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解夏 (幻冬舎文庫)
 
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解夏 (幻冬舎文庫) (文庫)

さだ まさし (著)
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出版社/著者からの内容紹介

病により徐々に視力を失っていく男。故郷の長崎に戻った彼の葛藤と、彼を支えようとする愛する人との触れ合いを描く表題作「解夏」他、全4作品。人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。


内容(「BOOK」データベースより)

東京で教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる。この先の人生を思い悩む隆之。彼を笑顔で支えようとする陽子。ある日、二人はお寺で出会った老人から「解夏」の話を聞く―。表題作他、人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。

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5つ星のうち 4.0 先入観なしにぜひ読んでほしい, 2003/5/27
By カスタマー
このレビューの引用元: 解夏(げげ) (単行本)
「さだまさし」とは特に好き嫌いの分かれる歌手であるらしい。
「好き嫌い」はそれぞれの価値観であるので「嫌い」と言う意見を
否定は出来ないのだが、「関白宣言」や「防人の詩」など誤解を受けた
「ヒット作」を持って判断している人も多い。
「作家さだまさし」についてはこれまたテレビの企画で書いたデビュー作

「精霊流し」がヒットしたわけで誤解を持っている方も多いのではないか?

本作は「作家さだまさし」の2冊目になる短編集である。上記のような
経緯から穿ってみる向きからは「2匹目のどじょうか」といわれそうだが
実はさだまさしはデビュー直後から会報誌やエッセイ集、新聞、雑誌などに

多数の作品を載せているし、彼の「歌」自体もメッセージ性や物語性の強い
「小説風!」のものが多く実績は充分である。
本作はテレビの話題性やコラム集などの企画性を離れて小説として
真っ向勝負した点では「意欲作」と受け止めるべき作品だ。

そして内容は彼独特の人をみる目の細やかさと温かさが随所に見られ

台詞や情景の一つ一つがぬくもりにみちた作品に仕上がっている。
ストーリー自体はむしろ単純なのだが、こういう「表現」で勝負した小説は
最近少なくなっている中で「嫌い」な人にもぜひ読んでほしい作品である。

できれば「さだまさし」ではなくペンネームで従来の誤解を捨てて
勝負してほしかったが、(商業的な意味合いもあるだろうが)あえて

「さだまさし」ブランドのまま「どうだ。これが俺の持ち味なんだ」と
勝負したところは彼らしいというべきだろう

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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 さだまさしの感性が光る秀作, 2004/5/12
 いい意味で期待を裏切られた作品集だった。
 さだまさしというアーティストの感性の豊かさ、才能を感じずにはいられなかった。
 なかでも「秋桜」は目頭が熱くなった。フィリピン女性から見た日本人の描写、田舎独特の因習深さ、嫁姑の軋轢など、音楽アーティストがここまで描ききれるとは思えないほどだ。

 一方で、ベーチェット病をテーマにした「解夏」は美しくまとまりすぎている。というのも私はこの難病で父を亡くしている。父の人生が崩壊していく過程を目の当たりにした自分にとって、この「解夏」は素直に移入できない心象が多すぎた。

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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 映画から観たのですが, 2004/2/26
私は映画から観たのですが、大沢たかおさんの名演技に号泣し(笑)、
原作を読んでみよう!と思い、書店に駆け込み購入しました。

初めてさだまさしさんの本を読んだのですが、
これ程あたたかい文章を書く人を私は今まで出会ったことがありません。

どの話も身近にいそうな人物で設定されており、
感情移入しやすかったです。

特に「サクラサク」が私は好きで、老いる父親と家庭をかえりみない主人公、フリーターの息子の関係がだんだんと変化して行く過程が印象的でした。
父親の痴呆がきっかけで主人公の家族に対する接し方が変わっていく様子や、息子の祖父に対する思いやりがわかるシーンなんかは胸打たれます。

その他のお話(もちろん解夏も良かったです)もとても温かみがあり、全ての作品で私は涙してしまったのですが、とにかくこんな温かい文章を書けるのは著者のさだまさしさん本人があったかい人だからなんだろうなぁと思いました。

次回作も楽しみです。

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