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松下ウェイ―内側から見た改革の真実
 
 

松下ウェイ―内側から見た改革の真実 (単行本)

フランシス・マキナニー (著)
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松下ウェイ 内側から見た改革の真実
2002年3月期決算で戦後初めて赤字に陥った松下電器産業。それをV字回復へと導いた中村邦夫社長(現会長)の決断や足跡を、同氏と旧知の仲であり、ときとして影の相談役になっていたコンサルタントが分析する。

企業が成功するかどうかは、スピード次第であり、スピードはITである。会社の規模や製品、技術も重要だが、決定的な要素ではない―。著者はこう断言する。松下が2000年4月から推進したIT経営革新プロジェクト「創生21」や「躍進21」が成功したのも、ITを活用して官僚的な体制を破壊したからだ。

その成果の一つが、他社と差異化できる機能と価格を持ち、一気にNo.1シェアを獲得した製品群「V商品」の投入だ。代表製品であるプラズマ・テレビやDVDレコーダは、ITにより意思決定を迅速にし、調達・生産・販売のスピードを上げたからこそ世界で同時生産・発売でき、一気に市場を獲得できた。

中村会長や同社幹部のコメント、同社の内部資料を基にしたV字回復の検証は、説得力がある。情報システムの詳細までは踏み込んでいないものの、ITなくして同社のV字回復は成し遂げられなかったことが伝わってくる。


(日経コンピュータ 2007/04/02 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)



内容(「BOOK」データベースより)

1995年。社長就任5年前に中村改革の狼煙は上がった!完全復活のシナリオ、戦略と実行、中村邦夫の素顔―十年来の盟友が、再生の全貌を明らかにする。

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5つ星のうち 5.0 一連の企業改革の理論的な裏づけ, 2007/3/10
By ny - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
 中村会長が自社に対して執り行った一連のドラスティックな改革は
どのような背景や考え方の基に行われたのかということが書かれてい
ます。一連の改革の意義を理論的に裏付けることが主題であるように
思えました。

 著者は中村氏ではなく、プロフィール紹介欄によれば、側近のアド
バイザーをされていた親日派の米国人ということです。全編、著者の
一人称という形式で書かれていますが、受ける印象は中村氏ご自身の
頭の中の動きのように感じられるほどリアリティーがあります。

 特筆すべきは、松下電器のかかわる本は幸之助氏自身のものもふく
めて非常にたくさんあるが、本書の位置づけはこれまでのものとは、
ずいぶんと印象が異なっているということです。冒頭から、かなり痛
烈な松下批判の内容が出てくるし、同社の「強み」であった組織構造
や販売チャンネル政策、意思決定のシステムが、情報コストが劇的に
下がるという環境変化が起きた時にはあっという間に「弱み」に変わ
ることを、さまざまな根拠を示しながら説明されています。ものづく
りの話や、独自の人生哲学、経営哲学といった話題がほとんど登場し
ない本は、ある意味でとても新鮮です。

 終始一貫、あまりにも理路整然とストーリーが展開してゆくので、
「ホンとかよ?」と思わせる面もあるが、それでもこの分厚い本を一
気に読んでしまったくらい興味深い内容が収められていると思いまし
た。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 種も仕掛けも無かった!, 2008/1/7
 知恵袋として中村改革を間近に見続けてきた著者(F・マキナニー)が、改革を支えた
理論と、主導した中村会長の手腕・エピソードにバランスよく言及しています。
 ただ、<松下再生のドキュメンタリー>というよりは、マキナニーの理論を裏づける
一つのケーススタディーという印象を与えかねない淡白さもあり、そこは残念です。

 本書を通じて(つまり“中村改革全体を通じて”でもある)重要なポイントとして
繰返し言及されていたのは、なんと「キャッシュ化速度」や、それを実現するための
「在庫日数/売掛金日数/買掛金日数」といった指標であったのには、拍子抜けに近
い驚きを抱きます。
 聞き覚えのある、いやむしろ聞き飽きて忘れ去られそうな「キャッシュ化速度」を
速める為に、かの<垂直立ち上げ>や<セル生産>等のドラスティックな施策がなさ
れたとすら読めます。会議で「目先の売上ばかりを追わず、キャッシュ化速度や利益
率をコントロールするよう」迫った場面も繰返し登場します。

 通読して「秘伝のタレや秘密の仕掛けは無かった」というのが感想です。
 策に溺れる事すらできない、ゴマカシの出来ない指標を用意すること。これぞ真剣勝負
の改革です。その様を余すところ無く伝えている良書でした。
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