商品の説明
ソフトウエア企業の競争戦略 Microsoft社やIBM社を代表とするソフトウエア産業に焦点を当て,競争戦略の現状を横断的に解説する。著者が個人的,あるいは顧問やコンサルタント等として係わった多数のスタートアップ企業についての,経営方針やビジネスの推移の分析が興味深い。ソフト製品のビジネスについての考察では,歴史をひも解きながら収益の源泉がサービスへと移る様を示すとともに,Red Hat社やVA Linux Software社をはじめとするオープンソース企業の動きにも触れ,それら企業が2002~2003年時点では大した利益が出ていない状況を紹介する。
(日経Linux 2005/04/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
ソフトウエア企業と産業の長年の研究に基づいて、以下のような独自性のある分析を行なっています。
・ 激しい市場変化に、スピーディに対応して、ソフトウエアを開発するために、マイクロソフトは、『同期安定化プロセス』という開発システムを構築した。これは、品質重視の「日本型モノ作り」とは異なり、「ほどほどの品質」ではあるが、“ハッカー的創造性”を発揮して開発することが重要なソフトウエア産業では、非常に強い競争優位となる。逆に言えば、日本企業がソフトウエア産業で競争力がないのは、この産業の競争構造に適合できていないためである。
・ このメリットは、「モジュール型モノ作り」によって達成される。マイクロソフトなどアメリカ企業は、それをいち早く理解し、実践している。
・ 同様に、ソフトウエア産業では、創造力のある起業家が重要なプレーヤーとなるが、それを生み出す気質をアメリカ人は備え、それを伸ばす風土がアメリカにはある。それは、ソフトウエアを“ビジネス”として捉える気質である。日本やヨーロッパは、それを欠いている。
・ ソフトウエア製品企業として誕生しても、激しい競争を勝ち抜くためには、自社の経営資源を鑑み、場合によってはサービス企業やハイブリッド企業として、競争環境に適応していく必要がある。
その他、ハイテク・ベンチャーの“キャズム”克服策など、市場の徹底分析と深い洞察に基づいて、ソフトウエア産業としては初めての競争戦略論と言えると存じます。日本にとっても非常に重要なソフトウエア産業で、日本企業の競争力強化の一助になるかとも存じます。