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なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか―記憶と脳の7つの謎
 
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なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか―記憶と脳の7つの謎 (単行本)

by ダニエル・L. シャクター (著), Daniel L. Schacter (原著), 春日井 晶子 (翻訳)
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Product Description

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   これまで謎だと思っていたものが、意外にも最新の研究によって解明されていることに驚かされる場合が多い。記憶と脳に関する謎を、進化生物学や心理学がどこまで明らかにしたかをまとめた本書は、そんな意外な驚きに満ちている。

   解明されているのは、「物忘れ」「不注意」「妨害」「混乱」「暗示」「書き換え」「つきまとい」の「記憶の7つのエラー」。いずれも、ふだん誰もが感じているような記憶にまつわる謎にスポットが当てられている。

   たとえば、人の名前を思い出せないといった「物忘れ」では、そのメカニズムに加えて、記憶力と時間の経過、加齢の関係、「情報のコード化」という物忘れを防ぐテクニックなどが解説され、また、約束を忘れたり車の運転中にしばし記憶がとんだりする「不注意」は、心理学の新領域から解明されている。なかでも苦しめられることの多い、嫌な記憶が忘れられない「つきまとい」では、「トラウマは忘れられるか」という興味深い視点が盛り込まれている。

   随所に引用されるエピソードもおもしろい。実は物忘れがひどい全米記憶チャンピオン、事故で大脳の一部を損傷し「固有名詞失語症」になった男性、リーグ優勝をかけた試合で失投した記憶がつきまとい自殺した投手などの事例は、それこそ記憶に残るものだ。

   最後に著者は「7つのエラー」について、「脳というシステムがもつ欠陥ではなく、むしろ優れた適応性なのではないだろうか」という論を展開している。記憶と脳の謎を通して、人間の深遠に迫る筆致が想像力をかきたててくれる。(棚上 勉)



内容(「BOOK」データベースより)

日々の暮らしのなかでの物忘れや度忘れからアルツハイマー病、デジャ=ヴュ、さらには「固有名詞失語症」まで―。記憶研究の第一人者が、心理学、脳神経科学、生物学などの最新実験データを駆使して、記憶と脳にまつわる七つの不思議をやさしく解き明かす。

Product Details

  • 単行本: 285 pages
  • Publisher: 日本経済新聞社 (2002/04)
  • ISBN-10: 453216415X
  • ISBN-13: 978-4532164157
  • Release Date: 2002/04
  • Product Dimensions: 7.5 x 5 x 0.8 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (6 customer reviews)
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7 of 9 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 記憶についての7つの性質を解説した本, 2002/7/2
この本は、私たちの記憶の性質を7つに分類して、わかりやすく解説してあります。記憶を研究している専門家から一般読者まで、幅広い層をターゲットにしていると思います。和訳本は、“なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか”という題名ですでに出版されています。原著の英文と日本語訳を比較しながら読んでみるのも一興かもしれません。原著の作者は、知る人ぞ知る、記憶研究の大家で、最近は、潜在記憶や虚偽の記憶等の研究論文をよく発表しています。この本を読めば、記憶の性質がより理解できることはもちろん、日常の記憶のなぜに解答をあたえてくれるかもしれません。それから、これは余談ですが、この本の冒頭に川端康成の小説が使われているのにはビックリしました。そういえば、著者のシャクターは、他の本にも東洋の昔話を導入として使っていたことを思い出しました。
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8 of 11 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 自分自身を知るために, 2002/6/28
非常に面白い本で、一気に読めた。

記憶についての問題を7つに分類し、それぞれを科学者としての立場から易しく解説して行く。この本は、自分自身についての理解を深めてくれるだけでなく、実生活に役立つ情報も豊富だ。人生を豊かにするための助けとなるだろう。

どの章にも興味深いエピソードが豊富であきさせない。例えば、していない犯罪をしたと思い込んで自白したり、受けていない虐待を思い出すなどといったものだ。このような信じられないような例をただ挙げるだけでなく、そのメカニズムに対して現在の科学が出した解答を説明していく。実験例も豊富に掲載されていて、読み進んでいくうちに誰にでもそういうミスの起こりうることを納得させてしまうほどの説得力がある。

また、記憶の起こしてる問題について説明するだけでなく問題に対する対処法も具体的な対処法も豊富だ。忘れないためには、判断違いを犯さないためには、嫌な記憶にとらわれないためには、などといった誰もが直面する問題に対して一通りの解決策を提示してくれる。

最後にこのような記憶のエラーは必ずしも悪いものではなく、人間の生存にとって有利になるのだ、という筆者の考えを展開する。最後の章では心理学、大脳生理学だけでなく進化生物学の考え方も導入してゆく。

物忘れが多い人、勘違いが多い人、自分についてもっと知りたい人、など多くの人がこの本を楽しむことができるだろう。

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5 of 7 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 読まないと気になる本。, 2002/7/10
本書は、世界的に有名な記憶研究家である、シャクター博士の英語で書かれた単行本を訳したものである。原著名は、“THE SEVEN SINS OF MEMORY:How the Mind Forgets and Remembers”で、日本語題名は翻訳者が日本人の文化的背景を考えてつけたものであろう。川端康成の小説が導入部分として使われており、日本人としては、読み始めから本書に愛着が湧くように思う。一般の人にもわかりやすく書かれており、一般の人が持っている記憶に対する考え(素人理論)をより専門的な観点から見直させてくれること請け合いである。記憶の良い面悪い面を整理して、より適応的に記憶を使用していきたいものです。
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4.0 out of 5 stars 思い込みについて謙虚にしてくれる本
記憶に生じる誤りを7つの種類に分け、それぞれについて平易な解説が試みられている。脳の働きについての専門知識が無くても楽しく読めるし、分量も程良い。もうちょっと訳... 続きを読む
Published on 2003/4/8 by tizuta

4.0 out of 5 stars 人間の「記憶」はおもしろい
... 続きを読む
Published on 2002/10/10 by ニック

5.0 out of 5 stars 英語版と日本語版の表面的な比較
私は日本語版と英語版を読み比べてみました.
そこで気づいた表面的なことをレビューします.
1エッセイ調の軽妙な文体なので飽きずに楽しく読めます.続きを読む
Published on 2002/9/18 by ふつうのひと

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