んでしまえば、伝説のとおりに振舞うキャラクターを描けば物語りが出来てしまうのではないかと。映画のラストシーン近く、ナウシカが王蟲の群れに跳ね飛ばされた後、金色の光が降り注ぎ、トルメキア軍のクロトワが叫ぶ。「これは何の光だ!」

私も叫んだ。「これがサイコフレームの光だというのか!」
そう言わせたのはもちろん富野由悠季監督の「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」だ。公開はこちらが数年あとである。「逆襲のシャア」の主役、シャアとアムロは、当時でも観客にはもちろん作中世界でも伝説に値するキャラクターだった。(現在では映画の新約「Zガンダム」で、登場人物にそう言わせている)

しかし伝説の延長線上にドラマは生まれるか?伝説にあぐらをかかないことこそが、新しいものが生まれ出る道ではないのか?
そう問い掛けたくて、当時の富野はあえて映画「ナウシカ」と同じようなラストシーンを設け、解釈を与えないまま放り出したのではないか、と今ならそう思える。

宮崎駿監督は、漫画版「ナウシカ」と映画「もののけ姫」で富野監督と同じ「個人と社会の対峙」という問題のレベルに達したと思う。でもその後の作品ではこの問題と戦うことを放棄したように見える。今思うと映画「ナウシカ」の主人公もテトや王蟲といった「人外」に萌えられるキャラクターであるが、富野監督の言葉を引いてあえて言おう。いわゆる「アニメファン」は「人外」である。
そう言う意味では先見の明があったのだから、富野監督が「Zガンダム」をやっている今は宮崎監督の次回作に期待したい。
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4.0 out of 5 stars 「作品」と「評論」、そして「歴史」へ―
著者はおそらくフェアな人なのでしょう。
自分の言葉に責任を持とうとしています。

それは本書に収録された『王立宇宙軍... 続きを読む
Published on 2007/6/24 by あかね

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