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ピアノを弾くニーチェ
 
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ピアノを弾くニーチェ (単行本)

木田 元 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

発病後、母親とイエナで暮らしていたころのこととして、こんな話が伝えられている。母親が知人の家を訪ねようとすると、まるで子どものようにニーチェが後を追ってくるので、彼女は彼をその家のピアノの前に座らせ、いくつかの和音を弾いて聴かせる。すると彼は、何時間でもそれを即興で変奏しつづける…この話を読むたびに私は、いつも胸のつまる思いがする―傘寿を過ぎた哲学者・木田元が自在に綴った日々の思索には、生き抜くためのヒントが満ちています。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

木田 元
1928年山形県出身。海軍兵学校、山形県立農林専門学校を経て東北大学文学部哲学科に進学。同大学大学院特別研究生、同大学文学部助手を経て、中央大学文学部専任講師・助教授、1972年より同教授。1999年に定年退職後、同大学名誉教授。ハイデガー『シェリング講義』をはじめ、メルロ=ポンティ、カッシーラー、フッサール、アドルノなど翻訳の仕事も数多く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 284ページ
  • 出版社: 新書館 (2009/08)
  • ISBN-10: 4403231152
  • ISBN-13: 978-4403231155
  • 発売日: 2009/08
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 47,153位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 4.0 雑学と呼んでも許してもらえるでしょう, 2009/12/14
By かっちゃまん (埼玉県 さいたま市) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
哲学者木田元さんの多岐にわたる読書歴と文化論、とでも言ったらいいでしょうか。
帯には「エッセイ」とあります。歴史上の作家の多作の秘密から始まって、題名に
もなっているニーチェと、著者が哲学をはじめたきっかけでもあるハイデガーの話
はもちろん、連歌や芭蕉の話も。また、近松門左衛門がラテン語やスペイン語に堪
能だった話も意外でしたが、文学の素養というのはそういうものだろうと、とても
納得して面白く読めました。

第一章は雑誌に連載したものから、第二章は新聞の連載から、そして第三章はいろ
いろなところに書いた書評など。

ハイデガーの『存在と時間』は主著ではなくいわばイントロでしかなかったとか、
ハイデガーの『ニーチェ』は講義録なので、話し口調がとても分かりやすいなどな
ど、もう一回読み直そうと思いました。
また明治史は山田風太郎さんの本から、そしてまた、「なにもかもを」小林秀雄か
ら学んだとお書きです。小林秀雄といえばかつての大学受験の頃、必ず出題される
ということで読んだものですが(そればかりじゃありませんが)、あのような大き
な人はもう出ないんだろうなぁ、などどすこし感傷に浸りました。

このように、書評というよりも氏の読書歴を紹介してくれますので、期せずして紹
介された本と著者へのわかりやすい入門書にもなっています。

第二章は出典が新聞のコラムなので、ひとつの話題が2ページ(ひとつだけ3ペー
ジ)に収まっていますが各ページにだいぶ余白があります。はじめはこれが「もっ
たいない」と感じましたが、でも、これくらいタップリしてた方がいいですね。

この本は索引がちゃんとついていることに加えて、装丁もなかなか素敵です。上の
余白のことも含めて、とても丁寧な本作りをしているという印象を受けました。

なお、上にも書きましたように、過去に書いたもののの寄せ集めですので、話に重
複があったり、全体としてのまとまりという点ではちょっと物足りなさを感じまし
たので、1点だけ減点させていただきました。けれど、何度も読み返したい本です。
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