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カオティクス―波乱の時代のマーケティングと経営
 
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カオティクス―波乱の時代のマーケティングと経営 (単行本)

by ジョン・キャスリオーネ (著), フィリップ・コトラー (著), 齋藤慎子 (翻訳)
4.5 out of 5 stars  See all reviews (4 customer reviews)
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Product Description

内容紹介

●不況・乱高下を逆手にとるマーケティング

「どのくらい深刻なのか。どの程度続くのか」。
2008年の米国で金融危機が突然発生したときに「近代マーケティングの父」フィリップ・コトラーと共著者のジョン・A・キャスリオーネは会う人、会う人にこう尋ねられたという。だれもが知りたがったのは、一時的な不況なのか、深刻な景気後退なのか、それとも大不況なのかということだった。
彼らの答えは、乱気流時代とも呼べる、新しい時代に入っているということであった。金融危機はほんの一時的なのかもしれない。従来まではこうした嵐の後には「通常」状態に戻るものであったが、これからはさまざまなレベルで乱気流が断続的に起こるというのが彼らの認識だ。
これを聞いて悲観するのは早計だ。不況もまたよしなのである。不況は転換点であり、実際、不況を境に多くの業界・業種トップクラスの4分の1~3分の1が過ちを犯し、転落し、トップクラスとは言えなかった企業が台頭するとも述べている。「売上げ挽回のための値下げ」「マーケティング費の削減」「全社一律のコスト削減・人員削減」「仕入先や販売業者を締めつける」、こうした不況期にありがちな対応はほとんどの場合は過ちで、企業の命取りになるとすら指摘する。不況を逆手にとり、機会を見出した企業が躍進するのだ。逆手にとるにはどうしたらよいか。
カオティクスという仕組みを備えることである。カオティクスとはリスクと不確実性を察知するための早期警報のしくみ、それらに対応するためのシナリオプランニングのしくみを企業の中に戦略として埋め込み、反応力が高く、強靱で、弾力性(回復力)のある組織をつくることだと説く。
著者陣はともに米国人であるが、短期的に利益を出そうとする、俗に言うアングロサクソン経営に対しての見方が非常に厳しいのが面白い。過去に乱気流を生き残った長寿企業を引き合いに出しながら、生き残る、しかも長期にわたって繁栄を収めるために何が必要かを解説している。


内容(「BOOK」データベースより)

どんな企業であろうとも、リスク(予測可能)と不確実性(予測不能)から逃れられない。リスクと不確実性への備えはあらゆる企業に必要だ。ところが、調べてみると、ほとんどの企業でその備えはなされていない。加えて、9・11のようなテロ、サブプライムショックから始まった世界金融危機、巨大台風や地震などの天変地異…、昨今は波乱が多い。突然、状況が変わってしまうのだ。「乱気流の時代」と呼べるほどで、リスクと不確実性に備える必要性がさらに増している。こうした時代に必要なものはなんだろうか?カオティクスである。カオティクスとは、リスクから身を守り、不確実性に対処するしくみのことだ。カオティクスのフレームワークを示すこと、これが本書のねらいである。

Product Details

  • 単行本: 288 pages
  • Publisher: 東洋経済新報社 (2009/9/11)
  • Language: 日本語, 韓国語, 英語, イタリア語, フランス語, 中国語, スペイン語, ドイツ語
  • ISBN-10: 4492556532
  • ISBN-13: 978-4492556535
  • Release Date: 2009/9/11
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.4 x 1.1 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (4 customer reviews)
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9 of 12 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 変化に負けない企業になるために, 2009/9/23
本書には、様々な市況の大変動に見舞われる現代の経営環境において、企業がその複雑性を理解し、変化に対応して生き残っていくための道しるべが記されている。

従来の世界には無かった多くの要素(技術革新、金融機関、環境保全など)によって、われわれが生きる現在は乱気流の時代に入ったと著者は言う。この状況下では、大小様々な変化が企業を襲い、変動後に新たな平衡状態が生まれることはない。
科学の世界(力学系の理論)においては臨界状態というこの揺らぎやすい状態の中で、いかにしてリスク・不確実性に対処し、戦略を立てるか。本書のテーマは、おそらくは多くの企業が必要としているものだろう。

全体の構成は、乱気流とはどういうものか、なぜそれが引き起こされるかについて説明したのち、それに対処するシステム全体の構成について述べ、各部分での具体的な方法論を記述している。

企業の強靭性や弾力性を高めるために本書が提唱するカオティクス・マネジメント・システムは、シナリオプランニングなども内包していてなじみやすいし、企業の機能ごと、部門ごとに、どのようにシステムにかかわっていけばいいのかを詳しく書いている。

コトラーの本らしく、かっちりした内容となっており、具体性もちょうどいいと思う。自分たちがどんな状況下にいるのかを理解するためだけでも、有用な示唆が得られるのではないか。

自分は複雑系の科学になじみがあったので、研究者としても面白く読めた。
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2 of 5 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 怖い時代のテキスト, 2009/9/27
By t-tatsumi (宮城県仙台市) - See all my reviews
 著者達が今後頻発すると予測する市場の混乱期に対して企業が取るべき多くの指針を与えています。混乱期にはキャッシュに注意を奪われ、優先事項を冷静に判断し難くなりがちなだけに、本書を参考にすることで企業戦略や市場の状況を冷静に判断することができると思います。しかし、頻発する混乱期に対応するためには、従来より多くの労力をトップマネジメントに要求するだけに、本書の重要性は今後本当に混乱期が頻発するかに左右されると思います。また、混乱が起きても再び市場は成長軌道に戻ることを前提に指針を与えている感があり、混乱期が超長期不況(日本の失われた10年のような)へと繋がる場合の議論が抜けているため、日本の読者は多少の違和感を持つかもしれません。
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0 of 1 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 波乱の時代の幕開けにあって、読んでおくべき本, 2009/11/21
リーマン・ショック以降の混乱は、100年に1度の出来事ではないだろう。
これから、波乱の時代が始まるのだ。

インターネットを始めとする情報革命
グローバリゼーション
非西欧諸国の台頭とアメリカの相対的地位低下
こうした要因が複雑に絡み合って、カオス的な状態になっているという。

そこでは、原材料の価格が短期間に急上昇するかと思えば急降下する、
急に商品が売れ出したかと思えば、パタッと止まる、そんな市場の乱気流が
頻繁に発生する時代、それがニューノーマルになったという。

そんな時代の戦略について、数多くの示唆を与えてくれる本である。
単純に言うと、1.早期警戒システムを装備しましょう、
2.事前に複数のシナリオと戦略を準備しましょう、
3.新しい状況になったら、すぐさま戦略を選択して実行しましょう、
ということだ。

しかし、この波乱の時代は、危機であると同時に、チャンスだとも説く。
従って、危機に直面したら、単純にコストをさげて、身を潜めるような対応を
するのではなく、顧客調査やマーケティング費用は逆に増やす、
コアブランドの値下げはしない(強気を助け、弱気をくじく(!))
といった対応によって、乱気流後にすばやく立ち上がり、
力強い成長ができるというのだ。

付箋貼りまくり、線引きまくりの一冊です。
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