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趣都の誕生 萌える都市アキハバラ
 
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趣都の誕生 萌える都市アキハバラ (単行本)

by 森川 嘉一郎 (著)
4.2 out of 5 stars  See all reviews (17 customer reviews)
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Product Description

趣都の誕生 萌える都市アキハバラ
*nil*

( 宮永博行)
(日経アーキテクチュア 2003/05/12 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)



月刊アスキー(第311号)

   秋葉原はいま、オタクの欲望剥き出しの街へと変貌している。
町中のビルにはもちろん、駅のような公共空間にまでアニメ絵の広告があふれている。ラジオ店の類も健在ではあるが、明らかに主力は家電でもPCでもない。

   この現象を「趣味が都市を変える力を持ち始めた」と読み解く本書は、秋葉原とオタク、そして街の変容を論じた一冊である。著者は建築意匠論を専門とする研究者だ。

   著者は海洋堂専務などへのインタビューを通し、1995~1996年のエヴァ・バブルがオタク系ショップ進出の大きな後押しとなり、秋葉原が変わる契機となったとしている。それは池袋や渋谷のような大資本による都市改造とは根本的に違う。秋葉原は「PCに対する愛好を結節点」としてオタクたちに見いだされた「趣都」となり、街全体がオタクの個室が都市空間へと拡張したような場所へと変わっていったというのだ。

   エッセンスは第1章だ。このあとはオタク趣味の構造、未来観の変遷がもたらした科学技術少年への影響などが語られるのだが、定量的なデータが引用されているわけでもなく(研究者の著作には単なる「お話」ではなく裏付けを期待したい)、あまり説得力がない。話も秋葉原から離れてしまう。

   第1章にしても、たとえば吉祥寺や下北沢はどうなのか、あるいは古いところでいえば、銀座のような街はどうなのだろうか、と問いたくなる。銀座でも歩く人の趣味が街に露出しているからこそブランド店が並ぶのではないか。それは秋葉原が獲得した個性と何が違うのか。また、秋葉原がPCの街へと変貌した1980年代に大きく変わったのは渋谷も同じだ。公園通りは確かに大資本が意図したものだろう。だが、センター街は自然発生的に若者が集まる場所として誕生したのではないか。それと秋葉原の違いは何か。

   秋葉原が異色の街であること、今もなお変貌しつつあることは明らかだ。なぜ秋葉原はこうなのか? それを考えることは秋葉原を鏡として文化や都市、社会を考えることだ。本書は秋葉原を考える上で重要な叩き台である。今後の議論は、この上に積み上げられていく。著者にもさらなる深い論考を期待する。(2003年5月号)


Product Details

  • 単行本: 271 pages
  • Publisher: 幻冬舎 (2003/02)
  • ISBN-10: 4344002873
  • ISBN-13: 978-4344002876
  • Release Date: 2003/02
  • Product Dimensions: 7.5 x 5.2 x 1 inches
  • Average Customer Review: 4.2 out of 5 stars  See all reviews (17 customer reviews)
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42 of 46 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ううう、悔しい。, 2003/3/11
By h.yamagata (世界各地) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
読んでいて「しまった! なぜこれに気がつかなかったんだ!」と思う一冊。秋葉原はかつては、家電を買いにいく街だったのが、いまはそれが郊外店に取られ、パソコン、そしてさらにはアニおたの街になってきている。これをテナントデータをもとに、そこそこ説得力を持って示す一方で、これはかつて白モノ家電が象徴していた未来像の喪失を反映しているのだと看破、オウムのサティアンとの共通性を描きつつ、ポケモンジェットにも同じ未来の喪失を読みとり、ポストモダンの建築デザインを商業主義へのへつらいにすぎないとこきおろす――そして、官主導の国家、民主導の経済から、いまや都市全体が非社会化した個人の生活に導かれているという図式をきれいに描き出す。

