著者は、英語史を学ぶにあたって、ドイツ留学を経験したという。なぜドイツだったのか。本書の記述はこのあたりの説明からスリリングに開始され、以降ほぼ全編にわたって、ヨーロッパ世界での英語の履歴紹介に費やされている。
一読して感じるのは、言語というものに否応なく現れた、現実世界の痕跡に対する驚きであり、また我々が英語にこれだけコミットしていながら、ヨーロッパ世界のリアルな姿について、いかに無知のままで生きてきたかという驚きである。「まえがき」に、「英語という現在の国際語が、いかに卑小な起源を持ち、不幸な歴史を持ちながら今日に至ったか」という1句がある。歴史地図を手に本書を通読すれば、読者は通史を概観する楽しみに加えて、物事を相対化するという歴史の重要な役割について、あらためて実感することができるだろう。
著者は、全編を通じて、英語に「大和言葉」にあたる部分が存在することも指摘している。その記述に従いながら、既知の英単語を、目から鱗の驚きで見直すことができれば、著者も弁士冥利につきるに違いない。そして、そうなってこそはじめて、終章の英語教育に関する簡略な提言が、実質的な説得力をもつのである。(今野哲男)
Product Details
Would you like to update product info or give feedback on images?
|
![]() |
54% buy 英語の歴史―過去から未来への物語 (中公新書) ¥ 819 |
![]() |
12% buy 図説 英語史入門 ¥ 1,995 |
![]() |
12% buy 英語の歴史 (講談社現代新書) ¥ 756 |
![]() |
11% buy 英語史入門 ¥ 2,520 |
Tags Customers Associate with This Product(What's this?)Click on a tag to find related items, discussions, and people.
|
|
Share your thoughts with other customers:
|
||||||||||||||||||
Most helpful customer reviews
Share your thoughts with other customers: Create your own review
|
|
|
|
|
After viewing product detail pages or search results, look here to find an easy way to navigate back to pages you are interested in. |