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さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)
 
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さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア) (単行本)

by 米澤 穂信 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに――。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。気鋭の新人が贈る清新な力作。



内容(「BOOK」データベースより)

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに―。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。気鋭の新人が贈る清新な力作。

Product Details

  • 単行本: 312 pages
  • Publisher: 東京創元社 (2004/02)
  • ISBN-10: 4488017037
  • ISBN-13: 978-4488017033
  • Release Date: 2004/02
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.3 x 1 inches
  • Average Customer Review: 4.4 out of 5 stars  See all reviews (9 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #245,203 in 本 (See Bestsellers in 本)

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16 of 21 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars まろうどの物語に胸が切なくなる, 2004/3/10
突然現れた異国の少女。
二ヶ月の間、彼女と共に過ごした時間を回想し残された謎と心に残った思いを探るミステリー。
殺人も、密室も、世界も、日常の不可思議な謎も出てこない、それでも立派なミステリーだ。パズラーや推理物や、謎解きが好きなミステリー好きにはお奨めできないかもしれないが、小説、物語が好きな人に読んで欲しい、愛おしい本だ。

東欧と言う未知の土地から現れた少女の好奇心に触れ、日常に一瞬ふいた新しい風のせいで、不安定で未成熟な自分に言葉にならない焦燥感を抱く主人公の少年の心情には、深く共感できる。彼が傷つきながら、同時に周囲の仲間逹を傷つけながら少しだけ成長の一歩を踏み出すさまには、胸が切なくなる。

主人公の何者でもない自分の現状への焦りに風穴を開ける少女の、なんと禀とした事よ。十代の後半にこうした存在と出会いたかった。この物語にも、あの時出会いたかった。

ミステリーであると同時にこの物語は、三つの恋のようなものの物語だと思う。主人公と行動を共にするクールな長い黒髪の少女のキャラクターの魅力は、それだけでのこの本の価値だと言える。

そして最後になって伝わってくる彼女の心情は、主人公の気持ちとは別にゆっくりと鋭く心に染み込んでくる。彼女の想いを知り、改めて胸が苦しいほどに切なくなる。クールな彼女の想いが行動が、愛おしく感じる。
上質な物語だ。

静かに切ない気持ちにさせてくれる。そして切ないだけではなくて、一歩踏み出さなければならなかった少年の、幽かな希望に明日があるんだと、つらいけれど明日も生きていこうという想いを与えてくれる。
ミステリーとしてではなく、物語としてお奨めする。

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8 of 13 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 思い出として刻まれる物語, 2004/3/15
 なにか、とんでもない失敗を、誰か大切な人にしてしまったことはないですか? そんなとき、あなたは何を思い、何を感じますか? 私は、思い出のひとつひとつが頭を巡り、そして、そのひとつひとつが突然意味づけられ、そして、その理解がもはや役に立たないこと、自分がしてしまったことは、取り返しがつかないという事実に圧倒されます。

 ラストシーン、私は主人公とともに自分が何も理解していなかったことを知りました。そして、そのことをまるで自分のことのように感じました。物語の中のシーンとしてでなく、思い出として登場人物たちの言動が心をよぎりました。まさしく、何もわかっていなかったことの痛みを感じたのです。主人公とともに。

 物語に、その登場人物に、ここまで感情移入できるのだと、「さよなら妖精」は教えてくれました。魅力的なキャラクターと彼らを活かす見事な文章の妙技です。

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6 of 15 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 「久々に学園小説読みたいなあ」という方にお奨め!, 2005/5/18
By だんだだん (埼玉県和光市) - See all my reviews
 他のレビューでも絶賛されているように、私もこの作品はとても優れた学園小説だと思いました。
 読みながら、「そうそう、あの頃ってこういう感覚だった」と自分の経験(多分に思い込みや美化、誇張が含まれているけど)がじわーっと蘇ってきて、くすぐったい気分にさせられます。
 少年マンガで高校生の主人公といったら「勉強はできないけどスポーツに熱中していて、熱血漢」というパターンばかりですが、本作品の主人公は「お前が何かに熱くなるところは想像できないな」と弓道部仲間に真顔で指摘(笑)されるくらい、「ほどほど、そこそこ」な感じで、かえって親近感が持てます。

 ただ、主人公も含めた人物たちの知的水準の設定がチグハグな印象を受けました。
 大人も知らないような風俗的知識を持っていたり、高尚・難解な表現を好んで使うことから、旧帝大・早慶狙いの地方有名進学校クラスだろうと思われるのに、そうかと思えばユーゴの(当時でも最低限の)地理的・社会的知識が弱かったり、知り合って間もない女の子を「お前」呼ばわりしたり…。
 
 気になったのはその点だけ。それでも星5つつけちゃいます。

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