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福家警部補の挨拶 (創元クライム・クラブ)
 
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福家警部補の挨拶 (創元クライム・クラブ) (単行本(ソフトカバー))

大倉 崇裕 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

現場を検分し鑑識の報告を受けて聞き込みを始める頃には、事件の真相が見えている?!おなじみ刑事コロンボ、古畑任三郎の手法で畳みかける、四編収録のシリーズ第一集。


内容(「MARC」データベースより)

現場を検分し鑑識の報告を受けて聞き込みを始める頃には、事件の真相が見えている? おなじみ刑事コロンボ、古畑任三郎の手法で畳みかける、4編収録のシリーズ第1弾。福家警部補は今日も徹夜で捜査する!

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 272ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2006/6/27)
  • ISBN-10: 4488012140
  • ISBN-13: 978-4488012144
  • 発売日: 2006/6/27
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 344,237位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

    2080位 ─   > 文学・評論 > ミステリー・サスペンス・ハードボイルド > 日本の著者 > あ行の著者
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5つ星のうち 5.0 『コロンボ』のスピリッツを継いだ、古典的で上質なミステリー, 2006/10/5
本書の最大の魅力は、表面的に『コロンボ』を真似するのではなく、その核にあった“ミステリーの古典への敬意とそれを継ごうとするスピリット”を、さらに継ごうとしている点にあります。以下、思いついた点をまとめてみました。

★キャラに頼らない
意外かもしれませんが、第1シーズンの『刑事コロンボ』では、コロンボ警部は、愛嬌はあるものの、「得体の知れない謎の刑事」で、その描写も多くはなく、ミステリー中心の作風でした。『福家』は、フォークの魅力で人気の出た後年のコロンボではなく、初期のストイックなところからはじめています。これが『古畑』と違うところであり、かなりのリスクを背負った英断だと思います。
★手がかりの密度
『コロンボ』といえば、解決部分の鮮やかさだけが取り上げられがちですが、本当のすごさは、途中に置かれた手がかりの量と質にあるように思います。『福家』は、1作50ページほどの中に、10以上、多いときは20近い伏線や手がかりを詰め込むことで、『コロンボ』を見ているときのあのわくわく感を再現しています。
★適度に高度なミステリ
『福家』の謎解きは、天地がひっくり返るようなものではなく、論理的に筋の通ったところに落ち着きます。伏線の張り方も実にフェアなので、ミステリーが好きな方でしたら4作中1〜2作は主人公より先に解決できるのではないでしょうか。だからといってつまらないことはなく、実は、これこそが本来の「本格」の姿だったようにも思います。マニア向けではない、誰にでも気軽に楽しめる「明快な面白さ」も、作者はちゃんと「コロンボ」から継承しています。
★「倒叙」の意味
上記の項目にもつながるのですが、作者は「倒叙」を、最も純粋でフェアな「本格ミステリーを盛り込む器」として120%活用しています。「倒叙」は、心理描写を膨らませれば読者をエモーショナルに引っ張れますが、それはあえて避けているようです。近年、これほど「ミステリー以外の要素がまったく入っていない」、純粋なパズラーはなかったのではないでしょうか。それ以上にすごいのは、通常の犯人当てミステリーでは、文中に楽に隠せる手がかりが、フォーマットの決まった「倒叙」の場合、犯行の描写を読む読者は、「これが手がかりになるのでは?」と鵜の目鷹の目で読むため、手がかりの配置が何倍も難しくなるという点です。それをとりあえず4作(10月の「ミステリーズ!」に新作が載るそうです)、成立させているのは驚きという他ありません。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 次作が楽しみ, 2007/10/12
知人の勧めで手に取りました。上品で荒唐無稽でなく、安心して読めました。次作が楽しみです。TVドラマ化に向いているように思います。脳内キャスティングでは福家警部補は永作博美さんです。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 コロンボファンに相応しき贈り物を, 2006/7/3
倒叙推理は限られた頁数の中で「知恵比べ」を描く最適の形式であり、
それゆえに、放送メディアが限られた時間の中で「知恵比べ」を描くに
当たっても親和性が高い。その最高傑作が「刑事コロンボ」シリーズで
あり、既に日本のテレビ界では「古畑任三郎」が堂々たる本歌取りに成
功していることは衆目の一致するところであろう。
本作は、コロンボのノベライズやパスティーシュでも実績のある作者
が、コロンボ研究で世界屈指の実力を誇る編集者の協力を得て世に問う
た倒叙推理小説集。そのトリックにおいても、人間描写においても「聖
典」に迫る内容である。

収録された4作の場面毎に「ここは『逆転の構図』、ここは『二枚のド
ガの絵』と思わせておいて『愛情の計算』、ここは『祝砲の挽歌』」と
いったコロンボの元ネタ当てを楽しみながら、エスタブリッシュな犯人
の完全犯罪がいかに破綻して行くかも楽しめるお徳用の作品集である。

ん、それでは作者に失礼?

いやいや、ものが倒叙だけあって、本末転倒で、第一作者が喜びます、
などと軽口を叩くと、この作者が得意とする落語のような話だが、実は
そこに課題もあって、「オッカムの剃刀」のラストで聖典を凌ぐ驚愕を
演出した以外は聖典へのリスペクト故に、やや手堅く纏めすぎたきらい
がある。第二シーズンでは、作者ならではの遊びも期待したいところ。
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