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暴走する資本主義
 
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暴走する資本主義 (単行本)

by ロバート ライシュ (著), 雨宮 寛 (翻訳), 今井 章子 (翻訳)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

私たちは「消費者」や「投資家」だけでいられるのではない。日々の生活の糧を得るために汗する「労働者」でもあり、そして、よりよき社会を作っていく責務を担う「市民」でもある。現在進行している超資本主義では、市民が労働者がないがしろにされ、民主主義が機能しなくなっていることが問題である。私たちは、この超資本主義のもたらす社会的な負の面を克服し、民主主義をより強いものにしていかなければならない。個別の企業をやり玉に上げるような運動で満足するのではなく、現在の資本主義のルールそのものを変えていく必要がある。そして「消費者としての私たち」、「投資家としての私たち」の利益が減ずることになろうとも、それを決断していかなければならない。その方法でしか、真の一歩を踏み出すことはできない。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ライシュ,ロバート・B.
1946年、ペンシルバニア州に生まれる。ハーバード大学教授、ブランダイス大学教授などを経て、現在カリフォルニア大学バークレー校教授。クリントン政権で労働長官を務める。『アメリカン・プロスペクト』の共同創立者兼編集者。『ニューヨーカー』『アトランティック・マンスリー』『ニューヨーク・タイムズ』『ワシントン・ポスト』『ウォールストリート・ジャーナル』などへの寄稿多数。2003年に経済・社会思想における先駆的業績によりバーツラフ・ハベル財団賞受賞。2008年5月『ウォールストリート・ジャーナル』紙で「最も影響力のある経営思想家20人」の1人に選ばれる

雨宮 寛
コーポレートシチズンシップ代表取締役。コロンビア大学ビジネススクール経営学修士およびハーバード大学ケネディ行政大学院行政修士。クレディ・スイスおよびモルガン・スタンレーにおいて資産運用商品の商品開発を担当。2006年コーポレートシチズンシップを創業。明治大学公共政策大学院兼任講師(CSR・社会起業論)。CFA協会認定証券アナリスト

今井 章子
コーポレートシチズンシップ取締役。ハーバード大学ケネディ行政大学院行政学修士。英文出版社にて外交評論誌の編集を担当。2005年7月ジョンズホプキンス大学ライシャワー東アジア研究所客員研究員、2006年1月東京大学法学政治学研究科客員研究員等を経て、現在、東京財団広報担当ディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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58 of 81 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 大きな問題提起, 2008/9/12
By  (京都市右京区) - See all my reviews
米国の資本主義と民主主義の保たれていた均衡が経済のグローバル化により崩壊する。
経済の力が消費者と投資家の権力を増大させ、「超資本主義」が民主主義を蹂躙する。
超資本主義が優勢になればなるほど、格差の拡大、雇用の不安定、環境問題など
その負の部分が社会に蔓延するようになる。これらのプロセスが実によく描かれている。

超資本主義が勝利した米国の状況が今や日本やEUでも起こり始めている。
資本主義の負の実相をよく表していて、この問題提起に対して民主主義が資本主義との
折り合いをどのように付けていくのか、深く考えさせられる一冊だ。
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5 of 7 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars いったい何が起きているのか。, 2009/5/17
By けるよ (鹿児島県) - See all my reviews
この本では、昨今の世界的金融危機やグローバル化による格差の拡大などに関し、
現在の金融システムの中において、資本主義にいったい何が起きているのかを、
感情的な悪者探しに走ることなく、冷徹な視点で論理的かつ説得的に分析を
展開していってくれるため、頭の中が整理でき問題の所在がよく理解できます。
著者の主張を一言で言ってしまえば、現在の状況は超資本主義化により
民主的資本主義が衰退してしまった結果であるということです。
それは、容赦ないリストラを断行する企業や、莫大な報酬を受け取るCEOなどが
昔に比べて貪欲になったからというわけではなく、様々な条件が重なった結果
なるべくしてなったということです。
そして、その担い手の最も重要な位置を占めるのが、投資家であり消費者である
我々であり、決して他者にばかり責任を押し付けていられる立場ではない
という厳しい事実をつきつけられます。
この本ではアメリカの状況について述べていますが、先進諸国のどこにでも
当てはまることであり、日本でも全く同様の現象が現れているのは明白です。

