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アントキノイノチ (単行本)

さだ まさし (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

21歳の杏平は、ある同級生の「悪意」をきっかけに、二度その男を殺しかけ、高校を3年で中退して以来、うまく他人とかかわることができなくなっていた。父親の口利きで、遺品整理業“CO‐OPERS”の見習い社員になった杏平の心は、亡くなった方とご遺族のため、汚れ仕事も厭わず汗を流す会社の先輩達、そして同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、少しずつほぐれてゆく。けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り…。生きることの重さを知るほど、生命は大切で重くなる。爽やかな涙が流れる、感動の書き下ろし長篇小説。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

さだ まさし
1952年長崎市生まれ。73年、フォークデュオ・グレープとしてデビュー。『精霊流し』『無縁坂』が大ヒット。76年のソロデビュー後も、『雨やどり』『関白宣言』『北の国から』など数々の大ヒット曲を生み出す。2002年3月には、ソロになってから通算3000回目のコンサートを達成。同年9月よデビュー30周年コンサートを東京・名古屋・大阪で開催。01年、初の書き下ろし長編小説『精霊流し』、02年『解夏』、04年『眉山』、08年『茨の木』を発表。09年、最新アルバム『美しい朝』をリリース(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 274ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2009/05)
  • ISBN-10: 434401670X
  • ISBN-13: 978-4344016705
  • 発売日: 2009/05
  • 商品の寸法: 19 x 12.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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25 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 タイトルへの違和感を差し引いても5つ星, 2009/5/23
By hamakko87chan (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る
正直、タイトルを目にした時、「えっ!?」と感じる人も多いのでは。どうしてもあのお笑い芸人や“本家”のプロレスラーが想像され、違和感を感じる一方で、「どんな内容なのか?」と興味を引き立てられた。『精霊流し』から数えて5作目の本作は、今までにも増して命の尊さや人間の営みへの描写が秀逸で、読み手の心を離さない。これまでの自分の生き方について深く考えさせられる作品だ。『精霊流し』の頃に見られがちだった必要以上とも感じられる「泣き」の場面も抑えられており、却って登場人物に感情移入しやすい。主人公が見習いとして勤める「遺品整理業」やそこで働く従業員を通して、人間としての尊厳を改めて認識させてくれる。さだファンでなくても必読の一冊。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「これが真のさだまさし!」と言える感動の名作をぜひ多くの方に読んで頂きたいです。, 2009/6/21
By 夢追人009 (奈良県) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
日本を代表するシンガーソングライターさだまさしの幻冬舎刊行書下ろし長編小説の第5弾です。2008年6月に起きた東京・秋葉原での無差別殺人事件に触発されて書かれたという本書は、さだが今まで歌やトークで主張して来たテーマである生命の重さ大切さについて真摯に向き合った重厚な力作です。これまで小説の題名は真面目一辺倒でしたが、今回初めてコミカルなお笑い芸人をもじった新造語を選んだのは、「心の闇」や「殺人衝動」といった本当に重い領域の内容を幾分でも和らげようとされたからだろうと思います。理由なき殺人という暗澹たる気分になる悲しい事件が作品執筆のきっかけですが、流石にさださんは人間の持つ暗い側面は認めながらも本当に惨いドラマにはせず、悪人もいつか必ず改心するだろうと人間をどこまでも信じ続ける未来への明るい希望のドラマを描いています。
21歳の永島杏平は、ある男子同級生の悪意に憤り殺人の一歩手前まで行ってしまい、人には知られぬまま心に深い傷を負い高校3年で中退した過去を持つ。彼は人生を出直す為に父親の口利きで遺品整理業‘CO−OPERS’の見習い社員となり、故人と遺族の為に異臭漂う現場も厭わず誠実に立ち向かう先輩達や、仕事帰りの居酒屋で働く同い年の女性ゆきちゃんと過ごす毎日に次第に心が癒されて行く。
本書は半分がノンフィクションで、キーパーズという実在の会社をモデルにしており、大変なご苦労のお仕事やご遺族とのふれあいのドラマや会社に流れる精神は本書そのままなのだと推察し本当に頭が下がる思いになります。一人を除く登場人物の全てが良い人で、さださんの様な優しい杏平のお父さん、カッコよく人情に厚い佐相さん、暗い過去を捨てて明るく生きる雪ちゃん達が心をほんわかと温めてくれます。現代社会の暗い世相に明るい光を投げかける「これが真のさだまさし」と言える感動の名作をぜひ多くの方に読んで頂きたいと思います。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「アントキ」と「コントキ」 時間を繋ぐ「イノチ」, 2009/5/31
「アントキ(過去)」と「コントキ(今)」が、本の中で交互に入れ替わる、物語仕立ての歌のようになっています。「コントキ」の命の輝きがあり、「アントキ」の影もあるという陰陽入り乱れた中に、なくなった方の遺品をを整理する会社に勤め始めた、主人公の心の錯綜が中心となっています。
さだまさし氏の歌のように、やや表現が難しいところや、説明しすぎと感じる部分もありましたが、フィクション小説としては今までで最高の出来ではないでしょうか。

私は、読み終えた後、清清しい気持ちにはなれませんでした。でももう一度読みたい本です。
読者自身の、傷を抉り、傷を癒す「不思議な本」です。
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