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日本語で書くということ
 
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日本語で書くということ (単行本)

by 水村美苗 (著)
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Product Description

内容紹介

話題作『日本語が亡びるとき』は、なぜ書かれることになったのか?そんな関心と興味にもおのずから応えることとなる姉妹篇。書くことへの希望や日本近代文学にふれたエッセイ&評論。小説に収まりきれない世界が色濃く出た一冊


内容(「BOOK」データベースより)

なぜ『日本語が亡びるとき』は書かれることになったのか?そんな関心と興味にもおのずから応える、ここ二十年の間折にふれて書きつづられたエッセイ&批評文集。

Product Details

  • 単行本: 224 pages
  • Publisher: 筑摩書房 (2009/4/22)
  • ISBN-10: 4480815023
  • ISBN-13: 978-4480815026
  • Release Date: 2009/4/22
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.4 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 3.5 out of 5 stars  See all reviews (2 customer reviews)
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6 of 7 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 重いが、考える契機を与える良書, 2009/5/23
By tttabata (大阪府堺市) - See all my reviews
 本書には、「I 日本語で書くことへの希望」「II 日本近代文学について」「III アレゴリーとしての文学」の3章があり、16編の著作を集めてある。同時に発行された『日本語で読むということ』が軽く読めるのに反し、本書の各著作は論文調で重い。中でも第 II 章中の「見合いか恋愛か――夏目漱石『行人』論」「『男と男』と『男と女』――藤尾の死」(漱石の『虞美人草』を論じたもの)、そして、第 III 章の2編は、格別重い。論旨にいささか疑問を感じる場合もある。一例は、「『男と男』と…」において、「たとえば藤尾の罪を説明しようとする試みは失敗せざるをえない」という文に続く議論である。著者は、『虞美人草』中の説明が論理性を欠くとし、それが作品の欠陥であるようにいっている。しかし、アルベール・カミュは文学作品において不条理そのものを描いた。実社会にも不条理が多く生起する。このことから、小説に論理を求めても仕方がないのではないだろうかと思わされる。第 III 章の2編は、どちらもポール・ド・マンについての評論である。ド・マンとは、デリダの影響を受け脱構築批評を確立したイェール学派の代表的存在であり、また、水村のイェール大学大学院での恩師で、彼が死去したのは水村の在学中だったようである。そして、これらの2編は彼女の著作の中で最も若いときのものであるせいか、文章のいたるところに才気が感じられはするものの、評者は「もっと分かりやすい文で書いてはどうだろう」と思わずには読めなかった。いささか手厳しい感想になったが、全体としては、一読していろいろ考える契機を与えられるよい本だと思う。
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13 of 23 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars どうしよう、「日本語で読むということ」も読むべきか?, 2009/5/3
By recluse - See all my reviews
(TOP 50 REVIEWER)   
日本語でまともな文を書かなくなってもう15年以上経ちますかね。英語で書くといってもしょせんは過去に頭を通過した膨大な英文の集積の中から、状況に適応したパターンやターミノロジーを限られた時間の中で取捨選択して、ただ書き並べているといったところでしょうか。nativeにエディットされて残されたものには、元はかすかにあったかもしれない当人のオリジナルな痕跡を残すであろうこだわりやニュアンスがきれいにそぎ落とされているのを確認するのはつらい作業です。もっとも文学者ではない僕にとって、日本語で書くのはまた別種の恥ずかしさが伴いますが。おっとおっと、これじゃ作品のレヴューじゃなくなってしまいます。さて、この題、どうして「日本語で書くということ」なのでしょう。むしろ「日本語で読むということ」という印象を与える作品が集められているような印象を与えるほどです。むしろ、著者があとがきで力説しているように、書くということは読むということからしか生まれないという逆説的なステートメントなのかもしれません。この種の作品の性格上、中身は様々な論考の寄せ集めです。漱石の問題作(行人や虞美人草)の解読、谷崎の天才の解明は見事ですね。これまでの読み方のスケールの矮小さがいやおうなしに明らかにされてしまいます。”「インドの「貧しさ」と日本の「豊かさ」”はまさに逆説的なタイトルですが、この逆説の認識こそが「日本語が亡びるとき」の問題関心の基盤をなしているのかもしれません。「もう遅すぎますか?」は、そうもう遅いんでしょうね。最後の2編は、どうも全体の中での位置づけがわからない難しい印象を与えます。最後に、日本語を読むことから生み出されたという著者の作品ですけど、言葉は日本語ですけど、アプローチの骨太さは異質です。そして不思議なことに、読後感は限りなく英文を読んだかのようです。
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