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新釈 走れメロス 他四篇
 
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新釈 走れメロス 他四篇 (単行本)

by 森見 登美彦 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

異様なテンションで京都の街を突っ走る表題作をはじめ、先達への敬意が切なさと笑いをさそう、五つの傑作短編。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

森見 登美彦
1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で第一五回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Product Details

  • 単行本: 219 pages
  • Publisher: 祥伝社 (2007/3/13)
  • ISBN-10: 4396632797
  • ISBN-13: 978-4396632793
  • Release Date: 2007/3/13
  • Product Dimensions: 7.4 x 5.1 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.4 out of 5 stars  See all reviews (31 customer reviews)
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18 of 24 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 名作を現代に, 2007/3/30
これは名作を一大学生の偏狭な世界観で描きたい作品なんですね、きっと。
想像を絶した苦悩なんて、絶するゆえに多くの者にとってはどうでもいいことでしょうし。そういった高尚と考えられるものとずれた、駄目大学生の屁理屈の中に一片の真実を汲み取るかどうかなんじゃないかと思います。芸術としての小説だとか、敬遠されがちな古典ですがそれらは意外に自分達の身近な悩みに一々頷いてくれるものなんですね。その一つの面をふくらましたものとして、森見氏のこの本がある(原作の詳読記ではないのは当然のこと)。大いに笑えるものもあるし、切なくもなるものもあるし、なんだか不気味なのもある。京都が好きな人も、腐れ大学生を愛する方も、また原作を愛する人も、多くの人が楽しめる内容じゃないかなと思います。とにかく、「走れメロス」の奔走ぶりと、うってかわった「桜の森の満開の下」読後の余韻だけでも、一読の価値ありです。
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5 of 6 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 【新釈】走れメロス他四編に就いて, 2008/11/27
新釈「薮の中」
 多視点を形式にした有名な原作であるが、新釈では、素材が刑事事件ではなく学内恋愛または主人公の人格であるという点でより身近なものになっているように思う。周囲に誤解されやすい主人公の人柄に切なく共感した。

新釈「走れメロス」
 あとがきで森見氏が原作の「作者自身が書いていて楽しくてしょうがないといった印象の、次へ次へと飛びついていくような文章」に惹かれたと書いているように、この新釈版も畳み掛けるようなスピード感が再現されており、『太陽の塔』や『夜は短し歩けよ乙女』の後半にかけての疾走感にも勝るとも劣らない、まさに森見氏の面目躍如、胸躍る思いで読んだ。映像化に向いていると思ったけれども、このスピード感を映像で表現できる監督はいないだろうと思い直した。

 また、文章のスピード感だけでなく、「友情」をあのように再構成してみせたのは見事だと思う。あまりに美しくもばかばかしい友情に泣けた。相変わらずの笑いも満載で、存分に楽しんだ。

新釈「桜の森の満開の下」
 大学生の頃、坂口安吾『桜の森の満開の下』を読んだとき、その意図するところがよく理解できなかった。森見氏の本作を読んで、「なるほど」と膝を打った。

 結婚には幸福という記号が結びつけられていることは家族社会学者の指摘するところだが、事実の問題としては、必ずしも結婚が幸福をもたらすわけではなく、また、結婚しないことによって不幸になるとも限らない。「興ざめさせんな。ペシミスティックな自意識過剰野郎」と言われそうだが、おそらくこういうことだろう。一人で生きることは孤独だが、男と女とには本質的な違いがあるために両者が社会的結合関係に入った場合には、それゆえに男に別種の孤独をもたらすという事態が存在する。しかし、男にとってもこの幸福という記号に結びつけられている関係を捨て去るのは容易ではない。満開の桜の美しさには人を狂わせる力がある。登場人物の男は桜の森の満開の下で、女のもとを去り、一人でいる孤独を選ぶ。それは既婚男性一般にとっての憧れの決断であり、かつ哀しい決断でもある。

新釈「山月記」ほか
 残りの二作品は原作を読んでいないので新釈をレビューする資格はないのかもしれないけれども、「山月記」は非常に面白かった。「性狷介で自ら恃むところすこぶる厚い」主人公が、自らの言語観に根ざした文学への絶対的信頼そして過剰な自信がともに費消され尽くして終いにはゲシュタルト的に崩壊するまでを、自ら述懐する様を通じて、現代京都を舞台にした青春の悲哀が語られていたように思う。
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10 of 13 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 爆笑的狭小古典解釈本, 2007/4/18
教科書に出てくる様な古典の名作を現代の京都の大学生という世界で切り取っている。
とにかく笑える。
表題作『走れメロス』が一番光っている。こんな友情もあったのだ と目からウロコが落ちる かも。
元になった小説を読んでいないとどこをどういじくっているのか分からないのでこれを機に元話も読んでみるのがよろし。
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5.0 out of 5 stars なぜあのときの彼女は、鵜山の映画の中にしかいないのだろう
初出は『小説NON』2005年10月号〜2007年3月号。単行本は2007年3月20日リリース。祥伝社の渡辺真美子氏の提案より誕生した、森見流『新釈』5編である... 続きを読む
Published 1 month ago by voodootalk

5.0 out of 5 stars おすすめ。
内容がわからなくても、楽しく読めると思います。
走れメロスなんか、めちゃくちゃな話で面白くなってます。
Published 2 months ago by じょいじょい

5.0 out of 5 stars 山月記が特によい
走れメロスや山月記といった日本文学の古典的名作を題材に、森見登美彦が 京都の街を舞台に、描いた短編集。... 続きを読む
Published 3 months ago by hamachobi

4.0 out of 5 stars 古典を紐解きたくなる一冊。
私は長いこと森見登美彦は言わば食わず嫌いで、「太陽の塔」を読んで以来ずっと敬遠してきたのだが、読んでみて、デビュー作よりも格段に文章に流れが出たような印象をもっ... 続きを読む
Published 8 months ago

5.0 out of 5 stars 世界との折り合いのつけかたについて。
ずっと気になっていた本でしたが、やっと手にとって読むことができました。全編を通して、そもそもの自分(京都で大学生になっていた自分)と、その自分に当然のように価値... 続きを読む
Published 10 months ago by くらーくはうす

5.0 out of 5 stars まるで「うる星やつら」のような追いかけっこ
「走れメロス」はとてもバカバカしい内容なのに
臨場感あって、手に汗にぎり、不覚にも引き込まれてしまった。... 続きを読む
Published 15 months ago by momokichi

5.0 out of 5 stars ああ、そうか、〈パロディ〉と〈批評〉とはシノニムだったんだ!
 太宰びいきの私は、「走れメロス」の文字を目にし、読んだ。〈新釈〉という言葉が腑に落ちる。パロディとは、一種の〈批評〉である、と気づかされる。... 続きを読む
Published 17 months ago by はてなのバケツ

3.0 out of 5 stars 悪くない
面白いです。... 続きを読む
Published 18 months ago by カルディ

4.0 out of 5 stars 山月記だけは許さん!でも、あとは許す
面白い着想の本だなと感心しました。こんな本が出せるなんて!許されるなんて!これ、新しい一つのジャンルになるような気がします。「オマージュもの」とかいって。作者も... 続きを読む
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