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「決定的瞬間」の思考法―キャリアとリーダーシップを磨くために
 
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「決定的瞬間」の思考法―キャリアとリーダーシップを磨くために (単行本)

by ジョセフ・L. バダラッコ (著), Jr.,Joseph L. Badaracco (原著), 金井 寿宏 (翻訳), 福嶋 俊造 (翻訳)
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Product Description

日経BP企画

「決定的瞬間」の思考法
 ビジネスマンならば誰しも、節目となる重大な決断を迫られる「決定的瞬間」があるだろう。個人のキャリアやリーダーシップを磨くために、この決定的瞬間にどう思考し、どう決断すべきか。哲学者の言葉を引き合いに出しながら、その過程を探る。

 本書は実話を基に、共に正しい選択肢を巡って葛藤するビジネスマンの姿を描く。マイノリティーであるがゆえの特別扱いと仕事上のチャンスとの間で戸惑う若手社員、女性に働きやすい職場作りと実際のビジネス現場の厳しい要請との間で悩む中間管理職、新製品の経口妊娠中絶薬の発売について、企業の成長と社会倫理的な責任との間で苦慮する経営者の3人だ。

 前提として、企業のミッション、理念などは曖昧で、共に正しい選択肢に対しては判断の材料となり得ないことを指摘する。「解決の難しい倫理的問題に直面した時は、個人的な洞察、感情、本能に頼るべき」という考え方についても考察する。

 本書は決定的瞬間への解を提示するものではない。「わたしは誰か」「広い社会におけるこの組織とは何か」「成功とは何か」など、継続して自問すべき問いを数多く盛り込み、おのずと解を引き出せるように導く。3人が下した決断とその成否にも触れる。


(日経ビジネス 2004/07/19 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)



出版社/著者からの内容紹介

ビジネスマンが必ず直面する、正しい選択肢の間での決断を迫られる瞬間に、どういう基準で決断を下し、どうすれば後悔のない決断ができるのか。「決定的瞬間」を生き抜くための指南の書。

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17 of 18 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 自分が自分になる瞬間, 2004/9/30
「決定的瞬間」というと、まるで「そのとき歴史は動いた」のようだが、原文は「Defining Moments」である。人生の節目となるような重大な決断を迫られた時のことを指す。「Defining」を「決定的」と訳したわけだが、監訳の金井壽宏神戸大学教授は、実際この言葉の訳には困ったとあとがきで仰っている。確かに訳しづらい言葉だ。私ならばと考えてみたが、「自分が自分になる瞬間」というのはどうだろうか。なぜなら、人はこの瞬間のときに、自らの価値観、人生の優先事項を問い直し、自分とは何者なのかを改めて認識し、自ら決定を下し、そしてその決定がその後の自分の生き方、処し方をも決めるからである。これは、自己認知、自己受容、自己選択、自己決定から自己実現につながる心理的な成長過程に似ている。

本書では事例を3つ取り上げて、企業と自分との間で正しい判断を下そうと悩む時にどのように考えればよいかについて、哲学者の考え方を参考にしながら考察している。決断を下すにあたり自らにすべき質問が幾つもあげられている。いわゆる適切な質問が適切な答えを導くという手法だが、内容の構成が上手い。事例の結末はどうなったのかと気になり、引き込まれて考えてしまう。

本書は日本では2004年になって出版されたものだが、原書は1997年に出版されている。エンロン、ワールドコムといった一連の会計不正処理問題や、日本の大企業の不祥事が大きな話題となる数年前のことだ。その後、コンプライアンス、企業倫理、社会貢献などに注目が集まり、昨今ではCSRという大きな流れとなっているのだが、もっと早くに本書が出版されていれば、と思う。

そういう意味でも、本書は哲学や心理学などアカデミックな部分もあるが、実務で迷わないために、実務者の方々にこそじっくり味わって読んで頂きたい一冊である。

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6 of 6 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars マネジメントは哲学であり、倫理だ!, 2006/1/14
By いせむし (東京都) - See all my reviews
(TOP 100 REVIEWER)   
本書は、ビジネス書の範囲を超えて、哲学や倫理に言及しつつ、「マネージャーの意志決定とは、本質的に何か」について、我々を導いてくれるレベルの高い本です。
役立ったのは、第7章。ここでは、著者のバダラッコはマネージャーと組織にとって決定的な瞬間とは何かについて、詳細に説明している。意思決定のときに、マネージャーが考慮しなければならない自己への質問も掲げている。(この章だけ唯一How To 本のように書かれているのです)
理解するのに時間がかかりました、でもいい本です。ビジネスマンは自分の行動を振り返るのに使ってください。
そうそう、ビジネスエシックスに携わっている人は必読です。
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7 of 8 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 「決定的瞬間」に後悔しない決断を下し、, 2006/4/23
By 南河内太郎 (大阪・富田林) - See all my reviews
■責任ある立場に身を置くサラリ-マンなら、
ついつい本屋さんの書棚に手が伸びる一冊というところですが・・

翻訳のため文章表現が日本語として少々こなれていないのに加え、
ニ−チェ、マキャヴェリ、アウレリウスといった著名な哲学者がいたるところで登場し、
いささか難解な内容に抵抗感を感じつつ、
少しばかり忍耐力をもって読み進まなければなりませんね。

■印象に残ったコメントから・・・
 ○自分が大切に思う価値観が、
 組織とって真理となるようにプロセスを全体としてうまく組み立てたか
 
 ○真実はプロセスにあり 
  真理は一つの事実、出来事によって観念に「起こってくる」もの
    (観念に内在する動かぬものではない)

 ○企業(組織)の役割は交渉を通して決まる
  自社に都合のよいように一方的に定義することはできない

 ○決定的な瞬間を克服するには、
  創造性、粘り、勇気、自制、抜け目なさ、公平さが不可欠
  美徳と力量の間に発生する緊張と共存しながら仕事をし、
  生き続ける能力

 ○それとともに、自分を見つめ直し自己を回復できる
  「静寂の時間と空間」が必要。

■よくある軽いタッチのノウハウものと違い、
 冒頭で紹介されていた
 「君は手を汚さずに統率できると思っているのか」(サルトル戯曲) 
 の問いが、読後ずっしり重く心に残る一冊でした。
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