50年代のアメリカでは企業は寡占状態にあり、競争は意図的に抑えられ、高い
収益を得られる代わりに労働組合は強力で、賃金や福利厚生は高い水準で維持され
ていました。それが70代になり豊かさが広がると状況は一変し、企業の力が弱まり
代わって投資家や消費者が力を持つようになってきます。
この動きを促進したのは技術革新であり、特にコンテナを中心とする流通の革新と
通信の発展による情報革新が、社会と経済の様子を劇的に変えました。
競争を余儀なくされた企業は規制緩和を求め、政治にも圧力を掛けるようになっていき
ます。さらに、その後のインターネットによる金融取引の簡素化や、金融に関する規制
緩和、そして様々なタイプの金融商品の開発で金融市場は膨大に膨らみ、その後の金融
破綻へと突き進んで行くことになります。

消費者は少しでも安い商品を企業に求め、投資家は少しでも高い配当を企業に要求し、
応じられない企業は容赦なく他企業へと乗り換えられていき、企業は否応なく
厳しい競争へと駆り立てられ、結果容赦ないリストラを断行することになります。
皮肉なのは、リストラされる労働者の別の顔が、企業を競争に駆り立てる消費者でも
あるという二面性です。
地元の商店で買わず、郊外の大型ディスカウントショップで安く買うようなことを
しておきながら、企業にのみ倫理性を求める行為は公正でないと著者は言います。
さらに著者は、自分の行動が社会に与える影響を考慮する市民としての自覚を促し、
そして、激しい競争の中で企業に取り込まれた政治を、市民の手に取り戻す必要性を
説きます。この辺のところはアダム・スミスの、公平な市場ためには人々は
道徳的でなくてはならない、という言葉を思い出します。

いかに企業が非情であってもそれはあくまで合法的行為であり、合理的に利潤最大化の
行動をしているに過ぎず、企業の行動を変えるには法律を変えるしかなく、
そのためにはまず企業を政治から引き離すことが必要であり、さらに、
企業を人格のある存在として扱わず、あくまでも人間が合意して社会的決定を
行っていく、真の民主主義の実現が必要であるということです。
この辺は、日本ではさしずめ官僚からの政治の奪回となるのかも知れません。

この本を読んで私が感じたのは、今ある状況はなるべくしてそうなっており、
その状況を変えたいと思ったら、なぜそうなっているのかを目先の問題に囚われず
広い視野で、かつ厳密に見ていくことの大切さです。
でないとただ文句を言うだけで、何が起きているのかわからないままに、自分の望む
方向とは違う方へと流されていってしまうのだと思います。
システムの変革と自分自身の変革は、どちらも欠かせない対の要素なのだと思います。
この本は私にとって、現在の経済状況から自身を見つめなおさせるような、意義深い
内容の本でした。
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101 of 165 people found the following review helpful:
1.0 out of 5 stars 著者こそが暴走している。, 2008/9/13
☆一つ付けた理由は簡単です。記載情報に偽りが多数あるからです。別に著者の考えを肯定するとか否定するとかナシに、この書は酷い。あたかも真実のように情報を記載して読者を信じ込ませ自分の思うように考えを植え付けようとする悪書ではないかと思うのです。それも虚実がすぐ分かる出来の悪いプロパガンダです。

例えば本書の106ページに記載のある日産の記述。「カルロスゴーンは日産のトップとして
ほとんど伝説的な存在となった。彼が乗込んできた2001年、日産は200億ドルの赤字で世界市場シェアは27年間下がり続けていた。」とありますが、ご存知の通り2001年度の日産は3000億弱の営業黒字です。その前の2000年度は6000億程度の営業赤字ではありますが、どう換算しても200億ドルには届きません。(それに1999年に発令されたリバイバルプランの特損計上が6000億の赤字にかなり含まれているはずです。)。大体売上が6兆、総資本額が3兆程度の企業で1年で約2兆の赤字計上すればほぼ倒産してます。

このほかにも例えばこんな記述もあります。「2005年時点でのビルゲイツの資産は460億ドル、ウォーレンバフェットの資産は440億ドルだった。これに対して、2005年時点での、資産額下位40%を構成する1億2000万人の米国人の総資産額は950億ドルだった。」とか。幾ら平均いかだからと言って1人当たりの資産額が10万なわけないでしょ。と突っ込み入れまくりです。(因みに2001年度のアメリカ国民の総資産額は4000兆程度。ジニ係数もそこまで高くないアメリカだったら平均以下の合計でも400兆程度はあるはず。)

まぁ、上記は本当に氷山の一角です。本書にはこれらが1ページに幾つも散りばめられている。そんな偽りばかりが記述された本は正当な事を言っていても何も信じられません。
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1.0 out of 5 stars クル−グマンはライシュを「政策プロモ−タ−」と批判してます。
ライシュがオバマ政権に参画するという情報が本当なら、
読んでおく必要はありますね。ただ、08年度ノ−ベル賞の... 続きを読む
Published 13 months ago by 足利太郎

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