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貞女への道 (ちくま文庫)
 
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貞女への道 (ちくま文庫) (文庫)

橋本 治 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

なつかしい歌謡曲をまくらに「貞淑とは何か」を考え、展開されるアイロニカルな現代女性論。三島由紀夫の『反貞女大学』に対抗し、貝原益軒の『女大学』が響き合う美しい皮肉に満ちた十六章。曰く「貞女の不器量」「貞女の不得要領」「貞女の時期尚早」「貞女の暗い昼下がり」…etc.。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

橋本 治
1948年3月東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。’77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・エッセイなど、精力的に執筆活動中。’02年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、’05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 つらい現実の中で夢を見るために必要なものは?, 2008/2/20
『貞女への道』というタイトルからは、

想像しにくいのですが、

映画『シェルブールの雨傘』『風と共に去りぬ』が

取り上げられていたり、

豊臣秀吉の妻、ねねなども出てくるので、

長年橋本治の思想と格闘しながらも

霧の中にいる私としては、「とっつきやすい」と感じられました。

(錯覚かもしれない!)

橋本治の本では、よくあることですが、

とにかく導入部分が難しく、頭が混乱してしまう。

そんな時には、

すっ飛ばして中間・後半から読むことにしています。

この本も、「貞女の千成瓢箪」から読み進み、

また最初に戻って読みました。

私が、身震いして感動してしまったのは

「貞女の針仕事」です。

苦労、現実、夢、知性・・・・これらの言葉から

紡ぎだされた橋本治の

メッセージは、あまりにも感動的なので、

引用はひかえます。

最近出版された橋本治の『日本の行く道』とあわせて読むと

経済成長を前提としない21世紀の生き方のヒントを

選択肢が無い生き方を強いられていながらも「夢」を抱いていた

ほんの数世代前の女性達の今は失われた日常生活のあり方の

中に見出せるのかもしれないと考えました。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 古くて新しい多彩な「貞女」論, 2008/9/11
By 紫陽花 "玲瓏" (神奈川県相模原市) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
橋本氏が「貞女」を採り上げた作品。今時「貞女」とは死語に近いが、自由を謳歌する現代女性に一言と言う事か。本書が「ef」に連載されたエッセイを纏めたものである事も題材に影響しているだろう。橋本氏の持って回った迷路のような論理展開を私は好んでいる。本書も、"主婦のための人生相談"的な箇所もあるが、随所で独自の論理が味わえる。

慎みや忍耐は「貞女」に付き物の概念だが、本書の発想は独創的である。私が一番印象に残ったのは次の言辞である。「女性が「いい男」を見つける方法は自分が「いい男」になる事だ」。決して詭弁ではない。女性が「いい男」を見つける際に、男性の内面"を"観るのではなくて、女性の内面"で"観るからである。自身の内面"で"観る以上、自身が「いい男」になる以外にない。この帰結として、「貞女」になる道は、「貞女」の心映えを自身の内面に焼き付けるしかない。本書はそのためのガイドブックと言える。本書のテーマは「貞女」だから男女問題が焦点になっているが、この発想はあらゆる問題に適用出来て、感心させられる。世間で起こる様々な事象を考察する際、やはり自身の内面"で"観るのだから、その事象の本質を自己の内面に投影するしか道はない。「恋愛観に関して女性に幾つかのタイプがあるように見えるのは、実は進化の過程に過ぎない」と言う論も面白い。また、「貞女の鑑」の具体例として"ねね(北政所)"の話が9章で語られるが、非常に分かり易く説明されているので、ここを最初に読むのも一つの手である。「シェルブールの雨傘」も具体例として丹念に解説される。4人の男女の分析が秀逸。

私の唯一の些細な疑問は、「(似合わないのに)恋愛がしたくて仕方ないが、恋愛と言うものを分かっていない」男もいるのではないか、と言う点である。
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