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たたり (創元推理文庫)
 
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たたり (創元推理文庫) (文庫)

by シャーリイ ジャクスン (著), Shirley Jackson (原著), 渡辺 庸子 (翻訳)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

幽霊屋敷と噂される〈丘の屋敷〉。心霊学者モンタギュー博士は三人の協力者を呼び集め、調査を開始した。迷宮のように入り組み、彼らの眼前に怪異を繰り広げる〈屋敷〉。そして、一冊の手稿がその秘められた過去を語りはじめるとき、何が起きるのか? スティーヴン・キング『シャイニング』に影響を与えた古典的名作、待望の新訳決定版。



内容(「BOOK」データベースより)

心霊学研究者モンタギュー博士は、幽霊屋敷として知られる「丘の屋敷」を調査するため三人の男女を呼び集めた。まるで意志を持つかのように彼らの前に怪異を繰り広げる「屋敷」。そして図書館に隠された手稿が繙かれ、秘められた過去が明るみに出るとき、何が起きるのか?幻想文学の才媛が描く、美しく静かな恐怖。スティーヴン・キング絶賛の古典的名作、待望久しい新訳決定版。

Product Details

  • 文庫: 332 pages
  • Publisher: 東京創元社 (1999/06)
  • ISBN-10: 4488583016
  • ISBN-13: 978-4488583019
  • Release Date: 1999/06
  • Average Customer Review: 4.0 out of 5 stars  See all reviews (6 customer reviews)
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14 of 14 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars ホラー・・・・?, 2006/4/6
By ハマごん (兵庫県) - See all my reviews
スティーブン・キングが、ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』と並んで絶賛したというこの作品。ホラーの傑作として名高いという評価がなされており、そして、即物的ではないにせよ、確かにスタイルはホラーではあるのですが、シャーリイ・ジャクスンの作品らしい、とにかくこの世で一番救いがたいのは、成仏(?)できない霊なんかではなく、人間だ、というテーマが底流しています。
「嫌な人間」を描かせると、シャーリイ・ジャクスンは絶品です。
主人公エレーナは、32歳の女性、母親の介護で家の外にほとんど出たことがなく、仲の悪い姉夫婦の家に居候している身。ベッドは子供用の簡易寝台、という一点だけでも十分主人公の立ち位置がわかりますが、冒頭の、姉夫婦から車を借りる(と言っても半分はエレーナにも使う権利がある)ところなど、姉夫婦の不愉快さに読んでいるだけで胃が痛くなりました。母親の死後やっと外の世界に出られたと思ってたどりついたのが、「丘の屋敷」だった。博士にとってはただの研究対象、博士の妻にとってはただの趣味、他に招かれた女性にとってはただのバカンス、でも、手に職もなく、自分を愛してくれる友人も恋人も家族も家もなく、何も持たないエレーナにとっては…。
そして、すがりつく主人公を、作者は嘲笑うような結末へ導きます。

もし、日々の生活で何かイヤなことにぶつかってとても落ち込んでいて、明日は会社や学校に行きたくないなあ、と思っているときに、この本はお薦めしません。
ですが、人間には確かにこういうどす黒い部分があり、「涙」や「感動」だけを求めてするのが読書ではない、ということを、改めて考えさせられました。
繰り返しますが、シャーリイ・ジャクスンは絶品です。
絶品ですが、こんなふうにしか人間を見られなくなってしまったら、エレーナと同じ道をたどるしかないのかも知れません。
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11 of 13 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 映画『テナント』はお好きですか, 2004/7/2
By ひくつ (福岡市) - See all my reviews
 恐怖映画の好みがちょっとうるさい私ですが、この話は大好きです。私が恐怖映画に求める条件は、「原因はわからないが現象は起きる」というもので、「テナント」「世にも怪奇な物語(悪魔の首飾り)」「ブレアウィッチプロジェクト」「シャイニング」「エクソシスト」などがそれを満たします。

 で、この本はすばらしい。主人公がサエない女ってのもいい。それで、なんだかおかしくなっていくグラデーション具合もたまらない。ただ、本書とか「ねじの回転」とか、「なんだかわからないけどなんかおかしい」系の恐怖小説は、読者側にもそれなりの想像力が必要となるので、わかりやすい怖さ(待ちぶせ系とか)が好きな人には向かないかも。

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7 of 8 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ホラー好きにおすすめ, 2007/5/31
1959年にかかれたものだが、古さを感じさせないモダンホラー。
「たたり」という邦題は内容に関係ないのだが、その寒々しい響きが妙にマッチしている気もする。

これまで暗い青春時代を送ってきた暗い性格の女性が、不気味な幽霊屋敷にやってくる。そこで起こる数々の怪奇現象。それは彼女の内的世界と次第に溶け合っていき、虚構と現実が交じり合う。その描写が寂しく、恐ろしい。幽霊の描写よりも、現代人の孤独…つまり他人というものにちょっとした恐怖感を抱いていて、自分の小さな世界からこわごわ「外」をのぞいている人間の孤独の描写が、的確で恐ろしいのである。

私はホラーの最高傑作だと思っているが、あまりピンと来ない人もいるかもしれない。それでもこういうホラーもあるのか、という発見にもなるかと思うので、ホラー好きにはとりあえずオススメしたい。
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