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貨幣論 (ちくま学芸文庫)
 
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貨幣論 (ちくま学芸文庫) (文庫)

岩井 克人 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

資本主義の逆説とは貨幣のなかにある!『資本論』を丹念に読み解き、その価値形態論を徹底化することによって貨幣の本質を抉り出して、「貨幣とは何か」という命題に最終解答を与えようとする。貨幣商品説と貨幣法制説の対立を止揚し、貨幣の謎をめぐってたたかわされてきた悠久千年の争いに明快な決着をつける。

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5つ星のうち 5.0 ”循環”という説得性, 2001/5/28
著者は「貨幣」を、マルクスの提示した理論を循環させることで解読する。それは一種の”宙吊り”と呼ばれる状態である。そして穿った見方をすれば、その解読は「貨幣」に対する保留の態度かもしれない。しかし、その”宙吊り”によって示される、資本主義の重大な「危機」的欠陥に対する警鐘は、他のいかなる経済本よりも遥かに説得力を持つ。流石に「論」を掲げるだけあり、一流の知識と、分かりやすい筆致・理論構築は、経済学に関して無知な私でも、数時間で読破することが出来た。まさに「貨幣」に対する疑問が氷解する一冊である。
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26 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 批判の多い書物でもある, 2006/12/27
確かに知的興奮をもたらしてくれる書物です。しかし、当然といえば当然ですが宇野学派を中心に、本書が多くの批判の対象となっている現実ももう少し知られるべきでしょう。例えば降旗節雄は、本書の論旨では、当然分けられるべき「価値形態としての貨幣」と「流通(交換)手段としての貨幣」の問題が全く混乱してしまっていることを根本的誤謬として指摘しています。流通手段としてのみ貨幣を見る岩井氏の論理にとって、貨幣の循環論法、つまり「貨幣は流通していることによって貨幣である」のは当然で、貨幣に実体がある必要はもちろんありません。しかしそこに欠落するのは、「貨幣はなぜオールマイティーに商品を買うことができ、商品の価値を表現できるのか、またその逆は成り立たないのはなぜか」という、まさに『資本論』のマルクスが例のリンネルの例で説明しようとした価値形態論の問題です。この議論をまったく経由せずに、貨幣の誕生をただ「奇跡である」とレトリカルに語っても、残念ながら説得力に乏しいと言わざるをえないでしょう。「貨幣論」と銘打ちながら、実は流通手段としてのみの貨幣を論じている書物ですが、その見方が正しいかどうかは、貨幣が金の裏づけを伴わなくなったのがごく近年の出来事であることだけをみても明らかでしょう。
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13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 貨幣の神秘に迫る大作, 2008/4/10
By yyasuda (東京都港区) - レビューをすべて見る
『資本論』の読解を通じて貨幣の本質へと迫る岩井先生の力作。内容もさることながら、やはり独特の文体で岩井ワールドへと引き込むその魅力は圧倒的。下の文章を眺めていたら、初めて本書を手にした学部生当時の感動が思わず蘇ってきました。

それ自体はなんの商品的な価値をもっていないこれらのモノが、世にあるすべての商品と直接に交換可能であることによって価値をもつことになる。ものの数にもはいらないモノが、貨幣として流通することによって、モノを越える価値をもってしまうのである。無から有がうまれているのである。
ここに「神秘」がある。(文庫版73ページより)
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投稿日: 2006/4/23 投稿者: kk75

5つ星のうち 5.0 終局の「貨幣」論

... 続きを読む
投稿日: 2005/9/24 投稿者: 仮面ライター

5つ星のうち 5.0 貨幣の重要性がわかる!!知的興奮間違いなし!!
本書は、われわれが日常的に用いている『お金』、すなわち『貨幣』とは何か、その不思議を追究する書である。その結果、資本主義の危機=恐慌の可能性、以上の危機(ハイパ... 続きを読む
投稿日: 2005/6/8 投稿者: akiaki

5つ星のうち 5.0 あまり議論されることのない、貨幣について考えてみませんか?
季刊誌「批評空間」に掲載されていた論文をまとめたもの。「資本主義の危機とは何か」という問から、貨幣論へと展開していきます。貨幣とは何かを考えるときに、参考になる... 続きを読む
投稿日: 2003/12/28 投稿者: Acuta

5つ星のうち 5.0 天才
岩井克人がその名声を不動のものにした一作。 一度は死体と化したマルクス経済学をここまで鮮やかに蘇らせた氏の業績にはもはや賞賛の言葉すら思い浮かばない。
投稿日: 2003/2/24 投稿者: kodamaakinori

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