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重力の虹〈1〉 (文学の冒険シリーズ)
  

重力の虹〈1〉 (文学の冒険シリーズ) (単行本)

by トマス ピンチョン (著), Thomas Pynchon (原著), 越川 芳明 (翻訳), 佐伯 泰樹 (翻訳), 植野 達郎 (翻訳), 幡山 秀明 (翻訳)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

キーンという音が大空をよぎる。V2ロケットの来襲だ。第2次世界大戦も末期のロンドン、アメリカ軍中尉タイローン・スロースロップは、ドイツ軍の猛爆撃もなんのその、ガールハントに余念がない。ところが、彼の行動をひそかに監視している者がいる。彼らの調査によれば、スロースロップが女とセックスした場所へ、後刻、必ずV2ロケットが落ちるというのだ。スロースロップの勃起とロケットの軌跡は果たして関連があるのか?この現象をめぐって当局の研究室で議論される途方もない仮設の数々と、次第に明らかにされるスロースロップの出生の秘密。舞台はロンドンからリヴィエラ、チューリヒ、さらに連合軍占領下のドイツへと移り、巨大な見えざる手に翻弄されるスロースロップのさすらいの旅が始まる。脱線に次ぐ脱線、錯綜する人間関係、時間と空間を越え展開する物語。

Product Details

  • 単行本: 491 pages
  • Publisher: 国書刊行会 (1993/03)
  • ISBN-10: 433603057X
  • ISBN-13: 978-4336030573
  • Release Date: 1993/03
  • Average Customer Review: 4.0 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #301,618 in 本 (See Bestsellers in 本)

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6 of 8 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars スケールが大きすぎる, 2007/5/22
By  (長野県) - See all my reviews
 本屋じゃ売ってないから(当たり前か)、図書館から借りてきて読んだんだけど、凄まじいとしか言いようがない。こんな作品に賞を与えるアメリカの度量の深さに感銘を受けてしまいます。
 パラノイア、という言葉がしょっちゅう出てくる。どうやら、世界を支配し続けるパラノイアに対抗するためのパラノイアとしてこの作品はあるらしい。ものすごい情報がこの中には塗り込められているけれど、それはただの博覧強記誇示ではないというわけです。博識が既にして狂気じみているということを高らかに宣言しているのです。
 破壊的と言っても良いほどに難しい。特に後半は、小説の中で何が起こっているのかさっぱり分からないのです。理系の知識も大量に出てくるし。でも良いところは確かに良い。
 性描写も相当あります。思春期の頃に読んでいたらショックが大きかったかもしれません。とはいえ、このわけの分からない作品で、断続的に現れるわけの分かる部分がそういうところだったりするのだから、言うなれば助け舟でしょう。それに、爆笑できるところもところどころ見つかるし、第一巻の後半にある、主人公スロースロップが少女と共に気球に乗って逃げてゆき、追いかけてきた飛行機にパイをぶつけて撃退するあたりは忘れられないほど美しい光景です。あどけなさに輝けるこどもの夢のような話。
 敗戦直後のベルリンの頽廃的な情景も秀逸。ついでに言うと、日本人も3〜4人出てきます。モリツリとかいう将校と、タケシとイチゾウというカミカゼパイロット。モリツリに関わる、広島をめぐるアイロニーは結構きつい。作者が作ったとおぼしき「ハイク」まで出てきます。
 それにしても、訳者が4人もいるというのもすごい。しかも、これでもまだ不完全だとか。
 第4部「反勢力」の冒頭にある、ニクソンの「何だ」って何なんでしょうか(笑)。
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6 of 10 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 入れ子構造的パラノイア気質小説, 2006/2/13
化学、物理学、ポルノ、言語学、記号学、
航空力学、流体物理学、映画、音楽、流行歌、
オカルト、神話、超能力、経済政治、歴史、
心理学、陰謀、
等が作者や登場人物たちの脳内シナプス連鎖、リンクによって
なんの前置きもなしに突然脱線していく

いくつもの括弧が存在する
入れ子構造的パラノイア気質小説。
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8 of 17 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars トマス・ピンチョンっていう名前がまずスゴイ。, 2002/3/7
By 宮牧 - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
某新古書チェーン店でこの「重力の虹1」を見つけたときは「オォ!誰がこれを!」と小さく叫び、でも「2」が並んでないのを見て「ああ、やっぱりそうか~」と納得したおぼえがある。むかし、私は「1」を新書で買って読んだのだが、いま、「2」を買うつもりは新書ではない。ジョイス経由でこの世界ヘヴィー級誇大妄想的作家を読むが、「主人公が女とセックスした場所へ、後刻、必ずV2ロケットが落ちる。主人公の勃起とロケットの軌跡は果たして関連があるのか?」というとっかかりのキャッチーさとはうらはらに物語は錯綜・破綻・増殖していく。つまり、物語の概念を破壊・放棄していく著者との共同作業にうまくシンクロできないと、あとは根気強さとの勝負になりかねない。でも「フィネガンズ・ウェイク」とくらべたらまだフツーに完読できると思う。ちなみに、トマス・ピンチョンっていう名前は本名です。
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