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ルービン回顧録
 
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ルービン回顧録 (単行本)

by ロバート・ルービン (著), ジェイコブ・ワイズバーグ (著), 古賀林 幸 (著), 鈴木 淑美 (著)
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Product Description

出版社 / 著者からの内容紹介

クリントン政権の財務長官として数々の通貨危機の克服に手腕をふるい、「米経済繁栄の立役者」と評されるロバート・ルービン。退任後の現在も、世界経済のキーパーソンの一人として活躍する彼の初の回顧録。


内容(「BOOK」データベースより)

アメリカ経済に史上空前の繁栄をもたらし、歴代の財務長官のなかで最も高く評価されるロバート・E.ルービン。メキシコやアジアの通貨危機、LTCM破綻など数々の難局を乗り切り、ともすれば「大きな政府」を志向しがちな民主党・クリントン政権内に市場中心主義を根付かせたその経済運営は、その名にちなんで「ルービノミクス」と呼ばれ、ウォールストリートはもとより米議会、さらには世界各国の政策担当者から絶大な信認を得た。初の回想録である本書は、自ら陣頭指揮をとった通貨危機との闘い、巨額の財政赤字を解消した経緯など、最重要閣僚として関与したクリントン時代の経済政策の舞台裏を詳細に語る。また、大統領のセックス・スキャンダルにも言及。そしてルービノミクスの根幹をなす「確実なものは何もない」という哲学を自らの言葉で披瀝する。退任後の現在も、世界経済のキーパーソンとして活躍する名財務長官の貴重な証言。

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8 of 9 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 同じような問題が, 2007/7/15
最近社会保険庁の問題が取りざたされているが、アメリカのルービン財務長官時代にも、同じような問題があった。省最大の機関である内国歳入庁の業務コンピュータ化がうまくいっていないことがマスコミで広く取り上げられ、大問題となったのである。管理運営面での問題と関連しており、内国歳入庁は、納税者に不必要につけ込む制御不能な機関であるという認識が根づき、議会、マスコミにふきあれた政治的な熱が、理性やバランス感覚を失わせ、拙速な対応が先行してしまう。どのように対処したか、ルービンの姿勢が興味深い。
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20 of 24 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 米建国史上最も有能と言われた財務長官の思考回路, 2005/9/6
「建国以来、史上最も有能かつ重要な財務長官」とまでの評価を受けた第70代米財務長官ロバート・ルービン氏の回顧録。
アジア経済危機などの国際経済危機をどのような経済政策で切り抜けたのかが、当事者ならではだせる臨場感溢れた形で綴られる一方、それらの問題の複雑さ故、「蓋然的思考」とそれに基づく意思決定を徹底するルービン氏の「格好よさ」が際立つ。
「現実は非常に高度なモデルをもってしても分析しきれないほど複雑なものである」という事実を受け止めた上で、「そんな証明可能な真実がない世界で、後に残る蓋然性*1をいっそう精密にするためには、より多くの知識と見識を身につけるしかない」というスタンスにたち自己研鑽に励み、緻密な事実分析をつきつめていくルービン氏の姿の描写は、「選択肢の長所と短所を比較し、その上で意思決定をしましょう」という仕事の仕方術みたいなマニュアル本の記載とは明らかに一線を画する。
500ページ超の回顧録の中で首尾一貫する上記の姿勢には、刺激を受けずにはいられない。

下記のような方には、是非お勧めの一冊。
・日頃難しい意思決定を仕事上求められており、ちょっと行き詰まり感がある方
・近年の経済危機を題材に国際経済の勉強をしたい方
・民間組織から政府組織に行こうとしている、または行ったばかりの方(及びその逆)

*1蓋然性:事象が実現されるか否か、またはその知識の確実性の度合。

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24 of 29 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 米国政治の舞台裏が垣間見れると思います, 2005/8/30
ハーバード大学を首席で卒業、弁護士資格を取得、ゴールドマンサックスの頂点まで登りつめた後、クリントン政権下で財務長官を勤めるという、実に輝かしい経歴の持ち主の回想録。扱った仕事の大きさもさる事ながら、(米国人にありがちな)ワークホリックでもなく、7.5時間の睡眠時間を確保し、週末には「釣り」を楽しむ余裕すらあるとの話を聞かされると、スーパー・エリートは「両立の達人」でもある事に驚かされてしまう。
90年代に外国為替関係の業務に就いていた私にとって、ルービン、サマーズ、グリーンスパンのトリオは世界最強の経済スタッフである事を思い知らされたものだ(職場では、このメンバーに日本の財務大臣と日銀総裁を引き受けさせたいものだ、と冗談を言っていた)。「90年代に米国経済が高成長を達成したのは巧みな経済政策によるものでは無く、IT革命の産物だ」という批判には、「欧州、日本でもIT革命は起こったハズだが、残念ながら低成長でしたね」と切り返す。金融市場に政府の舵取りに対する「安心感」を与えた彼らは、海外からの対米投資を呼び込み、長期金利を低下させ、国内経済に好循環をもたらす事に成功した。米国の財政赤字を「黒字」に転換させただけでも、歴史に名を残す財務長官となるのではなかろうか。彼が政権内で働いた期間に、日本の首相が何人変わったかを数えるだけでも、米国の政治システムに見習う余地はありそうだ。
米国経済・政治に関する知識が無くても面白く感じる箇所は少なからずある本だと思う。
なお、ルービン(及びIMFのスタンレー・フィッシャー)による国際金融危機への対応策に批判的なスタンスを採る大物として、スティグリッツ氏の書物を合わせて読むと、両義的な見方ができると思います。
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