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大江山幻鬼行 (祥伝社文庫)
 
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大江山幻鬼行 (祥伝社文庫) (文庫)

加門 七海 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

骨董店で手に入れた京都・大江山の鬼の文鎮。その直後、友人から蝶の上に角を生やした鬼が乗っている写真を見せられた。「揚羽蝶ってね、別名“鬼車”って言うんだって」鬼の乗る車?この写真は合成なのか、それとも…。撮影場所はなんと大江山近くと聞いて、私はさらに驚愕した。矢も楯もたまらず旅に出たわたしを、摩訶不思議な出来事が待ち受けていた。

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5つ星のうち 5.0 全部本当の話かな、でもそうであったらいい, 2003/11/20
By ikutti198 (東京都) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
大江山 いくのの道も遠ければ まだふみもみず天橋立鬼、酒呑童子、神話、伝奇・・・この手の話には弱いんですよね。
この方は小説よりも紀行文の方が好きだったりします。
祥伝社のテーマ競作「鬼」3作のうちのひとつ。これで全て読破。
(他は、高橋克彦「空中鬼」と藤木稟「鬼を斬る」)

骨董店で手に入れた京都・大江山の鬼の文鎮と友人から見せられた蝶の上に角を生やした鬼が乗っている写真に誘われて、旅に出た作者。
海に面した京都と福井の辺り、あの辺は妖しげな(面白い)神話が多いんだよね。
私も行きたい。鬼車に引かれて私も一緒に旅をしたようでした。

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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 フィクションorノンフィクション。, 2002/4/9
 この本の後で、この作者さんの紀行物も読んだが(小説も読んだ。)、どーもどちらかというとそちら寄り。確かに作中の出来事全てが日常の範囲内で収まるわけではないが、不可思議な現象が起きるファンタジーかというとそちらも疑問がないでない。

 友人の持ち込んだ黄揚葉蝶の写真に、鬼の影(のような物。)が映っている、というのにしたって、どちらかといえば鬼を愛する作中の作者が鬼の消えたことを嘆き、どちらかというとそうだといいという希望であって完全に信じたわけではないし。相前後して伝説上の鬼、酒呑童子のアンティーク人形が手に入ったのだって、普段からそういう嗜好を持っていることを知る骨董店の店主が、彼女に勧めてくれたに過ぎない。
 酒呑童子伝説の残る大江山に彼女が向かったのだって、小説のテーマが拾えればいいな、というのが最も重要な要素だったろうし。

 鬼の伝説には勝者が記述を歪めた偽善が仄見える。ヒーローである鬼を退治した者は煌びやかに飾られて人々の目を集める。だが追いこめられた鬼らも、けしてただ消えていくのではなくて、いつまでも命脈を保ち、物好きと言われかねない人種の偏愛を受けて日の当たるところに引き出されるということだってある。

 現実と言い切るには想像を交えた過去の形は曖昧にすぎ、だが小説と切り捨てるにはどこか割り切れないところが残る。鬼の影のようにありえないはずの蝶は存在して、あまりにタイミングが良すぎた大雨の中に龍の気配を感じたというくらいこの作者どのなら経験していそうな気もする。

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