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切れない糸 (創元推理文庫)
 
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切れない糸 (創元推理文庫) (文庫)

by 坂木 司 (著)
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Product Description

内容紹介

実家のクリーニング店を継ぐこととなった和也が、集配先で不思議な洗濯物を引き受けた。そこから始まる、素敵な謎物語。商店街の四季の移ろいと、人々の優しさを描く連作短編集。


内容(「BOOK」データベースより)

周囲が新しい門出に沸く春、思いがけず家業のクリーニング店を継ぐことになった大学卒業間近の新井和也。不慣れな集荷作業で預かった衣類から、数々の謎が生まれていく。同じ商店街の喫茶店・ロッキーで働く沢田直之、アイロン職人・シゲさんなど周囲の人に助けられながら失敗を重ねつつ成長していく和也。商店街の四季と共に、人々の温かさを爽やかに描く、青春ミステリの決定版。

Product Details

  • 文庫: 432 pages
  • Publisher: 東京創元社 (2009/7/5)
  • ISBN-10: 4488457045
  • ISBN-13: 978-4488457044
  • Release Date: 2009/7/5
  • Product Dimensions: 5.8 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.6 out of 5 stars  See all reviews (5 customer reviews)
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3 of 3 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 待ってました文庫化!, 2009/7/10
By 黒崎清悟 (ヒガシムラヤマシ在住) - See all my reviews
数年前に単行本を読んで以来、文庫が出たら絶対買おうと思ってました!なかなか出なかった!やっと出た!
大黒柱の父親が亡くなって、息子がいやいや継いだクリーニング店。個人経営の、しかも商店街の中。クリーニングの仕事がまる分かり、とまではいかなくてもこだわり職人な面が読めて面白い。しかもクリーニングに出された衣類から軽いミステリーの綻びやら、家族構成やら背景やらと浮かび上げていく過程も面白い。ほぼ探偵。
喫茶店でバイトしている友人との付き合いも、坂木司ならではのストーリーでしか読めない!アップテンポのノリではなく、スローバラードなお話。マンガにするなら、羽海野チカの絵柄が合ってると思う。
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5 of 6 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 優しい気分にさせてくれる傑作, 2009/9/5
By 樽井 (兵庫) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
鳥井と坂木が活躍する、日常の謎系の「ひきこもり探偵シリーズ」の著者による、こちらも日常の謎系列のミスりです。主人公はクリーニング店の息子の大学生、新井和也。「新井」と「洗い」をかけた「アライクリーニング」店の跡取り息子ながら、本人にはそんな気は全然なかったのですが、突然父親が亡くなった為に就職もまだ決まっていなかったこともあり、そのあとを継ぐことになります。
 普通の就職と違って、行き来するのは町内のお得意さんのところと、クリーニング工場のみ。予想していた未来とは違って小さなエリアで生活することになった彼は、最初はクリーニングの仕事にそれほど気合いも入っていなかったのだけれど、そんな彼が幾つかの事件を経ながら成長していくところも読みどころとなっており、ミステリものでありながら、誰かが死んだり悪質な事件が起こったりはしない「日常の謎」系の典型的な作品となっている。
 さて、この作品が秀逸なのは、そんな成長中のまだまだ頼りない彼のところに持ち込まれる日常の謎の一つ一つを、ホームズ役である友人の沢田とともに彼は解いていくのだが(というよりは解くというか見抜くのは沢田ばかりだが)、その事件のプロットやトリックや解決がクリーニング店という舞台なしでは成立しないところで、よく練り込まれた上の舞台設定だったんだろうなぁと感心します。
 あと特徴的なのは前の「ひきこもり探偵」シリーズもそうでしたが、この坂木さんのタッチはとても繊細で優しくいところ。読んでいて、とても優しい気分になります。この作品を読むと自然とまわりにも優しくしたくなります。
 また、マニア的な読みどころとしては、作品の章タイトルが映画のもじりになっていて、クリーニング店の専属アイロン師で映画好きのシゲさんとあいまって、映画ファンなら思わずニヤリとしてしまいます。
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2 of 2 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 坂木司らしさの出ている1冊, 2009/9/17
 坂木司なので、今回も優しい、心温まるミステリだろうとは分かっていたのだが、今回はなぜだか、特に心に沁みた。それに細かい価値観までいちいちうなずいてしまい、普段、人とそういうことをあまり確認する機会はないので、何だか友達が増えた気分になる。本書はクリーニング業を継いだ若者が、仕事を通して気がつく出来事を、友人に相談し解決してもらう連作短編集だ。それにしてもあまりにクリーニング業に詳しいので、著者の実家がクリーニング屋さんかと思ったほど。あとがきによれば、かなり取材、調査していることが分かるのだが、それにしてもクリーニング屋さんの立場にやけに詳しく、ここまでクリーニング屋さんの心情を語っているものはないだろう。ぜひ、全国のクリーニング屋さんに読んでもらいたい気がする。(チェーン店は専門家ではないそうなので、織物からアイロンがけまで職人的な個人店が対象)また、クリーニングに出す際にもこちらが気をつけることがよく分かるし、西欧と日本の生地や洗剤の違いまで専門的なところも分かりやすく習得できる。

