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白川静 漢字の世界観 (平凡社新書)
 
 

白川静 漢字の世界観 (平凡社新書) (新書)

松岡 正剛 (著)
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商品の説明

内容紹介

白川静(1910-2006)は、漢字の始原を訪ね、本来、文字には神につながる力があるといった斬新な見方を示した。その成果は『字統』『字訓』『字通』の字書三部作等にまとめられ、文化功労者に選ばれ、文化勲章を受章しているなど高く評価されている。
独自の編集技術と博識で知られる著者が、白川静の〈文字それ自身がもっている世界観〉に注目し、白川学への道しるべを立てたのが本書である。白川静への初めてのかつ格好の入門書であり、それと同時に、日本語の豊かさと深さを教えてくれる内容となった。
甲骨文、金文等の文字資料を組み込み、地図、写真、年譜を加えるなど、初心者でも読みやすい本になっている。


内容(「BOOK」データベースより)

白川静は、甲骨文、金文など漢字の始原を訪ね、「文字は神であった」という斬新な視点に基づき、『字統』『字訓』『字通』を初めとした多くの本を著した。その研究により文化功労者に選ばれ、文化勲章を受章している。だが厖大な著書の故もあり、その全体像は把握しにくいものだった。博覧強記の著者が“巨知”白川静に挑み、その見取り図を示した初の入門書。

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5つ星のうち 5.0 白川静の見事な鳥瞰図, 2008/11/23
白川静の人生、学業と思想を鳥瞰した見事な本がある。
 ジャケットの裏に、「博覧強記の著者が”巨知”白川静に挑み、その見取り図を示した初の入門書」と書かれているが、著者の永年にわたる白川静に対する傾倒の中にかもされた、敬意と愛情の表現のように見え、読んでいて気持ちがよかった。
博覧強記の人が、殆ど自分の薀蓄をひらかさず、白川静の考えを、白川静の文章を基に、しかも分りやすく紹介している。凄い力量と言うほかはない。一気に読ませる。

白川静の漢字学は、文字の本源へ遡るスリリングな探検で、思いもかけないところへ我々を導くのだが、多くの場合、呪術的な古代世界で、おどろおどろしい感じさえ受けることがあるが、中々全体像が描けない。白川静の60歳の時だされた、最初の一般書、岩波新書『漢字』も内容が濃すぎて、読むのに時間がかかった。『孔子伝』や『初期万葉集』といったものが、白川静の全体の中にどう位置づけられているのか?70歳を越してから編まれた『字統』『字訓』『字通』は我々に何を残そうとしているのか?私はどこか深山に入ったようで、どこかぼんやりして、霧がかかっていたが、本書で霧が晴れて、白川静山脈が見通ことが出来るようになった。

私は先生の謦咳に触れたことがある。今から40年ほど前、白鶴美術館の講堂で漢字の講義をしておられた席に、1度か2度か出席した。先生50歳半ばであったと思われる。甲骨文字をガリ刷りした資料で、話の中身は殆ど分らず、目玉がぎょろりとした悪相のみが記憶に残った。
藤堂保明の漢字学に興味を持って、その後、白川静の本に出会うことになる。いい加減な読者であったが、今回の松岡正剛氏の『白川静』よって再びぐんと身近になった。

本の紹介はかえって混乱を招くのでしない。白川静ファンは読んでください。

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30 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 もうすこし呪術的感覚があれば, 2008/12/18
白川学入門書としては良く出来ている本です。白川さんの本の良さは、何よりも民俗学的かつ呪術的な面白さにあると思います。そういった点を掘り下げ読み物としても、文字の図式としても素晴らしい独特の世界を生んでます。松岡さんの本にも、もうすこしその部分がほしい気がします。雑誌的な要素。漢字に関するものは白川さん以外も多く読んでますが、呪術的な引き込まれかたをした本は、こんな漢字を名前に使ってはいけない。という本でしたね。漢字の本というのは現代のタイムトンネルのようなもの。不思議さがたまりません。
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35 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 白川静学への入門, 2008/11/18
 今までありそうでなかった白川静についての単著。比類なき知の巨人の生涯と人となりをみていき、その壮大な学問体系の意義を考える。
 漢字が目くらまんばかりの中国文明の象徴であることは十二分に論じられているが、白川氏は、その呪術性を見出し、古代中国の素朴な息吹や、それをたくましく取り込んだ古代日本人の精神に鋭く切り込んだ。
 その手法は厳密に普通の意味での合理主義や実証主義とは相いれない部分があり、批判を招いた部分もあったが、その形式的な理性・実証主義を乗り越えた研究の評価については、ようやく最近では学界の多くも彼に追いついたと言えよう。
 白川氏は日本文化を「文字遊ぶ」文化であり、「あはれ」「おかしさ」を重んじたとする。万葉仮名から続くその伝統は、今日ではギャル文字、ネットスラング、アスキーアートなどに脈々と受け継がれている。氏は晩年もニンテンドーDSに興じていたというから、常に最新の文化にたくましく対応していたわけだ。
 しかしながら、また一転して今日の漢字や文字、ことばをないがしろにした風潮も気にかかる。一度来歴をかえりみるのも決して悪いことではあるまい。
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