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この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
 
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この世界の片隅に 上 (アクションコミックス) (コミック)

こうの 史代 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

平成の名作・ロングセラー「夕凪の街 桜の国」の第2弾ともいうべき本作。戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。

登録情報

  • コミック: 142ページ
  • 出版社: 双葉社 (2008/1/12)
  • ISBN-10: 4575941468
  • ISBN-13: 978-4575941463
  • 発売日: 2008/1/12
  • 商品の寸法: 21 x 14.8 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 大ごとじゃ思えた頃がなつかしいわ, 2008/2/2
By yom_sky (東京都大田区) - レビューをすべて見る
戦前戦中、広島から呉に嫁いだ主人公の日常の物語。

1話につき半月ないし1ヶ月程度の時間経過で物語は静かに進んで行き(その出来事が
あった月が「19年2月」「19年3月」とサブタイトルになっている)、幸せも苦労もある
普通の暮らしの中に戦争がゆっくりと溶け込んで来てしまう様を丁寧に描く。

けして明るいものでないだろう結末の想像を常に頭の片隅に置きながら、
世界のあちこちのわたしたちは物語を楽しむ。

第9話「19年5月」の話の中で嫁ぎ先の義母が昭和6年に義父が失業したときのことを
「大ごとじゃったよ 
 大ごとじゃ思うとったあの頃は 
 大ごとじゃ思えたころがなつかしいわ」
と振り返るシーンがある。

その19年5月もすぐに過去になるのだろう。
「20年8月」がゆっくりと近づいてきている。

今に続く悲劇と警告。
「夕凪の街 桜の国」から「さんさん録」をへて新たに挑む新境地。
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55 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 戦中の日常が淡々と……あたたかいタッチがどこか切ない, 2008/2/23
By 辰巳 (東京都区内) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
舞台は戦中の広島。
昭和19年2月、昭和19年3月――というふうに
ほぼ月単位で、こうの史代さんのあたたかなタッチで淡々と日常が描かれる。
スクリーントーンを使わず、ペンだけで描いていくこうのさんの絵柄は
どこまでもあたたかい。

絵が好きな「すず」は軍都・呉に嫁いでいき、
そして少しずつ状況は重苦しくなっていく……。

とくに反戦を強調するでもない。説教臭くも押しつけがましくもない。
極端な政治的バイアスがかかっているわけでもない。
ヒステリックに反戦平和を叫ぶでもない。
登場人物はおおむねみんな大らかで明るい。
しかし、今から60数年前にこういう時代があったことを
私たちはきちんと認識しなければならないと思う。
明るく健気に生きる主人公たちだが、おそらくこれから下巻にはいると
空襲や原爆なども描かれるのだろうと思う。

「夕凪の街 桜の国」で高く評価されたこうのさんのタッチが
いま平和に生きる私たちに「戦争」というものの意味を語りかける。
著者はそこまで意識してないかもしれないが、
やはり戦争は避けるべきものだし、起こってはならないものだと私は思う。
もちろん、戦争論はそういう情緒的なひと言で片づけられるものではないと
わかっている。だがしかし、果たして戦争の是非を論じることに意味はあるのだろうか。

戦争は、この本で描かれているような、貧しくとも平和な日常を破壊するものなのだ。

世界では各地で戦争が起こっている。虐げられて立ち上がった戦争もあるが、
大国がバックについている戦争もある。
それらをここで論じようとは思わない。
ただ、世界の片隅で起こっていることでも、その痛みを私たちは自分のものとして
感じる努力をしなければならない――と、この本を読んで改めて思う。
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36 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 どんな時代だって輝いている, 2008/1/24
こうの史代さんの作品を最近読み出したのですが、ジワジワ来ます。
派手さはないけれど時間が空いたとき、ペラペラとめくってしまいます。
この作品は戦時下の広島県呉市にお嫁に行った、すずさんが主人公です。
のんびりした彼女とやさしい夫、そのほか優しい人たちに囲まれている生活漫画です。
…でも直接的な描写はありませんが、やはり戦時下という空気を描いています。

説教くささなど微塵もない作品です。
そのぶん読み終えた後に、楽しさに満足した気持ちと寂しさが混じる良い作品です。
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