 和也は町の「生物委員」を自負しており、傷ついた動物たちが彼の前に現れ、放っておけなくて、手当し、回復すると彼の元からさっさと離れていくことに傷ついている。それは時に、人間も同じで、つきあった彼女も、そして今度は父もこの世を去っていったことが大きな心の傷になっていた。そんな和也がクリーニングという仕事を本気で続けようとしていく様子が、ミステリとともに語られていく。

「グッドバイからはじめよう」、父が急死し、大卒後、就職する周囲を尻目に、それほど乗り気でないまま父のクリーニング屋を継いだ和也。母や、松竹梅(3人それぞれの名字の頭文字を取っている)のパートのおばさんたち、アイロンがけのエキスパートで昔からいるシゲさんで切り盛りしている。近所に住むある男性(妻子あり)が出すクリーニングの謎からこの男性の抱える秘密が分かる。ヒントとなったのは男性の子どもの「次のせんたくもの、洗わないでほしいんだ」の一言。それを和也は自分と同じく、大卒後、就職せず、町の喫茶店「ロッキー」で極上のコーヒーを出しているバイト店員の沢田に相談し、沢田はあっさり「魔法の言葉」を、相手に告げるよう和也に命じると、いともあっさり解決してしまう。

「東京、東京」、同じ町内の不動産屋の娘は和也、沢田と同級で同じ大学だったのだが、就職後、突然1人暮らしをしたいと言い出し、彼女の苦悩を和也はまたも沢田の力を借りて和らげることに。今回もクリーニングと関係している。

「秋祭りの夜」、商店街あげての秋祭りが近づいた頃、あるお客さんの持ちこんでくるクリーニングの洋服から、その職業が類推されるのだが、それと合わせて、その客のムラのある性質が謎。

「商店街の歳末」、ある日、幽霊のように見える、逃げ足の速い女性が商店街で目撃される。歳末とあって、商店街でグループを作り、火の用心の見回りをするのだが、その女性の正体から、今まで分からなかったある謎も解ける。

全編、クリーニングの話ではあるのだけれど、時に、心の汚れも洗い流す話でもある。「泥だとか、ペンキだとか、それは物理的なだけじゃない。精神的な部分も汚されることがある」、それらもすべて和也は洗浄していくのだ。
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5.0 out of 5 stars 糸は確かに、つなかっているから。
人も死なない、犯罪も起こらない、今では少なくなったシャッターの降りていない商店街を舞台にしたミステリーです。... 続きを読む
Published 2 months ago by vatmideo

4.0 out of 5 stars そもそもつながっているのか、自分は・・・
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Published 2 months ago by london3

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