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ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日
 
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ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日 (単行本)

by キンバリー・ウィリス ホルト (著), Kimberly Willis Holt (原著), 河野 万里子 (翻訳)
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Product Description

『英語ペラペラキッズ(だけにじゃもったいない)ブックス』 より

13歳の少年トビーはテキサスの田舎町に父とふたりで住んでいる。母親はカントリー歌手になるためにふたりを捨てて出て行った。あこがれていた女の子スカーレットはトビーのことなど眼中になかった。親友のキャルの兄さんは、ベトナム戦争へと出征していって、毎週テキサスの田舎が恋しいと手紙をよこす。
ある夏、そんな眠ったような田舎町に、世界で一番太った男の子、ザッカリー・ビーヴァーがやってきた。見世物となっているザッカリーを見て、自分よりもずっと惨めな少年がいるのだと思うトビー。しかし、ザッカリーと関わることで、トビーのなかでなにかが大きく変わりはじめ、いつしかふたりの間には友情が芽生える。1970年代のアメリカ、心に傷を負った少年たちの、切なくやるせないひと夏の思い出が描かれている。(み)
Copyright© ペイパーウェイト・ブックス All rights reserved. --This text refers to the ペーパーバック edition.


出版社/著者からの内容紹介

1971年夏、テキサスの静かな田舎町に世界一ふとった少年を見世物にするトレーラーがやって来た。怪物ザッカリーの出現でぼくの中で何かが変わっていく……心震わす全米図書賞受賞作品。
【編集者よりひとこと】
身寄りのない292キロの少年ザッカリーが見せ物にされているなんて、なんだかグロテスクで虐待ぎりぎりの設定ですが、実際にはカバーに描かれた風景のように、やさしくて、せつなくて、なんだかなつかしい物語。アメリカの田舎町を舞台に、少年が回りの人たちのことを、そして人生のことを発見し理解していくようすが、70年代のノスタルジックな雰囲気の中で、主人公トビーの視点でテンポよく描かれていきます。それぞれに少しずつ傷を負った登場人物たち、心に深くしみるせりふ、せつないほど美しい情景が印象的な少年小説の傑作です。

Product Details

  • 単行本: 261 pages
  • Publisher: 白水社 (2003/09)
  • ISBN-10: 4560047707
  • ISBN-13: 978-4560047705
  • Release Date: 2003/09
  • Product Dimensions: 7.7 x 5.4 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.7 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #255,219 in 本 (See Bestsellers in 本)

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5.0 out of 5 stars ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日, 2004/2/5
現代の大人の鑑賞に耐える秀作。名画「スタンドバイミー」に優るとも劣らない叙情的な作品である。かつてのベトナム戦争で傷つき、失われた古き良きアメリカの良心を描写したといっても過言でない。殺伐としたこの時代、しかもイラク派遣の是非を喧しくする日本の若者に是非呼んでもらいたい逸品である。読後のさわやかさと温かさがなんとも言えない。
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1 of 1 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars ちょっと苦い、でも爽やかなひと夏の思い出, 2007/5/18
テキサスの寂れた田舎町Antler。
この退屈な町では、永遠に何も起こらない。そう思っていた。
Zachary Beaverがやって来たあの夏までは。
Zacharyが「世界一太った少年」の看板を掲げたトレーラーに乗って、町の広場にやってきたその夏、
Tobyの母親は、歌手になる夢を追って、家族を置いて町を出た。
そして、Tobyの親友Calの一番上の兄、Weyneはベトナムの戦地にいた。


母親を亡くし、見世物としての一生を送るZachary。
夢のために家を出た母親と、何も言わずに、退屈な町で退屈な人生を送る父親を理解できないToby。
戦地にいる兄に、手紙をかけなかったCal。
戦地から届くWeyneの、故郷を思う手紙。
自分の、友人の苦しみ、そして大人たちが隠していた傷やせつない思い、
そういうものに触れながら、少しだけ成長する少年達の夏。
ちょっと苦い、けど、終わったあとはさわやかな感じ。

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1 of 2 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 青春小説の傑作(アメリカ人の美徳), 2007/2/12
By いせむし (東京都) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
舞台は1971年のテキサスの田舎町。
13歳の少年トビーが主人公です。

家を出る母、ベトナムで戦死する隣家の青年、片思いの美少女・・・。
トビーは冴えないおとなしい少年で、隣人でもある友人は変人、退屈な街に見世物がやって来る。
主人公がほろ苦い経験の中で周囲の愛に支えられ成長するという、
ある意味典型的なアメリカの青春小説です。
アメリカ人はこういうほろ苦くて甘い青春小説を書く伝統がありますが、
それを改めて感じました。

太った見世物の少年ザッカリー・ビーヴァーはストーリーの中で重要な役割りを占めます。
「フリーク」である彼に対しての、
トビーをはじめとする周囲の愛情はアメリカ人の精神性の一面(美徳)をよく表しています。
バプテスマ(説明は文中で)のエピソードは感動的です。
ベトナム戦争の傷跡もしっかり描かれて、
70年代初頭のアメリカへの鎮魂の書のようでもあります。

アメリカ文学の好きな方にお勧めお勧の一冊です。
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