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靖国史観―幕末維新という深淵 (ちくま新書)
 
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靖国史観―幕末維新という深淵 (ちくま新書) (新書)

by 小島 毅 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

司馬遼太郎をはじめ、今や誰もが一八六七年の「革命」(=明治維新)を肯定的に語る。けれども、そうした歴史評価は価値中立的ではない。なぜか。内戦の勝者である薩長の立場から近代を捉えた歴史観にすぎないからだ。「靖国史観」もそのひとつで、天皇中心の日本国家を前提にしている。本書は靖国神社創設の経緯をひもときながら、文明開化で儒教が果たした役割に光をあて、明治維新の独善性を暴きだす。気鋭の歴史学者が「日本」の近代史観に一石を投じる檄文。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小島 毅
1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学人文社会系研究科助教授。専攻は、儒教史、東アジアの王権理論。2005年に発足した文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」の領域代表を務める。多岐にわたる研究領域をかろやかに往還し、近代史をラディカルに問いなおす気鋭の歴史学者として脚光を浴びている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Product Details

  • 新書: 206 pages
  • Publisher: 筑摩書房 (2007/04)
  • ISBN-10: 4480063579
  • ISBN-13: 978-4480063571
  • Release Date: 2007/04
  • Product Dimensions: 6.7 x 4.2 x 0.5 inches
  • Average Customer Review: 4.0 out of 5 stars  See all reviews (8 customer reviews)
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22 of 24 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 最初はダメだったけど・・・, 2007/4/20
By 八幡太郎祐貴 (千葉県君津市) - See all my reviews
 文章全体の雰囲気は、全然好きにはなれない。また非常に品がない人だとも思う。しかし提示している問題意識は非常に重要なものだと思われます。つまり、どんなに主観的に受け付けなくとも、内容的には重要な指摘がなされています。
 著者は、中国思想の研究が本職のようです。いかにも中国思想的な根本を突き詰める形での論及は、非常に好感が持てます。単なる右翼左翼の2項対立に見られるステレオタイプの靖国論とは、一味もふた味も違う論考です。
 私は保守的な人間です。それゆえか著者の意見には、最終的には賛成しかねます。しかし著者の靖国問題へのアプローチの仕方は、学者の取りうる姿勢としては最も常識な意見だと思います。つまり、あらゆる主観を排して、歴史の事実を積み重ねて導き出した意見になっています。
 靖国を語る上で、あらゆる人たちが読むべき書だと思います。
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26 of 29 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars モダンな靖国論とは距離を置く, 2007/5/31
By picander - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
タイトルで「靖国」と言っているものの、著者の射程は思いのほか深く壮大で、幕末以降の近代史そのものを塗り替えようとしているといってもいい。極言すれば明治維新によってつくられた近代日本を否定しようとする試みであり、本書で靖国はあくまで議論のきっかけに過ぎない。
靖国に祭られている英霊とは誰のことか?という素朴な疑問から靖国の源流を辿り、靖国の背後に控える「国体」の輪郭を明らかにする。
そして司馬遼太郎はじめ左右を問わず多くの人が受容してきた「明治維新」そのものが、偏狭なテロリストのイデオロギーではないかという大胆な仮説をもって、靖国神社の成り立ちから批判を加えている。
とはいえ、決してエキセントリックな本ではない。気鋭の学者らしく、緻密に、かつ大胆にそのこと検証していくテクニックは鮮やかだ。著者の『近代日本の陽明学』と補完的な関係にある。
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26 of 29 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 幕末維新が腹蔵する歴史の深淵, 2007/4/20
By 青ち (大阪府) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
高橋哲哉『靖国問題』・三土修平『頭を冷やすための靖国論』に続き、ちくま新書からまた注目すべき靖国論が登場した。

この本が注目に値するのは、明治維新やそれに端を発する靖国神社の史観がいかなる「歴史」の上に成り立っているのか、という論点を鋭く指摘しているからである。「国体」「英霊」「維新」という3つのキーワードを掲げ、それぞれのルートから、「靖国というモダンな史観」の淵源が儒教や漢学にあることを論じ、その流れの中に記紀や『新論』『大日本史』『神皇正統記』などを位置づけていく。その整理と説明づけの手際は実に鮮やかである。

挑発を含んだ軽みのある文体は、膨大な引き出しから自在にネタを操る著者だからこそなせる、筆の遊びであろう(くれぐれも腹立ち紛れに途中で投げ出さないように…)。

靖国神社を「東アジアの中の日本史」の中に位置づけるという切り口は、モダンな議論に終始しがちであったり、「日本古来の〜」といった言辞に逃げ込みがちであったりする靖国神社をめぐる議論の状況にあって、たいへん興味深く、刺激に満ちた一冊である。
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2.0 out of 5 stars 書いていてくれたら買わなかったのに。。
海外居住者、特にアジアに住んでいるものにとって、靖国参拝・歴史教科書、また日本史そのものに関する話題は非常にデリケートで、まともな海外の知識人と語り合おうものな... 続きを読む
Published 18 months ago by mfsb5

4.0 out of 5 stars 英霊か否か、の基準は単純
靖国神社に祀られている英霊はどういう性格のものなのか、が本書でハッキリと示されている。祀るべき霊とそうでない霊との線引きは単純で、その基準は今でも破られていない... 続きを読む
Published 21 months ago by 江口哲学

5.0 out of 5 stars 靖国にあまり興味がない人でも
本書は、タイトルの通り靖国問題を中心とした本ですが、
私は純粋に著者のファンなので手に取りました。... 続きを読む
Published on 2007/5/9 by 粗忽長屋

3.0 out of 5 stars 靖国問題に歴史学から斬り込む。
高橋氏の『靖国問題』と併読した。『靖国問題』は哲学的視点から
靖国問題を語るのに対し、『靖国史観』は歴史学の視点を導入して... 続きを読む
Published on 2007/4/28 by 明確!

4.0 out of 5 stars 一番しっくり来る靖国論
高橋哲哉氏「靖国問題」や三土修平氏の「頭を冷やすための靖国論」も良い本だと思ったが、この靖国論は私の感覚に一番に近い。... 続きを読む
Published on 2007/4/21 by 茘枝

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