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女王国の城 (創元クライム・クラブ)
 
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女王国の城 (創元クライム・クラブ) (単行本)

有栖川 有栖 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

舞台は、急成長の途上にある宗教団体“人類協会”の聖地、神倉。大学に顔を見せない部長を案じて、推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、そして就職活動中の望月、織田も同調、四人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。“城”と呼ばれる総本部で江神の安否は確認したものの、思いがけず殺人事件に直面。外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し…。江神シリーズ待望の書き下ろし第四長編。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

有栖川 有栖
1959年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。1989年『月光ゲーム』でデビュー。2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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37 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 閉鎖された空間, 2007/9/29
By 志村真幸 - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
 学生アリス・シリーズの長編第4作。
 前作『双頭の悪魔』から15年7ヶ月ぶり。本当に久しぶりで、気合いも入っているらしく二段組で500頁超という厚さ。しかし、ストーリーはよく練り込まれ、緊迫感もあり、一晩で読み切ってしまった。ただ、寝ながら読んだので、かなり手が疲れた。
 今回は新興宗教・洞窟・宇宙人もの。二階堂黎人の某作品を思い出してしまったが、やはり、現代の本格ミステリにとって新興宗教は便利なテーマなのだろう。
 アリスをはじめとするお馴染みのメンバーがそれぞれに活躍の場を与えられており、昔からのファンには嬉しい一冊だと思う。 
 ミステリとしては平均的な出来。いくつか光るトリックが盛り込まれているが・・。厚さのわりに不満が残るのは否めない。
 前三作と同様、アリスたちは閉鎖的な空間に閉じ込められる。これまでは火山、孤島、橋の流失が原因であったが、今回はひねりがきいている。この謎については思いもよらなかった。
 ファンであれば必読。そうでない人はシリーズ第一作から取りかかるべき。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 待った甲斐が…?, 2008/3/15
江神シリーズは本当に久しぶり。楽しみにしていました。

本の厚さに少しビビりました。それでも、タイトルに興味津々だったので、とにかく読んでみようと思った。
なかなか読み進めなかったため、途中の『読者への挑戦』もどうでもよくなり、早く犯人を知ってすっきりしたいと思った。だが、犯人を知っても驚くこともなく、警察に知らせなかった理由がわかっても、そうだったのかと思うだけ。
そこにたどり着く道程が長かったわりに、意外性は低い感じがした。
待った甲斐があった、と言えないのが淋しい。
前作が大好きだったから余計にそう思うのだろうか?
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21 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 端正な本格ミステリ。, 2007/10/6
ファンの誰もが待ちわびた、実に15年ぶりの江神二郎(もしくは学生アリス)シリーズ最新刊である。その間に世の中は平成となり、21世紀となったが、彼らはまだバブル華やかなりし頃にいる。今回の舞台はそのバブルを背景に作られた、宇宙人をあがめる新興宗教の本拠地である「城」と「城下町」という、特殊な閉ざされた環境下にある山間の街である。宇宙人だの新興宗教だのが出てくるというとひく人もいるだろうが、あくまでも物語の道具立てとしてであって(おそらく作者はこれらに懐疑的な人と思われるし)、メインはそこで起こった殺人事件と、警察に通報できず「城」に閉じ込められてしまったEMCの面々の推理と冒険(?)である。奇をてらったわけではなく、実にストレートな本格ミステリだと思う。「読者への挑戦」も健在である。
500ページにも渡る長さだが筆の運びはやはりうまい。一気に読んでしまった。それが少しもったいなく感じたり(笑)。EMCの面々も15年というブランクを感じさせず、何だか懐かしく思えてしまった。このシリーズは作者の構想ではあと1冊で完結するそうだが、次はもう少しブランクを短く(笑)。と言いたいところだが、この水準を保つためには時間はかかるものかもしれないので、是非次回もわくわくさせて欲しいと言うにとどめておく。
また、東京創元社のハードカバーは大抵スピンの色が赤なのに、この本はあざやかな青色。ストーリーに合わせたのだろうというデザインも含め、総合的に星五つをつけておく。
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