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環境リスク学―不安の海の羅針盤
 
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環境リスク学―不安の海の羅針盤 (単行本)

by 中西 準子 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

環境にとって大切なものは何か?ダイオキシン、環境ホルモンなどの環境問題に真摯な態度で取り組んできた著者の航跡をたどる「最終講義」(1章)、「環境リスク学」の分野を切り開き、リスク評価の先をも見渡す2章ほか、中西リスク論のすべてがここに結実。


内容(「MARC」データベースより)

ダイオキシン、環境ホルモン等の環境問題に真摯に取り組んできた著者の航跡をたどる講義録、環境リスク学の分野を切り開き、リスク評価の先をも見渡す論考等、中西リスク論の全てを結実。環境にとって大切なものを改めて問う。

Product Details

  • 単行本: 251 pages
  • Publisher: 日本評論社 (2004/09)
  • ISBN-10: 4535584095
  • ISBN-13: 978-4535584099
  • Release Date: 2004/09
  • Product Dimensions: 7.4 x 5 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (18 customer reviews)
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33 of 35 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars とにかく面白い」というレビューについついつられて読んでみた。, 2004/10/13
確かに面白い。
それだけでなく、こんな学者人生もあるのかと小説以上に引き込まれた。そのうち知らず知らずのうちに現在の環境問題の先端知識を受け渡されている事に気づかされた。

著者は23年間という万年助手の身分での冷や飯を、何事も無かったがごとく記述している。そんな事はあるまい。苦しかったに違いない。悔しくもあったろう。
そうした著者を見て育った東大都市工学科の後輩は、「あんまりこだわると冷や飯を食うことになるな」と考えたろうし、著者に同調した学生は学外でタフに活躍しているに違いない。

宇井、中西両氏が去ったあとの都市工学科はその存在感が無いに等しいくらいあまりにも薄い。著者の都市工学科時代の研究のダイナミズムが今は社会的にさっぱり聞えてこない。縮小再生産段階に入り込んだのだろうか。著書を読むとそんな感じを抱かせる。

ダイオキシン問題、環境ホルモン問題、そして今現在のホットなBSE問題、いずれの問題もファクトの追求がこれほど困難を伴うものとは考えも及ばなかった。 自分も含む大衆は感覚、情念で事を捕らえる。 ダイオキシンにせよ、環境ホルモンにせよ、少し沈静化したいまは書かれている事を素直に受け取れる。しかし、それぞれの問題がクレージーに吹き荒れた頃自分はどうだったっけな。もう忘れてしまったけど。

ともかく物事を冷静に判断するよすがとして、先達の類まれな経歴、研究を一読するのに不足は無い本だ。そこらあたりの若い学者先生から高校生まで一読おすすめ。5つ星。
読んでみて損したと思ったら、あなたの受信機壊れてない?

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18 of 20 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 二元論を超える学問, 2005/9/6
By 漆原次郎 (千葉県市川市) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
 著者は東大生時代、東京都の浮間下水処理場から流れ出る重金属の量を調査し、下水処理場の性能を疑問視。周囲からのハラスメントを受けながらも、けっして主張を曲げたりしなかった。「鉄の女」という言葉が思い出される。

 そんな著者がとりもなおさず重視しているのが「数値化されたファクト」。いろんな分野のリスクを同じ土俵の上に並べるとき、同じ条件で比べられるようにすることが必要だという。たとえば喫煙による心疾患と、紫外線による皮膚がんのリスクを比べる場合、損失余命(その害で余命が何日縮まるか)といった統一的尺度で計算して比較する。
 こうした計算法をとると冷酷な比較結果が出てくるのもまた確か。たとえば、高齢者の命を助けるのと若者の命を助けるのでは、後者のほうが価値が高い行為となってしまう。高齢者より若者のほうが何倍もこの先生きるだろうから。数値化はリスクを顕在化させる一方で、腑に落ちないという心情も残す。合理的意思決定と感情とはやはりしばしば対立するものだ。

 そんなわけでリスク学は「地球にやさしそうなものは正義。地球を脅かしそうなものは悪」といった二元論ではまったく収まらない。調査の結果、許されるものは許されるし、駄目なものは駄目となる。あるテーマでは、「そうだそうだ、よく言ってくれた」となるだろうし、ダイオキシンは他のリスクに比べればとるに足らないなんていうテーマでは、「ほんとうにそんなこと言えるのか」となるだろう。

