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希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)
 
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希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫) (文庫)

山田 昌弘 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

フリーター、ニート、使い捨ての労働者たち―。職業・家庭・教育のすべてが不安定化しているリスク社会日本で、勝ち組と負け組の格差は救いようなく拡大し、「努力したところで報われない」と感じた人々から希望が消滅していく。将来に希望が持てる人と将来に絶望している人が分裂する「希望格差社会」を克明に描き出し、「格差社会」論の火付け役となった話題書、待望の文庫化。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山田 昌弘
1957年東京都生まれ。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学教育学部教授。専門は家族社会学・感情社会学。内閣府国民生活審議会委員、東京都児童福祉審議会委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 実感がある, 2007/5/28
 転職する中で感じた現状に対する違和感について、漠然ともやもやしていたところでこの本を見つけました。格差というと「所得」に集約されてしまいますが、実体験としては意識や夢、持てる目標の質においても格差を感じてしまいます。他のレビューにもあるようにメンタル面についても取り上げていることと、著者が教育学部の教授ということが、私のような若い人(東京で格差の中で働く若者)の視点とリンクしやすく、日々感じていることがはっきりと問題として認識できるような本だと思いました。

 私自身、親にパラサイトもできず頼るものもなく上京し、過労に疲れて転職し(勿論独身)、5年後どころか2年後も想像することができません。とりあえず「今」を頑張っていますが、その今やっていること自体が自分にとって将来があるかどうかはわかりません。渦中の若者(「負け組」というのでしょうか)の実感としては「夢を持てる人」と「持てない人」がおり(環境に拠る)、年少者ほどその現状環境にあきらめやすく(どう対抗してよいかわからないため)絶望感や無力感を持て余している(でも暗くはなく明るい振舞)といった現実を「そういうものだ」「仕方が無い」という他人事の言葉にはしたくないと思っています。

この本をきっかけとして、地域格差や家族格差についても読んでみようと思いました。
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32 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 この国がかかえる問題が、きちんと積み上げられる形で、下手にあおりもなく把握できる怖い本, 2007/4/17
日本の未来を考えるにあたり、非常に恐ろしく、でも目をそらせない、引き込まれるような本だった。
特に子どもがいる人には、この本の中で書かれていることが切実に危機として感じられるのではないだろうか。
個人的には仕事や収入など、あくまで個人の能力に基づくものであるべきだし、ビジネスの世界は強い人が勝つのが原則だと思う。
ニートとか、身の周りにいないし、どうやって扱っていい問題なのか、臭いものには蓋という情けない考え方しかできなかった。

ただこの本を読むと、そういったやりがいのある仕事とか希望のある生活から外れざる得ない人、希望が持てない人をいかに無くす社会にしていくかという事が、単なる福祉という視点でなく、経済的合理性とか日本という国の課題という視点からも、必要ありと思えたことに収穫があった。

若者が希望をもって安定した生活を送れる世界というのは、悪い世界ではない。実現させる大人サイドのスマートさも必要とされそうだと思う。

参考図書や、引用も適切で、ここからまた読んでみたい本がひろがった。社会学の硬い内容だが、とてもよくまとまっているので一気に読ませる。
途中で飽きてしまうこともない。文庫になり値段も安い。必読。
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23 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 今となっては、やはり学者の分析でしかない, 2007/10/8
現代の格差を「希望格差」であるとし、なぜそれが生じたのかという疑問に、本書はキッパリと明確な回答を用意しており、その点においては評価できる。しかし分析結果をもとにどういうアクションを提示するのかが最も重要で、その点において本書は愚書の類と同一。彼の提言は一面的で表層的で、フリーターの一部の層しか対象としていない、自らフリーターを分析していながら!

こういう対策を行わなければ、若者は「希望」を持つことができず、アディクションに逃避し、さらに「エンビー型」の嫉妬心による犯罪、すなわち「不幸の道連れ」が増えてしまうのだとすれば、「エンビー型」犯罪の究極が赤木氏の「希望は戦争」でしょうか。

赤木氏をはじめとしてして「フリーターを罵倒している」という論調の意味が、何となく分かってきたような気がします。分析は一面正しいのですが、何かがまた抜け落ちているのだなと。
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投稿日: 2007/6/5 投稿者: trafk

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