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この超低金利と年金不安の時代に、高い利回りと将来にわたる家賃収入が得られるとする不動産投資は、確かに魅力的である。しかし、建物の老朽化や空室、地価下落、あるいは宣伝どおりの高利回りが得られるのかといった心配の種も尽きない。所得上位10%の富裕層入りを目指して着々と投資事業を拡大する著者が言う「お宝不動産」とは、そうした種々のリスクをできる限り回避した優良物件のことである。
著者は、不動産投資には「利回りの落とし穴」と「不動産価格の落とし穴」があるとして、「実質利回り」や市場価値の目減り率などに着目。そこから採算がとれる最低限の条件を導いている。それをクリアした物件が晴れて「お宝不動産」というわけである。ここでいう利回りと実質利回りの違いは、ぜひ押さえておきたい知識だ。また、建物の収益力を重視する考え方なども注目である。
この「お宝不動産」ねらいの戦略で、著者は10年のうちにアパート7棟を取得し、年間で家賃収入2500万円、手取り750万円を稼いでいるとのこと。その購入時の物件見極めの様子や試算などをくわしく記した体験記の章は、じつに読みごたえがある。
著者の大胆さをまねるのは難しそうだが、物件のターゲットを絞り、不動産や銀行の担当者と良い関係を築き、効率的な情報収集を行い…といった個々のノウハウは参考になる。とくに、家賃収入を新規投資に回して事業を広げていく著者の確立された事業スタイルは、迷い多き不動産投資の指針になる。――2004年2月(棚上 勉)
内容(「BOOK」データベースより)
1992年に転勤族のサラリーマンをやめてコンビニで独立したが、開業から4ヶ月で廃業に追い込まれ、1000万円の貯金がすべてパーに…。だが、転んでもただでは起きないぞと、不動産投資に方向転換する。少ない元手で確実に収益を生んでくれる価値ある物件「お宝不動産」を購入しつづけ、今では年間の家賃収入が2500万円に達している。著者の不動産投資のノウハウを一挙公開。