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MM9
 
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MM9 (単行本)

by 山本 弘 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。有数の怪獣大国である日本では、怪獣対策のスペシャリスト集団「気象庁特異生物対策部」、略して「気特対」が日夜を問わず日本の防衛に駆け回っていた。多種多様な怪獣たちの出現予測に正体の特定、そして自衛隊と連携するべく直接現場で作戦行動を執る。世論の非難を浴びることも度々で、誰かがやらなければならないこととはいえ、苛酷で割に合わない任務だ。それぞれの職能を活かして、相次ぐ難局に立ち向かう気特対部員たちの活躍を描く、本格SF+怪獣小説。


内容(「MARC」データベースより)

地震、台風などと同じく自然災害の一種として「怪獣災害」が存在する現代。日本を襲い来る多彩な怪獣たちと戦う気象庁特異生物対策部、通称・気特対部員たちの活躍を描く。『ミステリーズ!』掲載に書き下ろしを加え単行本化。

Product Details

  • 単行本: 285 pages
  • Publisher: 東京創元社 (2007/12)
  • ISBN-10: 4488018122
  • ISBN-13: 978-4488018122
  • Release Date: 2007/12
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.3 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.8 out of 5 stars  See all reviews (12 customer reviews)
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16 of 27 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 壮大なスケールの最終話に収束するSF短編集, 2007/12/5
By MM (北海道札幌市) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
山本弘氏のSF小説。台風や地震と同様に、災害をもたらす存在として怪獣が現れる世界(といっても設定は現代の日本)を想定した短編集。MM(モンスター・マグニチュード)とは怪獣の災害規模を予測する指標をさす。

怪獣を予報するのは気象庁に設置された特異生物対策部であるが、この略称の気特対(きとくたい)を見た(発音した)とたんに、『おおおおっ、これはもしや...』と懐かしい気分になった。ここで既に山本ワールドに引き込まれている。40-60ページくらいの短編が4編と長めの最終話の計5編からなっており、1話ごとに完結するので、時間の合間に読める。一方で、エピソードを読み進めるうちにこの世界の法則や登場人物への造形が深まって、クライマックスである最終話に結実するため、全体として大きな1つの長編としても成立している。気特対のメンバー(対員ではなく職員)の悩みや、取材をするテレビ局側の論理をかいま見るエピソードもあり、怪獣の世界と違って人間界のリアルでシビアな側面がユーモア十分に表現されている。

第1話を読んだ時点では星3つくらいかなと思ったが、最終話で一気に話が盛り上がり、評価が急上昇した。つまり最終話のために前の4話が存在するのだ。エピソードが進むにつれて話が盛り上がっていく手法と、この(本の)世界の未来の明るさを感じさせる終幕は『アイの物語』と似た構成ともいえ、非常に好感がもてる。実は愛情豊かな物語であり、かつスケールの大きな最終話を読み終わった後には爽快感を感じた。また無駄な表現がないので誰でも一気に読めると思われる。

評価は星4つとなっているが、実質4.5くらい。『アイの物語』との差を明確にするために5とはしなかったが、映画1本分の値段以上の価値はあったと思う。蛇足だが、表紙カバーの絵にあるえぐられたビルの断面、よく見ると少し変。
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13 of 25 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 愛にあふれた変奏曲, 2007/12/1
告知があってから待ちきれず、発売日に買って速攻読了。
ぐちぐち言うまでもなく、一言「超お奨め」です。

そうだったんですねぇ、私たちが子供のころからブラウン管で楽しんでいたあれやこれやは、
現在の観点から理解可能な範囲で解釈された(現実の)民俗学や神話学とまったく同じ位
相のものであった、と。
近年の財政大ピンチが伝えられる制作会社に代表される多くの特撮作品への愛は見やすい
ところですが、私には現実の真摯な民俗学や神話学といった営為への愛も見受けられました。

蛇足ながら、かつて私たちは小林泰三氏の『アルファ・オメガ』で「スペシウム光線」の出現に
喝采を叫びましたが、本作では「八つ裂き光輪」を目の当たりにできます。

ト学会会長としての蓄積も随所で活かされていて、いつもの節回しも堪能可。
別の作品で超光速航行を可能にしている原理にも採用されているんですが、著者は「人間原
理」が好きなんでしょうか?

補足ですが、どうして山本作品にこんなに魅了されるのかしら、と思います。
・難しい文学理論はおいといて、作品全体を通して「虚構の存在論」を主張しているから?
 本作でも、私たちの現実世界における特撮作品の虚構性に別のアングルからエールを与え
 てますしね(かな?)
・野暮に愛と道徳を説かずとも、読後に気がついたら愛と道徳が刷り込まれているから?
・その愛と道徳は、頭の悪いラブ&ピースではない、論理に基づくものだから?
…実に謎。
でも、今後も魅了され続けることに不快感は微塵もありませぬ。

【追記】・・・と、思っていましたが、ネット上でのダブスタ問題を詳細に知るに及び、
「今後も魅了され続けること」に困難を感じ中。
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6 of 14 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 「気象庁を舐めるなぁ!」, 2007/12/5
台風や地震と同様に「怪獣」が我々の日常を脅かす「自然災害」のひとつである世界。
「気象庁特異生物対策部」略して「気特対」の面々は日々「怪獣」たちから日本を守るべく
昼夜を問わず、活動しているのであった。そんななか、MM(モンスターマグニチュード)9:
質量にして4000トン以上もある未曾有の怪獣の存在が・・・・。

SFファン、怪獣ファン、特撮ファン、自衛隊ファン、伝奇ファン、UMA(未確認生物)ファン、
えぇっと、こんなもんかな(笑)。どのファンの方が読んでも楽しめる逸品です。
大体、これだけ一杯、色んなモノを詰め込めると、(話の)ピントがボケてしまうものだが、
それはそこ、さすが「と学会」の一員である山本氏、抜かりはありません。しっかりとまとまっており、
一気に読めてしまいました。
「もし、怪獣が実在し、自然災害として認識されている世界だったら・・・」
自衛隊との関係、住民への避難勧告、マスコミへの情報、etc.様々な問題が出てくるハズです。
そうした問題を判り易く、かつリアルに書き込んである内容に満足しました。
また、同氏の「怪獣」に対する「愛(かぁ?)を感じる作品でもありました。
以前、確か「筒井康隆氏」だと思うのですが「天敵のいない動物は、人間;ホモサピエンスだけだ、
人工的な天敵(例えば怪獣)を造って時々、大きな被害を受けた方が人間にとっては、好ましい」と
言っていたことを思い出しました。
良く小説や映画で出てくる「地球連邦」などという地球が惑星規模で一つの存在になるとしたら、
地球外生物(要するに「宇宙人」)が攻めて来るか、本書のような「怪獣」による災害が
頻繁に起こるしかないのかもしれませんねぇ。

PS
「ネズミと鳩」「モグラとネズミ」の合体怪獣の元ネタが判ってワロタ!
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