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オリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー)
 
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オリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー) (新書)

by エドワード・W. サイード (著), Edward W. Said (原著), 今沢 紀子 (翻訳)
4.7 out of 5 stars  See all reviews (14 customer reviews)
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Product Description

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 「オリエンタリズム」とは西洋が専制的な意識によって生み出した東洋理解を意味する。本書(邦題『オリエンタリズム』)はその概念の誕生から伝達までの過程をあますところなく考察した1冊だ。サイードは、東洋(特にイスラム社会)を専門とする西洋の学者、作家、教育機関などの例を挙げ、彼らの考えが帝国主義時代における植民地支配の論理(「我々はオリエントを知っている。それは西洋とはまったく違った、なぞめいた不変の世界だ」)から脱却しきっていないと厳しく批判している。 --This text refers to the ペーパーバック edition.


Book Description

The noted critic and a Palestinian now teaching at Columbia University,examines the way in which the West observes the Arabs.
--This text refers to the ペーパーバック edition.

Product Details

  • 新書: 456 pages
  • Publisher: 平凡社 (1993/06)
  • ISBN-10: 4582760112
  • ISBN-13: 978-4582760118
  • Release Date: 1993/06
  • Product Dimensions: 6.3 x 4.3 x 1 inches
  • Average Customer Review: 4.7 out of 5 stars  See all reviews (14 customer reviews)
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95 of 110 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 日本人の歴史認識への警告書, 2001/8/14
本書は、ヨーロッパ人が「ヨーロッパ世界の外側に位置する文明」=「他者」に出会ったときに、どのようにその「他者」を理解しようとしたかについて多くの実例を提示し、分析している。そして、「他者=オリエント」側の出身である作者は、「ヨーロッパ」が「他者」と「対話」することなく、だた「異物」として扱った実態をあぶりだす。

最近、「歴史教科書問題」や「首相の靖国神社参拝問題」など、日本人の過去への「認識」を問われる機会が多い。こうした論争は、毎年繰り返されてるにも関わらず、近隣諸国との「対話」は行われず、国民の間で歴史に対する「認識」のコンセンサスすら形成されていない。本書は、「他者」との「対話」の欠如の上に形成された「認識」というものが、いかに偏狭で自己中心!的なものであるかを教えてくれる本であり、「歴史の認識」の問題に直面している日本人に示唆するところは大きい。

また、(特に西欧への)留学を控えた学生には、日本を離れる前に読んでおくことをお勧めする。留学後日々の生活で出会う西欧人らが、かつて日本を含む「オリエント」をどのように見てきたのかを知ることは、「今何故、相手が自分のことをこのように扱うのか」を知る大きな手助けとなり、後で絶対役に立つ。(私は、英国の大学院に留学中に読んだ)特に、政治学、社会学、比較文化論を専攻しようと考えている方には、必須。

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69 of 83 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 一億三千万人のための東洋研究, 2002/9/29
By 金子書店 - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
 洋画を見ているとたまに、カメラを持った典型的な日本人や、カンフーの真似をする中国人が登場すると、胸がどきりとすることがある。不快だ。自分も含めた日本人がいまだに西洋人から、そのような程度の認識で見られているとは。そして、もっと哀しいのは、私がその映画をまぎれもない「西洋人」の視点から観ていたのだと、気づかされることだ。

 自分自身もパレスチナ人であるサイードは、アメリカ暮らしなど経て、この著書を書くに至った。であるから、サイードははっきりと言う。西洋人が東洋人を描くときの表現と、実際の東洋人とは何の対応関係もないのだ、と。なぜなら「オリエンタリズム」という言葉は、西洋人が東洋をどのように見ているかに他ならず、西洋の中にある東洋のことでしかないからだ。私はこの言葉のためだけでも読むかいはあると思う。

 特に外国を旅行しているときなどに、強く自分を東洋人だと意識させられることがある。そのときの何とも言えない複雑な心境。その心境がいったいどこから来るのか。歴史、哲学、文学、政治、地理などあらゆる分野の文章を引っぱってきて、サイードは説明を試みる。どこの国の人間が読んでも、必ず考えさせられる名著。 

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13 of 18 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 壮大な体系のいかがわしさ, 2007/9/13
By パウダースノー - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
参照と引用、それに基づいた観察と記録、さらにその参照といった繰り返しの中で強化され権威づけられていく定説。それに政治、経済的利害と小説などの文化とが絡み合いながら、オリエンタリズムという壮大な虚構が育まれていく様子を、執拗なまでに探り、暴いていく。

しかしこの本の価値は、そうした“オリエンタリズム”だけに限定されるものではありません。学問と文化、政治との絡み合い。それぞれは単独に存在するのではなく、互いに影響し合い、利害関係を持っています。政治的状況から文化は大きな影響と制約を受けます。それは逆についても言えることです。

学問、文化、報道、そして政治的、経済的利害・・・学会の権威や定説を守るための、異論を排斥しようとする力学。それらの土台の上に、参照と引用、観察、そして強化され築かれる定説。支配的な価値観、パラダイムはそれ自体が現実と見なされ、信仰している自覚すらなく、独断的教義として多くの人々の間に浸透し、放っておいても人々はそれを守ろうとする。かくしてそれは人々の間で絶大な力を持つ。そうした力学の存在。私はこの本を読み、そのいかがわしさと複雑さに頭が重くなりました。

学問、文化、報道、いかなる分野にせよ、根本的にものを考えようと思うなら、この厳しく困難な仕組みから目を逸らすことは出来ないでしょう。

私が作成した"リストマニア"リスト「民主党とマスコミから日本を守るために」も参考にしていただけますと幸いです。
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