 あと、韓国の官主導おたく産業振興施設の話も笑えて楽しい。ただのアキバ論にとどまらない広さを持った現代文化論。すごい。

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22 of 26 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars アキハバラの謎は解かれた, 2003/5/1
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8 of 9 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 連続する個室と、その共有。, 2004/7/6
~漢字の秋葉原からカタカナのアキハバラに如何にしてなり得たかを建築意匠論家の著者が綴る都市論。磯崎新のコメント付き。 普通なら「民」であるべきはずの都市が、ここに限っては「個」で成立している。 すなわち個室が都市空間へと延長する。~~ 他の地区とは一線を課す。それは広告を見れば顕著に表れる。そこは容易に近づけない何かに覆われているようだ、トマス・モアのみたユートピアともとれたりしないでもない。 最近の外資系ブランドファッションビルの過剰な広告塔化または薄さ軽さ複雑さ透明さとは相反し秋葉原に至っては開口部を極力排したサティアン的な方向へ進みつつある。~~ もちろん世界的にみてもこんなところは無いらしい。 赤と白の配色が比較的多い広告や萌えキャラやギャルゲーな文化で唯一メイドインジャパンで形成されている秋葉原。日本のアイデンティティーはここにしかないのだろうか、それは日本の新しい伝統とも言えるのではないだろうか。そんな事を思ったり。~~ 大塚英志や東浩紀などの見かたとは違う建築側からみたアキハバラ、とても興味深い都市であることは間違いないらしい。~
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5.0 out of 5 stars 個室空間が意匠に
官主導の西新宿、民主導の渋谷池袋台場、そして個(趣味)主導でまちが変化している秋葉原。オタクの趣味の構造が秋葉原という街そのものを変えていると指摘し、サティアン... 続きを読む
Published on 2006/11/28 by SYOKATSU.COM

4.0 out of 5 stars なんで秋葉原ってオタクの街に変わりつつあるの?
秋葉原が電気街から何故にオタク趣味の街へシフトし始めているのか?
なかなか簡単には説明出来ない現象を作者は面白く述べているように感じました。
特に私... 続きを読む
Published on 2005/10/11 by that

5.0 out of 5 stars 建築とオタクで一粒で二度おいしい
オタク論かつ都市論だがオタクの核心であるセクシュアリティに積極的に触れている。
後半の建築論は、建築史を大づかみするとっかかりにもなる。特に建築の本質を1... 続きを読む
Published on 2005/9/16 by enuyon

1.0 out of 5 stars タイトルと内容の不一致にがっかり
うーん、「オタクの街」秋葉原がどのように作られていったのか、という内容を期待して読んだのですが、都市論というよりは建築論みたいな感じで、途中で話がぜんぜんわから... 続きを読む
Published on 2005/5/20 by mmm

3.0 out of 5 stars 続編を読みたい・・・
「趣味が都市を形成した」というアキハバラの説明は、とても斬新だと思ったけれども、論理を肉付けしていく詳細な部分には、正直強引かな?と思うところも多々あった。看板... 続きを読む
Published on 2004/8/17 by koopop-inc

2.0 out of 5 stars 本書を要約すると
 類は友を呼ぶという言葉で本書の半分が要約されてしまう。
... 続きを読む
Published on 2004/5/30 by shige_u

5.0 out of 5 stars 文句なし!
~アキハバラを軸に都市の表層なんてのは結局趣味の世界だということをはっきり示してしまった本。身も蓋もない本です。ただの個人的な考えの開陳ではなく、アニメが非常に... 続きを読む
Published on 2003/12/6 by a-saito

5.0 out of 5 stars アキハバラおたく論
現代の若者は、秋葉を語らずには理解できない。女の子は渋谷でしょうが、男は秋葉、池袋というイメージがある。かっこや体格からして、秋葉に集まる男どもは違う。独特のに... 続きを読む
Published on 2003/8/1 by 中里雅之

5.0 out of 5 stars 「趣都」というネーミングもよい
-¢±¨§a§'°-¶£... 続きを読む
Published on 2003/7/24 by 糸音

4.0 out of 5 stars ユニークな都市論から意外な発見をした
秋葉原がアニメとオタクに侵食されている。こうして始まる都市論に違和感を覚えるむきもあろう。しかし、このユニークな視点が次々とこの時代に対する意外な事実や発見をも... 続きを読む
Published on 2003/7/8 by miyamic

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