メタローグ
科学のおもしろさが実感できる方法のひとつに、「こうなったらどうなるだろう?」と想像する思考実験がある。この本は10編の思考実験を通じて、地球や太陽系の成り立ち、重力とは何かという物理の原理、さらには生命や人間のあり方まで語る。もし月がなかったら、地球ははたしてどうなっていたのか? もし地球が今よりも太陽にほんの少しだけ近かったら、どうなっていたのか?―こういった知的好奇心全開のシミュレーションが、全部で九つ。想像力満載、なおかつ科学に裏づけされたシナリオ―つまりはパラレル・ワールドが描かれる。最後の1章で、現実の世界へもどってくる。着地あざやか。(佐倉統/東京大学大学院助教授)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
内容(「BOOK」データベースより)
もしも月がなかったら?…月のない地球は、自転速度が地球よりずっと速く、1日は8時間となる。強風が絶えず荒れ狂い、高山も存在せず、生命の進化も遅い。もしも月が地球にもっと近かったら?…月がもっと地球に近いところにあると、公転周期が短くなり、日食や月食がひんぱんに起こる。近い月は宇宙から降り注ぐ隕石から地球を守る絶好の盾となる。また潮の干満差が激しく、地震も頻発する。もしも地球の質量がもっと小さかったら?…地球が小さくなると、内部のマグマが減り、地殻が厚くなって大陸移動は起こりにくくなり、地震・火山活動の頻度が極端に小さくなる。酸素が少ないため、小型動物は生存しにくく、人類は肺を大きくするため、背を高くし胸を厚くするだろう…。その他、「地球の地軸が90度傾いていたら?」「太陽の質量がもっと大きかったら?」「地球の近くで恒星が爆発したら?」「恒星が太陽系のそばを通過したら?」「ブラックホールが地球を通り抜けたら?」「可視光線以外の電滋波が見えたら?」「オゾン層が破壊されたら?」まで、さまざまな「ありえたかもしれない地球」への旅をたどるシミュレーション・ロマン。
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