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ランナー
 
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ランナー (単行本)

by あさの あつこ (著)
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Product Description

出版社 / 著者からの内容紹介

『バッテリー』を凌駕する、新たなる代表作!

この文体、この勢い、あさのワールドのまっただ中!
そしていつもの数倍、心に迫ってくる圧倒的なエンディング。
『バッテリー』を軽く超えちゃったね!
ーー金原瑞人氏(翻訳家・法政大学教授)

この作品は、現代の『走れメロス』だ。
かすかにでも、信じられる愛があるならば、碧李よ走れ。「メロス」と
なれ。
ーー茂木健一郎氏(脳科学者)

〈あらすじ〉
「おれは走れないんじゃない、走らないだけだ、そう信じたくて、逃げ
ちまったんだ」
長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の加納碧李(ルビ:あお
い)は、複雑な境遇の妹を案じ、陸上部を退部することを決意した。
だがそれは、たった一度レースに負けただけで走ることが恐怖となって
しまった自分への言い訳だった。
走ることから、逃げた。逃げたままでは前に進めない。
碧李は、再びスタートラインを目指そうとする----。

〈著者のコメント〉
 長距離走は、否応なく自分と向き合ってしまうスポーツです。走るこ
と以外には何もいらない、たった一つの肉体としての自分がいる。そん
な少年を描いてみたいと思ったんです。そしてその周りにいる様々な人
間たちを描いてみたい。子供と大人、男と女、様々な人間が抱えるドラ
マを書きたいと思ったんです。(「パピルス」13号インタビュー
より)

〈著者紹介〉
あさのあつこ
1954年岡山県生まれ。「バッテリー」で野間児童文芸賞、「バッテリー
2」で日本児童文学者協会賞、「バッテリー1~6」で小学館児童出版
文化賞を受賞。歴史小説やミステリーにも活躍の幅を広げ、他の作品に
『弥勒の月』『No.6』『地に埋もれて』『The MANZAI』
など多数。




内容(「BOOK」データベースより)

長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の加納碧李は、複雑な境遇の妹を案じ、陸上部を退部することを決意した。だがそれは、たった一度レースに負けただけで走ることが恐怖となってしまった自分への言い訳だった。走ることから、逃げた。逃げたままでは前に進めない。碧李は、再びスタートラインを目指そうとする―。

Product Details

  • 単行本: 241 pages
  • Publisher: 幻冬舎 (2007/06)
  • ISBN-10: 434401345X
  • ISBN-13: 978-4344013452
  • Release Date: 2007/06
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.4 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.0 out of 5 stars  See all reviews (9 customer reviews)
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5 of 5 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 陸上。, 2008/2/7
陸上は主題ではなく
むしろ主人公の舞台といった感じです。

技術や理論を取り上げた物語ではありません。

主人公だけでなく家族、部員の心理が描かれた作品です。

さまざまな感情が描かれていて
この先どうなってしまうのか…と思いながら読み終えました。
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9 of 11 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars ひりひりする焦燥感。, 2007/8/30
これは、ページをめくるのがつらかった。
しかし、先を読まずにはいられない小説でした。

なぜならジュブナイル小説が主戦場だった著者が、
そのフィールドを更に広げようとする挑戦作だと思ったからです。

愛するがゆえに人を傷つけ、そして自分自身も嫌悪していく悪循環。
家族という枠組みの中で、分かってはいるけど、それを表現できない、もどかしさ。

著者特有の、ピュアな爽快感を漂わせながら、
そんな人間特有の矛盾を含んだ感情を、表現させていくその手法は、
読む人を感動させることと思います。
(最後はそっちいったかと思いましたが。。。)

一瞬の風〜を読んで、この本を手に取る方が多いように見受けますが、
出来れば、バッテリー → 一瞬の風〜 → ランナー と読んでいくことをお奨めします。
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14 of 18 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 自分のために走るのか、守るために辞めるのか。, 2007/7/3
2005年8月から2007年4月にかけて隔月刊「papyrus」(幻冬舎)に連載されていた
あさのあつこ氏の陸上小説です。

東部第一高校陸上部に所属していた碧李(あおい)は、
ある事情で部から離れてしまいます。
彼はなぜ辞めたのか、どう復活してゆくのか。
彼がどう問題と向き合い、自分の足でたってゆくか。
テーマはここに凝縮されているといっていいでしょう。

陸上競技でどうすれば早く走るか。
そのためのテクニックや筋トレに重心が置かれている話ではありません。
陸上そのものよりも、
むしろ碧李が「走ること」にどう向き合っていくのか、
彼の葛藤が家族の問題(本当に重い問題です)も絡めて綴られています。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが
碧李だけが中心の物語ではなく、
小学生になる「妹」杏樹の心、母・千賀子の葛藤、父・謙吾の存在、
陸上部マネージャー杏子のある人への想い、
碧李の部活での友人・久遠の存在という
複数の人物の物語ともいえるでしょう。

落胆・憧れ・嫉妬・恐れ・悲しみ・怒り。
様々な人物のたくさんの思いが陸上という競技を通じて
この本に浮かび上がってきます。

静かに綴られつつも、読むには重いシーンも多々あります。
碧李は寡黙な主人公なので彼の心情に気付きにくいかもしれません。
それでも碧李が自分の気持ちに気付き
立ち向かう姿がちゃんとそこにはありました。
青空の下、グラウンドで走り出す碧李が不思議と想像できました。

最終章「この大地を踏みしめて」が載った2007年4月号には
「第一部完結」と書いてあったのですが
今後この作品はどうなるのでしょう?

もし続くのであれば碧李の走る姿や家族がどうなっていくのかという場に
また立会いたいですし、
もしこの単行本でやはり完結するのだとしても
彼の走る姿を今後も応援したくなる終わり方でした。
是非読んでいただきたいです。
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