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家族の痕跡―いちばん最後に残るもの
 
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家族の痕跡―いちばん最後に残るもの (単行本)

by 斎藤 環 (著)
3.3 out of 5 stars  See all reviews (6 customer reviews)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

ひきこもり、DV(家庭内暴力)、AC(アダルト・チルドレン)などの病の温床ではあるが、他のどんな人間関係よりましだ。多くの家族の症例をみてきた精神科医である著者だけが書ける、最も刺激的にして、愛情あふれる家族擁護論。


内容(「MARC」データベースより)

ひきこもり、家庭内暴力、アダルト・チルドレンなどの病の温床である家族だが、他のどんな人間関係よりましだ! 多くの家族の症例をみてきた精神科医である著者だけが書ける、刺激的にして愛情あふれる家族擁護論。

Product Details

  • 単行本: 222 pages
  • Publisher: 筑摩書房 (2006/01)
  • ISBN-10: 4480842691
  • ISBN-13: 978-4480842695
  • Release Date: 2006/01
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.4 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 3.3 out of 5 stars  See all reviews (6 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #281,415 in 本 (See Bestsellers in 本)

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10 of 14 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 精神分析+社会学的な新しい家族論, 2006/3/6
By 山悠 (東京都) - See all my reviews
 精神分析を枠組みとして用いる者として、当然ながら家族に決定的な地位を与えつつ、同時に社会学的なセンスでもってその「幻想」に対して揺さぶりをかけるこの本は、まさに斎藤環ならではの仕事であって、さんざん論じられてきた「家族論」に新たな視点を提供するものになっています。

 前半は、著者の得意分野である「ひきこもり」の問題などを取り上げつつ、家族のある種の病理的な側面に対して精神医学の分野からアプローチしたもので、ベイトソンのダブルバインド論などを使い、「わが子に「早く自立しなさい」「家から出なさい」という否定的メッセージを繰り返し与えつつ、実はわが子の生活を曖昧に支え続けている。」という「日本的ダブルバインド」がえぐりだされます。

 さらに「家族と世間」という社会学的なテーマを取り上げ、「世間」がつねに「個人」を規制する存在に見える日本にあっても、実は「世間」が規制しているのは「家族」ではないか?「世間」がバッシングを行うのは「反社会的行動」ではなく、「反家族的・非家族的行動」ではないか?という分析を行っています。
 このあたりはそこらへんの社会学者よりもずっと鋭い日本社会の分析になっていて、精神科医でありながら、非常にジャーナリスティックな完成にも優れている著者ならではの分析だと思います。

 こうした分析やこれ以外の斎藤環の考え(特にエディプス・コンプレックスを中心とした精神分析的考え)に対してすべての人が賛成するものだとは思いませんが、これ以外にもいろいろと考えさせる話題がつまっており(ひきこもり、東電OL事件、イラク人質事件、『負け犬の遠吠え』、「ビフォーアフター」など)、「家族」とその周辺の問題を考える上で非常に示唆に富んだ本になっていると言えるでしょう。
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5 of 7 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 働くことへの問題提起。, 2006/8/10
斎藤先生の著作はいつも読ませてもらってますが、今回は連載をまとめたものということもあり話の流れに若干バランスの悪さを感じた。少し飛び飛びな感じが読んでいて少しきになった。しかし、「就労は義務ではない」とうフレーズ、しびれました。そこまでいいきる理論を考えれなかったので気持ちよかった。

それと、「あらゆる就労は趣味である」というフレーズ、こんなこともなかなか言えないだけに、言い切る斎藤先生は色んな意味ですごい。

あと、世間的視点をより深く考察してくれていることもとても良かった。

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11 of 28 people found the following review helpful:
2.0 out of 5 stars 読むだけ無駄でした、最後には何も残らない, 2006/3/21
By 寧夢 - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
 本当に痕跡だけしか残らない、内容のほとんど無い本だった。専門用語を多用して、評判になった事件を盛り込んで、タイムリーな話題を駆使し、若者の目を引くような「キーワード的はやり言葉」も散りばめて、結局何が言いたかったのか、結論のはっきりしない本だ。

 ちょっと高尚な雰囲気のする世間話、で終わっている。ほんの少しだけアカデミックな香り付けをした、うんちく風週刊誌的社説とでも言えばいいだろうか。

 特に悪趣味な各章の中の目次、小見出しには、笑えた。まあ、題名と副題の付け方からして、プライドの高い下世話な雰囲気が漂っていたが。資料を用いて分析し具体性を演出することと、知識のひけらかしを混同しているのではないか? 筆者は自分の「家族分析」の切り口が、特に斬新、もしくは啓蒙的・印象的で、影響力があると誤解しているのではないだろうか?

 本を選ぶのに、題名と表紙のイラストにごまかされてはならない。サブカルチャーに毒された視点の歪みに翻弄されてはならない。そんな思いばかりが強くさせられた1冊だった。「ちくま」に連載されていたものらしいが、私にとっては、「筑摩書房」に対するイメージを(悪い意味で)一新する内容だった。
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