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パヴァーヌ
 
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パヴァーヌ (単行本)

キース・ロバーツ (著), 越智 道雄 (翻訳)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「もうひとつの歴史」を描く、不朽の名作SF!
異なる歴史をたどった世界を鮮烈に描写し、そこに暮らす人びとの人生を謳いあげる、いまなお新しい伝説的作品。

内容(「MARC」データベースより)

カトリック教会の支配下にあり、古い社会構造が維持されたままの20世紀イギリスに暮らす人々の人生を謳いあげ、異なる歴史をたどった「もうひとつの世界」を鮮烈に描写する。サンリオ87年刊の改訂。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本: 326ページ
  • 出版社: 扶桑社 (2000/07)
  • ISBN-10: 4594029434
  • ISBN-13: 978-4594029432
  • 発売日: 2000/07
  • 商品の寸法: 18.6 x 12.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 353,440位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

    7003位 ─   > 文学・評論 > 文芸作品 > 英米文学

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5つ星のうち 5.0 改変世界もの, 2005/2/21
By カスタマー
原作は1968年に発表されたものである。そして物語は発表された年から始まっている。

 物語の舞台はエリザベス1世が暗殺され、結果として産業革命が起きずに中世のまま進んで来た世界である。

 そのため、蒸気機関は発明されているが、電気は知られておらず、
また、カトリック教会がヨーロッパ世界を支配し、人々は中世的世界の中で生きている。

 それぞれの章の主人公たちは、この世界の中で生きていくことによって、我々読者に物語世界の空気を伝えている。
その描写は非常に生き生きとしており我々読者にこの世界で生きている人間の一人になったように思わせることに成功している。

 そして主人公たちの行動によって、この物語世界は少しずつ変わっていき、結末を迎えるのである。

 なぜカトリック教会がこの世界を支配しているのか、そしてその後の世界はどうなったのか。最後まで飽きさせない小説である。
 またサンリオ文庫版では省略されたある人々が使う記号が載っており、サンリオ文庫版よりもわかりやすくなっている。
 非常に完成度の高い小説であるので是非読んで欲しい。

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5つ星のうち 5.0 時の糸, 2009/2/11
1968年のキース・ロバーツの作品。この作品の舞台は宗教革命も成功せず、民衆革命も起こらず、今も法王とカトリック教会が重要な位置を占め、僧会と貴族が社会の上層にいる封建社会。産業革命は起こり、蒸気機関車が走り、無線信号で情報が行き交うイギリス、石油自動車も発電機も誕生しているが、平民の流動性を促す物は、絶大な権力を持つ僧会によって使用を禁止、制限されている。平民達は各ギルドに所属する仕事に就いている。細部に渡り細かく設定が出来ており、世界観の構築は見事である。この舞台での各章でそれぞれの主人公達の人間ドラマが描かれ、それが順を追ってリンクしていき、最後に全体として纏まるといった構成。1章は蒸気機関車「レディ・マーガレット」の操縦士であり、2章は無線信号員、この章からキリスト教以前の古代民族の影が現れ、3章のジョン修道士の話がこの作品の核といっても言い。2度目の宗教革命の兆しが描かれ、反カトリック思想のゴシック小説群を読んでいるかの様だ。4章は1章の20年後が描かれ、彼の姪マーガレットの青春群像、身分の違う男との恋が描かれる。5章では3章と繋がる、無垢な漁師の娘の異端との出会いを描き、6章ではマーガレットの娘、コーフ城の若き城主となったエリナーの僧会に真っ向から刃向かう姿が描かれる。勝ち目の無い戦いの終わりへと向かう、孤立無援の乙女の姿、健気にも毅然とした彼女の姿には胸を打たれます。1章から続くこの世界の舞台を活かして巧みに表現される人間ドラマ、平民だった主人公の系譜がやがて貴族の血が混じり、カトリックによって迫害された先民族の宗教が常に見え隠れし、この世を支配する力に対抗していく姿が叙事詩の様に描かれる。パヴァーヌを踊るかの様に紡がれた糸はエリナーとジョンによって新しい織物を紡ぐ。そしてその先は・・・これが単にゴシック小説の現代版で無い事を証明する素晴らしいラストが待っています。
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