『英語ペラペラキッズ(だけにじゃもったいない)ブックス』 より
13歳の少年トビーはテキサスの田舎町に父とふたりで住んでいる。母親はカントリー歌手になるためにふたりを捨てて出て行った。あこがれていた女の子スカーレットはトビーのことなど眼中になかった。親友のキャルの兄さんは、ベトナム戦争へと出征していって、毎週テキサスの田舎が恋しいと手紙をよこす。
ある夏、そんな眠ったような田舎町に、世界で一番太った男の子、ザッカリー・ビーヴァーがやってきた。見世物となっているザッカリーを見て、自分よりもずっと惨めな少年がいるのだと思うトビー。しかし、ザッカリーと関わることで、トビーのなかでなにかが大きく変わりはじめ、いつしかふたりの間には友情が芽生える。1970年代のアメリカ、心に傷を負った少年たちの、切なくやるせないひと夏の思い出が描かれている。(み)
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出版社/著者からの内容紹介
1971年夏、テキサスの静かな田舎町に世界一ふとった少年を見世物にするトレーラーがやって来た。怪物ザッカリーの出現でぼくの中で何かが変わっていく……心震わす全米図書賞受賞作品。
【編集者よりひとこと】
身寄りのない292キロの少年ザッカリーが見せ物にされているなんて、なんだかグロテスクで虐待ぎりぎりの設定ですが、実際にはカバーに描かれた風景のように、やさしくて、せつなくて、なんだかなつかしい物語。アメリカの田舎町を舞台に、少年が回りの人たちのことを、そして人生のことを発見し理解していくようすが、70年代のノスタルジックな雰囲気の中で、主人公トビーの視点でテンポよく描かれていきます。それぞれに少しずつ傷を負った登場人物たち、心に深くしみるせりふ、せつないほど美しい情景が印象的な少年小説の傑作です。
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