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薔薇の名前〈上〉
 
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薔薇の名前〈上〉 (単行本)

by ウンベルト エーコ (著), 河島 英昭 (翻訳)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

中世イタリアの修道院で起きた連続殺人事件。事件の秘密は知の宝庫ともいうべき迷宮の図書館にあるらしい。記号論学者エーコがその博学で肉づけした長編歴史ミステリ。全世界で異例の大ベストセラーとなった話題作。

内容(「BOOK」データベースより)

迷宮構造をもつ文書館を備えた、中世北イタリアの僧院で「ヨハネの黙示録」に従った連続殺人事件が。バスカヴィルのウィリアム修道士が事件の陰には一冊の書物の存在があることを探り出したが…。精緻な推理小説の中に碩学エーコがしかけた知のたくらみ。

Product Details

  • 単行本: 413 pages
  • Publisher: 東京創元社 (1990/02)
  • ISBN-10: 4488013511
  • ISBN-13: 978-4488013516
  • Release Date: 1990/02
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.4 x 1.3 inches
  • Average Customer Review: 4.4 out of 5 stars  See all reviews (34 customer reviews)
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5.0 out of 5 stars 真理に対する不健全な情熱, 2008/7/5
By 柴犬太郎 (大阪市) - See all my reviews
 本作品の舞台は中世イタリア。欧州最大規模の蔵書を誇る辺境の修道院。宗教会議の会場となるその修道院で修道士が変死体で発見される。
修道院院長は元異端審問官のウィリアムにその調査を依頼、ウィリアムが弟子のアドソを連れてこの修道院に姿を現すところから話は始まる。
第2、第3の事件が起こり、修道院は混乱。開催された宗教会議も決裂となるなか、ウィリアムは調査をすすめ真相に迫る・・。というのが大筋。
 
 迷信渦巻く中世において、理性的に科学に基づいて捜査をすすめるウィリアムの知性と師に質問を重ねる弟子アドソの姿が印象的。
 ミステリーや歴史ものというよりも、私は著者のエーコが現代社会に対する警句を発している評論のような印象を受けた。

 作品のなかでは信仰や学問をテーマに印象的な師弟間のやりとりが交わされる。
「唯一の過ちを考え出すのではなく、たくさんの過ちを想像するのだよ。どの過ちの奴隷にもならないために」

「純粋というものはいつでもわたしに恐怖を覚えさせる」
「純粋さのなかでも何が、とりわけ、あなたに恐怖を抱かせるのですか?」
「性急な点だ」

「恐れたほうがよいぞ、アドソよ、預言者たちや真実のために死のうとする者たちを。なぜなら彼らこそは、往々にして、多くの人びとを自分たちの死の道連れにし、ときには自分たちよりも先に死なせ、場合によっては自分たちの身代わりにして、破滅へ至らしめるからだ。」

「真理に対する不健全な情熱からわたしたちを自由にさせる方法を学ぶこと、それこそが唯一の真理だからだ。」

 ウィリアムのこれらのセリフこそエーコのメッセージそのものであると思える。

 思いが純粋で、切実であるほどに、生じる「性急さ」や「不寛容さ」こそ、エーコ(=ウィリアム)が警告する「不健全な情熱」であり、この事件の真犯人であると思えた。
 善意や正義の持つ両面性、自由に生き、考えることの難しさについて深く考えさせられる作品です。
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19 of 22 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars マイ・ベスト・ミステリー。, 2002/12/5
By Yukine (千葉県民1年生) - See all my reviews
大学1年の頃、夢中になって読んだ1冊です。

英文学を専攻していましたので、そういう面でも興味を持って読みました。以来、この十年間に、様々な研究書が出され、翻訳上の問題なども取り沙汰されましたが、そういうものを度外視しても、本当に面白かったです。先を読みたいけれど、読み終わりたくない、いつまでもこの世界に浸っていたい、そんな読書体験をしたことを、今でも鮮やかに思い出します。特に知的な部分で様々な刺激を受けました。
様々なミステリーを読んで来ましたが、マイ・ベストはコレです。

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16 of 19 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 万華鏡のような小説, 2003/11/24
 この小説にはとてもたくさんの鍵やメッセージが織り込まれているので,読む人によって印象に残ったことがてんでんばらばらになるのではないでしょうか。作者は「仕掛ける」けれど、どう読むかは全て読者におまかせ、みたいな。非常に面白いです。なにしろメインテーマが何かについてさえ、人によって意見が分かれると思います。私なりに「これだ」と思うというメインテーマはありますが、本書が推理小説として書かれている以上、それは人には言えないのです。各人が読んで見つけてのお楽しみ。それが正解とは限らず、同じ人が何年か後に読んだときまた違った見方ができそうなのも魅力です。
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5.0 out of 5 stars 人里離れた修道院で起こる連続殺人事件の謎に迫る
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Published on 2007/3/9 by 竹の梯子

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