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ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実
 
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ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実 (単行本)

by B.エーレンライク (著), 曽田 和子 (翻訳)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

貧困から這い上がれない低賃金労働者たちの実態を描く。


内容(「MARC」データベースより)

日本にも迫りくる「ワーキング・プア」という悲劇。必死に働いても貧困から這い上がれない、アメリカ低賃金労働者たちの実態を描く。ミリオンセラーを記録した衝撃の潜入ルポ。

Product Details

  • 単行本: 295 pages
  • Publisher: 東洋経済新報社 (2006/7/28)
  • ISBN-10: 4492222731
  • ISBN-13: 978-4492222737
  • Release Date: 2006/7/28
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.4 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 3.9 out of 5 stars  See all reviews (19 customer reviews)
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46 of 48 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 対岸の火事だろうか ?, 2006/12/19
By 紫陽花 "玲瓏" (神奈川県相模原市) - See all my reviews
(TOP 50 REVIEWER)   
本書はアメリカの女性コラムニストが同国の貧困層の実態を探るため、低賃金労働の現場を潜入レポートしたもの。題名は「5セント硬貨」を指すが、転じて「貧困に苦しむ」様子を示している。アメリカは徹底した競争社会であるからビル・ゲイツのようなスーパー・リッチも居れば本書で触れられるような貧困層も存在する。著者は副題にある通り、下流層に焦点を当てて、いくら働いても生活が楽にならないこの層の実態を抉り出す。しかし、自ら現場で労働体験するという著者のパワーと心意気には感嘆させられる。

著者が体験したのは以下の3つの職業。ウェートレス、掃除代行業、スーパー(ウォールマート)の店員。詳細は省くが、得られる収入では一日を生きるのに精一杯という悲惨な実態をこれでもかと暴きだす。家族を持っていたら事態は更に深刻になる。これが本当にアメリカの話かと疑いたくなる程だ。特に、そうした低賃金で労働者を雇っている企業の倫理観の低さも問題視する。当然、低所得者の精神も荒廃する。収入と自尊心、これが両方とも危うくなるのだ。

本書の帯に「日本にも迫り来る」とあるが、フリータの増加等そうした所得格差の傾向も垣間見られる。「貧すれば鈍する」という言葉があるように、所得の極端な格差は社会の停滞の元である。本書を対岸の火事と見ないで、日本の政治・社会を注視して行きたい。
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59 of 62 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 新しい低賃金労働者の現実!, 2006/8/18
著者はフェミニスト的批評でも知られているが、階級や経済格差、貧困などの問題にも鋭敏な感覚をもっているのがエーレンライクの持ち味。本書ではその持ち味が見事に発揮されているといえる。

ポスト産業社会の到来とともに増えた、サービス業を中心とした新しい低賃金労働。日本でいえばフリーター的な仕事である。若者の不安定な雇用やフリーター状態について論じたがる識者は多いが、彼らの中で、そうした仕事に依拠した生活を経験した者などほとんど皆無。それを潜入ルポという形で体験した実録が本書である。

ユーモアをときに交えつつ、読んでいて考え込まされ、時に切なくなるのは、実体験の持つ迫力ゆえ。人間としての尊厳すらも危うくなるサービス労働者たちの世界が活写されている。訳はこなれていて読みやすい(が、訳注がないと一般読者にはわかりにくい固有名詞も多かった)。
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83 of 88 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 初めて描かれるワーキングプアの世界, 2006/8/21
この本の内容を他人事と思える人は幸せだと思う。
低賃金労働に従事するアメリカの下層の人々の話しだが、日本もアメリカ式賃金形態に「改革」して以来ワーキングプア層は増えているそうだ。
実際にはすでに日本でも10%が仕事についていても生活保護以下の暮らしをしている。
10%と言えば10人に一人の割合で、けして少なくはないのだが彼らの生活がマスコミで取り上げられることは少ない。
アメリカでも日本でも、テレビは弱肉強食の戦いに勝った上位10%の人達の華やかな生活だけを繰り返し流し続ける。
「あなたも努力すればこんな生活ができますよ」というメッセージを繰り返すが、努力してもそうなれなかった人、そもそも努力のチャンスすら与えられなかった人のことは誰も興味をもたない。

この本に出てくる人達は決して甘えん坊でも怠け者でもない。
むしろ甘えん坊や怠け者が悲鳴をあげて逃げ出すような過酷な労働に耐えている。
「自己責任」という言葉が本来の意味を超えて、弱肉強食を全面的に肯定する言葉になり、弱者救済の議論をストップさせてしまう。

描かれることの少なかった現代資本主義の闇をえぐった秀作。
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