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ロバート・キャパ最期の日
 
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ロバート・キャパ最期の日 (単行本)

横木 安良夫 (著)
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

今から50年前の1954年5月25日、「崩れ落ちる兵士」や「Dデイ」の写真などで、世界で一番有名な戦争写真家であるロバート・キャパは、ベトナムで地雷を踏んで死んだ。ハノイ南東40マイル、紅河デルタの町タイビンでのことだ。40歳だった。 そのキャパが死んだ土地を、写真家横木安良夫は、1998年に訪れている。キャパの死については、場所や時間が克明に残されていたからだ。しかし、なぜかそのときには、見つけることはできなかった。 横木はキャパの残した写真の、光の方角や影の長さから、その日のキャパの行動を推理する。 2004年4月横木はようやくキャパの最期の土地を発見する。 キャパの死には、多くの謎がある。なぜインドシナに行ったのか。そしてキャパのように戦争のあらゆる場面を知るベテランが、なぜ地雷を踏んだのか。そして、キャパは最後に、ある要塞の爆破を撮りたいと言った。しかしキャパの写真にはその写真はない。それはなぜか。 横木は、死の直前の日本滞在にその謎の答えがあると推理する。


内容(「BOOK」データベースより)

一九五四年、日本を訪れていたキャパは、突然戦渦のインドシナ行きを決意する。二度と戦争の写真は撮らないと宣言していた彼は、なぜ戦場に身を投じなければならなかったのか。これまで謎とされてきたキャパの最期の一日をめぐって、写真家、老ジャーナリスト、ヴェトミン、元ヴェトコン兵士のさまざまな人生が激しく交錯する。まさに日本のノンフィクションに決定的に新たな一頁を刻む傑作。

登録情報

  • 単行本: 248ページ
  • 出版社: 東京書籍 (2004/09)
  • ISBN-10: 4487800110
  • ISBN-13: 978-4487800117
  • 発売日: 2004/09
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 ロバート・キャパを追う旅はまだまだ続く, 2004/12/23
 書名通り、”戦争カメラマン”ロバート・キャパ最期の日彼がいったいどこにいたのか、どのような行動をとっていたのかを追ったノンフィクション。本来であればこのテーマの答えを見つけるのはたやすいことのはずだった。なぜなら彼がインドシナ戦争取材中地雷に触れ亡くなった瞬間、彼は一人きりではなかったからだ。キャパが地雷を踏んだ瞬間を同行していたタイムライフ紙の特派員ジョン・メクリン氏が彼の”ラストショット”とあわせて記事に発表している。その後発表されたキャパの伝記もこの記事を元に記述されている。しかしいざ現地の地図を照らし合わせると伝記に記載されたキャパ最期の地”ドアイ・タン”も”タン・ネ”も見当たらない。そして『ロバート・キャパ 最期の日』を追う旅が始まる。
 キャパ最期の地を探す著者横木氏の取材風景とその日のキャパの動きが混在しながら語られる。また、取材しているインドシナ現在の風景も戦争当時の爪あとを残している風景と戦争から何十年もたち戦争の面影を消し去ってしまった風景がこれも混在している。過去と現在、キャパの視点と横木氏の視点が一緒くたになりながら少しずつキャパ最期の地へと近づいていく。その過程でキャパはここでいったいどんな写真を撮ろうとしていたのか。彼が考える戦争写真とは、あるいは写真そのものとはどのようなものだったのか、それも少しずつ明らかになっていく。この本を読み始めたとき書名がなぜ『ロバート・キャパ 最期の”地”』ではなく『ロバート・キャパ 最期の”日”』なんだろうと思いながら読んでいた。最後まで読んでみて、単にキャパ最期の”地”にたち、彼に花を手向けラストショットと同じ構図で写真を撮ることが目的ではない。彼の最期の”日”に至るまでの行動や思いまでも追いかけるたびだったんだだなと思い当たった。著者横木氏はご自身のサイト内で”ロバート・キャパ最期の日”と言うタイトルのblogを今でも更新し続けている。そういった意味で彼のキャパの最期の日を追い求める旅はまだ終わっていないのかもしれない。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 英雄はこうして死んだ。, 2004/12/29
By 33 - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
まず最初に写真家の方がかいたのに、
ものすごく文章がうまいことに驚いた。
ドキュメンタリー作品としての構成はまり上手いとはいえないが、
本作の主人公であるロバート・キャパがその傷害を閉じることになる
ベトナム行きを「ライフ」誌から打診された辺りからの流れは
素晴らしいものがある。

個人的にものすごくびっくりしたのが、
主人公であるロバート・キャパがその人生をテーマに
映画が何作か作れそうな人生を送っていることだ。
彼が史上初めて人間が撃たれて崩れ落ちる瞬間の
写真を撮ったことは知っていたが、
自分にカメラを教わった恋人が自分が写真家として成功した戦場で
死ぬことになったくだりの悲劇。
映画「カサブランカ」で有名になった女優イングリッド・バーグマン(イザベラ・ロッセリーニの母)と付き合っていて、
一度は彼女に夫と別れて結婚を望ませさえしたという
事実から推察できる人間的魅力。
前世紀、まだ世界が男の物だった頃、
世界で最も魅力的な男のうちの一人だったのだろう。
それだけに彼の死の模様を細かく伝えてくれる、
(しかも死んだ本人による死に場所の写真つきの)
本書は極めて意義深いものになっている。
英雄はこうして死んだのだという貴重で奇跡的な具体例だ。
星四つ。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 その時、キャパは何を思っていたのか, 2004/12/26
有名写真家の最期の場所を探す旅。けれど最初、そこを見つけることができなかった。著者はなぜかあくまでもその場所を見つけることにこだわり、膨大な資料と関係者を当たっていく。
読み物としても、ドキュメントとしても、少し中途半端な印象はうけるものの、彼がその場所を見つけようとする必死さは伝わってくる。そして彼と同じように、最期にキャパが何を思ってその場所に立っていたのかを、自分自身で考えてみたくなるのだ。
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