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戦争の記憶―日本人とドイツ人 (ちくま学芸文庫)
 
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戦争の記憶―日本人とドイツ人 (ちくま学芸文庫) (文庫)

イアン ブルマ (著), Ian Buruma (原著), 石井 信平 (翻訳)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

第二次大戦を枢軸国として連合軍と戦った日本とドイツ。二つの国は加害者として戦勝国に裁かれた。「悪いのはやつらだ」。勝者の正義のために歴史の被告席に立たされた日本人とドイツ人。彼らはいかに過去に学んだか。そして、いかに過去を忘れようとしているか。際立った対照をみせる日本とドイツ。本書は、記録が散逸し、記憶が風化することに抗して、日本とドイツの、戦争体験者と現場を徹底取材した。その結果、戦勝国の手による定説や神話から、思いがけない真相をつかみ出す。戦争責任とは何か、国を愛するとは何かを、日本とドイツを横断して問い直すルポルタージュの傑作。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ブルマ,イアン
1951年、オランダのハーグ市に生まれる。1970‐75年、ライデン大学で中国文学と中国史を学ぶ。1971年、寺山修司の「天井桟敷」公演に感動、強く日本に惹かれる。1975‐77年、日本大学芸術学部で日本映画を専攻。現在、ニューヨークのバード・カレッジ教授。政治学とジャーナリズム論を教える

石井 信平
1942年、大連市生まれ。同志社大学新聞学科卒業。筑摩書房、テレビマンユニオンを経て、現在翻訳・執筆に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 523ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2003/07)
  • ISBN-10: 4480087788
  • ISBN-13: 978-4480087782
  • 発売日: 2003/07
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 57,130位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 5.0 アンゲルス・ノーヴス, 2004/12/8
原題はThe wages of guiltである。ドイツ人と日本人が取り上げられてはいるが、けっしてそのメンタリティの共通性をとりあげて戦争責任を追及したりする内容ではない。「加害者として裁かれた」2つの国の「その後」が浮き彫りにされていく。
といっても、共通点はある。「事実を語ること、あるいは事実を語られること」に対する2国の人々の(方向性は様々ではあるが)過剰なまでの反応のしかたである。

著者は言う。「社会が開かれて自由に過去を振り返る、それも犠牲者でも加害者でもなく『批評者』の視点で振り返ることができるようになってはじめて、(過去という)亡霊は安らかに眠れるのである」と。
ところが私はそこに書かれた「事実」に対して少なからず動揺してしまった。戦後生まれでありながら、やはり日本人である。自分でも意外なくらい過剰に反応してしまった。(加害者であったことをつきつけられて気分がいい人間がいるはずがない)かなりリベラルな頃の戦後民主主義教育をうけてきたはずの世代の私でさえ、ノーマルな反応ができなかったのである。しかし、だからこそ、それ(批評者の視点で振り返ること)は必要なのだ、と私は結局納得させられてしまうことになる。著者は責任をあげつらうのではなく、過去をいかに克服し、よりよい未来に向かうのかを必死に指し示そうとしているからである。
「過去から神秘性を取り払い、首尾一貫した出来事の連続として過去を見直し、それらの出来事を批判的に説明、評価するのは歴史学者の仕事である」と著者は本著の中で言及している。そういう意味では本著は「その後」の歴史書であるとも言えると思う。

印象的な1節を引用しておきたい。
「個人であれ群集であれ、歯止めのない権力は残虐性を導き出すものだ」

自分で自分の姿をみるのは結構むずかしい。これからの私たちのためにも、私たち以外の人たちのためにも、外からみた人たちからの指摘には、とりあえず素直に聞く耳をもっていたほうがいいような気がする一冊。

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48 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 熱い, 2005/8/5
まず著者、訳者に拍手。熱意に感服しました。過去を直視・批判するドイツ人。曖昧なままの日本人・・・といったイメージでしかなかった事が事実であることを強く認識させられた。やはりドイツの話が多いが(6:4)、私にとっては日本のことでも新事実がかなりあった。長崎市長銃撃、花岡事件等。ドイツでも日本でも現場に足を運んで綴った文章に読んでて熱くなりました。

この本を読み始めて強くひきつけられた一節は、著者が本書を執筆することを友人(ドイツ人)に話し彼にいわれたこと『あまり日本人との共通点を強調しないでくれ』心底日本人とは違ってほしいご様子・・・

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