 リスク学はよりクオリティの高い計算法を目指す途中段階という。だれもが関わる健康や生死の問題について、市民レベルを巻き込んで発展させる……。この本はそうした活発な議論のための橋頭堡となるだろう。

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16 of 18 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 科学的モノの見方を教えてくれる良書, 2005/8/17
自伝的側面もあるので、読み物として面白い。また、リスク論に対する考え方が安定していていろんな切り口で説明しているので、一冊読むことで理解がすんなりできる。

ただちょっと気になった点。

本書ではリスクを
1.科学的評価リスク
2.意志決定のためのリスク
3.国民が抱く不安としてのリスク
と分けている。

1と2については今までの著者の活動から浸透していく様子がわかるのだが、3の解明がなされていない。

BSEを事例にしているのだが、1-2の観点からするとアメリカに対する全頭調査は確かに不要であろう。しかし、3の観点からすると、これだけ偽表示が跋扈する現在の食肉産業でうまくまわっていくのか?という疑念が発生してしまう。
本来やるべきことをやっていない事例は、食品だけでなく自動車業界や原子力などで発生しているのは周知の事実。
このように科学的リスクが実態としては故意に曲げられうる可能性があり、それが国民が不安を抱くリスクの一つであることを考慮されていないのは残念だ。

なお、著者のサイトには書評のリンクがある。気になる方は是非チェックを。

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5.0 out of 5 stars 党派性を排した姿勢が多くの人を惹きつけた
リスク学の評価もさることながら、自伝的部分からにじみ出てくる著者の人間的魅力に感銘を受ける。都市工学科の万年助手から一転この分野の泰斗と目されるに至った経歴には... 続きを読む
Published 10 months ago by QР

4.0 out of 5 stars 池田信夫blogで取り上げられていた。
有名ブログの池田信夫blogのコメント覧で取り上げられていたので、手に取った。
が、もちろん環境問題の専門領域の本なので文系には難しい。... 続きを読む
Published 16 months ago by mikeexpo

5.0 out of 5 stars バランス感覚が素晴らしい
知らなかったなあ、こんな人がいるなんて。不勉強だった。本書は退官記念講演の内容や、あちらこちらに書いたもののまとまりで、構成は雑駁であるが、そのおかげで読みやす... 続きを読む
Published on 2007/11/24 by shibchin

4.0 out of 5 stars 「化学物質」リスク学
まずは,我々の常識を変えなければならない.... 続きを読む
Published on 2007/5/5 by chit

5.0 out of 5 stars よりよいやり方を指し示している。
サブタイトルにも「羅針盤」とあるのですね。... 続きを読む
Published on 2007/2/12 by Frypan

5.0 out of 5 stars 数字と現場に立つ環境論
一般に、環境問題を語る際には主に(1)「(事実に基づいた)数字(統計)」により語る(2)「現場(の人と物)」に関する知識により語る(3)「形容詞」に基づいて語る... 続きを読む
Published on 2006/11/11 by カスタマー8

3.0 out of 5 stars 読んでもいいとは思いますが
著者のリスク評価の考え方にはなるほどと思いました。この手法が広く認
知され、共有されればよいでしょう。そうすれば余計なパニックは抑えら
れ、無駄な費... 続きを読む
Published on 2005/5/15 by casanegra

4.0 out of 5 stars 娯楽にもなる
リスクという基本的な考え方を教えてくれる良書である。
消費者や、マスコミがゼロリスクを求めることの愚かしさが、
まざまざと浮かび上がってしまう。続きを読む
Published on 2005/5/10 by ykk_jp

5.0 out of 5 stars 爽快かつ建設的な批判の書
本書は政策科学の書でもあります。
従来、そのときそのときの「世論」に対応する形で展開されてきた環境行政は、科学的な根拠を欠くものでした。行き当たりばったり... 続きを読む
Published on 2005/4/15 by 馬場伸一

3.0 out of 5 stars 要注意
... 続きを読む
Published on 2005/3/18 by biophot

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