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廃用身
 
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廃用身 (単行本)

by 久坂部 羊 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

廃用身とは、麻痺して動かず回復しない手足をいう。漆原医師の究極の医療「Aケア」とはそれらを切断することだった! すぐそこにある、家族と医療の現実を予言する、衝撃の極近未来小説!


内容(「BOOK」データベースより)

「廃用身」とは、脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、しかも回復の見込みのない手足のことをいう医学用語である。医師・漆原糾は、神戸で老人医療にあたっていた。心身ともに不自由な生活を送る老人たちと日々、接する彼は、“より良い介護とは何か”をいつも思い悩みながら、やがて画期的な療法「Aケア」を思いつく。漆原が医学的な効果を信じて老人患者に勧めるそれは、動かなくなった廃用身を切断(Amputation)するものだった。患者たちの同意を得て、つぎつぎに実践する漆原。が、やがてそれをマスコミがかぎつけ、当然、残酷でスキャンダラスな「老人虐待の大事件」と報道する。はたして漆原は悪魔なのか?それとも医療と老人と介護者に福音をもたらす奇跡の使者なのか?人間の誠実と残酷、理性と醜悪、情熱と逸脱を、迫真のリアリティで描き切った超問題作。

Product Details

  • 単行本: 323 pages
  • Publisher: 幻冬舎 (2003/05)
  • ISBN-10: 4344003403
  • ISBN-13: 978-4344003408
  • Release Date: 2003/05
  • Product Dimensions: 7.5 x 5 x 0.9 inches
  • Average Customer Review: 4.5 out of 5 stars  See all reviews (32 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #65,270 in 本 (See Bestsellers in 本)

    Category Ranking:

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22 of 25 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars フィクションとは思えない現実感, 2003/5/29
物凄い話です。読んでいて「これは本当に作り話?作り話でも問題なのでは?」と怖くなってしまいました。簡単に言うと、老人の麻痺した手足を切断することによって起こる社会的事件です。切断に対する医者の手記から始まって、担当編集者の註まで、一気に読み進みました。「面白い」と簡単に言うのが難しい、衝撃的で考えさせられる物語。登場人物の苦悩や高齢社会への警告、真実をつかむことの難しさ(とありきたりの言葉で表現することすらはばかられる)についての描写も丁寧で、新人作家とは思えないクオリティの高さです。そのうち賛否両論、書評などで取り上げられるのではないでしょうか。注目に値する問題作です。
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10 of 11 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 親に読ませたくない・でも働く30代に読んで欲しい, 2003/7/21
ものかきをするかたわら、内科で事務をしています。
正直私にはまだ介護はちょっと自分から遠くに置いておきたい問題でしたが、
Drや薬剤師さんとのおつきあいからこの本を読みました。
よく"子供には見せられない本"というけれど、
今読み終って…私にはこれ、"老いた親には見せられない本"です。
今読ませたくない女性の友人もいます。

そういう本が現れた事実にも驚愕です。だけどこれ、私は
働く20代30代40代・・・特に30代の男性で
医療や介護に関わる人、報道に関わる人、家族と暮らす人、に
読んで欲しい、と思います。何らかの揺さぶられる価値観があると思います。
それで初めてレビューに参加させていただきました。
感想を敢えていうのなら、映画"Dancer in the dark"を観終った時の気持ちと似てる気がする…。だけどこの作品の映像化だけは絶対イヤだな…(==;)
最初はドキュメントと思わせる構成にもギョッとしました。
奥付ふたつはヤラれたなぁ・・・

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9 of 10 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 今日的なテーマを根源的な問いかけで取り組んだ意欲的な作品, 2003/6/23
月並みな表現だが、やはりある種の衝撃作であるのは間違いない。

それはまず、この小説の巧みさに負っている。構成と展開自体秀逸である。途中、本当にこれフィクションなのかと何度もいぶかしさを抱かざるを得なかった。奥付まで人を食っている。「読み物」としてとにかく面白い。

しかし本書の真骨頂は、なんといっても扱っているそのテーマそれ自体である。

我々ひとりひとりすべての者が直面しなければならない「老い」。それをこれほどリアリティと課題提示を併せ持って読者と社会に突きつけた作品を私は知らない。

加えて、ある人間の「人格」というものが、見る人間とその立場によっていかに変わりうるものなのか、それこそ不変的な「人格」などそもそもあるものなのだろうか、という第二のテ!ーマをマスコミ論にも巧みに及びながら筆者は深く問いかける。

今日的なテーマを根源的な問いかけと意欲的な手法で取り組んだ佳作である。

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